何かとニュースが多い夕暮れ時の小倉の繁華街、鴎外通り。
今月は37回目の結婚記念日の月。 最近は私の懐が潤っていると思っているせいか、誕生日やら結婚記念日にプレゼントしないと機嫌が悪い。私にしては懐は相変わらず寒いし、特別にプレゼントしたい品物がよく分からない!(・・・感性が無い?)ので、まぁケーキかチョコレートなどで良いかな、と思っていた。
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ところが、記念日の前々日。起き出してきた妻が開口一番、結婚記念日! と言い出した。 いつものことだが、急に思い出したのだろう。 こうなってはケーキだけと云うわけには行かないだろうと、即座に判断し、「食事にでも行こうか。」
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その日は丁度、日曜日。食事に行くのなら孫が来ない土日しかない。 夕方、ジムから帰ってきた妻に食事に行こうと誘うと、少し考えて「ウナギが食べたい」という。
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私はワインを飲みたかったのでフランス料理が良いと思っていたのだが、妻が好きなウナギの方が安いだろうし、断る理由も無いので、小倉の繁華街、鴎外通りにある田舎庵に行くことになった。
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暮れはじめた田舎庵、結構お客が居て繁盛していた。シラスウナギが不漁で価格が高騰していると聞いているのに、相変わらず人気があると思いながらお品書きを眺めたのだが、驚いた。価格がかなり高くなっていた。それにお品書きは二枚あって、その一枚は天然鰻用なのだった。
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半年ばかり前に来たときは、天然ものという表示はなくて、単にコース料理やセイロ蒸し、うな重などだったが、それらが輸入鰻と九州(地場)の天然鰻に体系分けされていたのだった。値段を見ると、以前は二人で1万円もあれば充分だったのだが、飲み物なしの料理だけで1万円は優に越える。こんなに値段が上がっているとは思いもしなかった。
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しかしながら、やはり鰻は国産の天然ものが食べたいので、コースを諦めてセイロ蒸しを注文した。 それでも昔のコース料理並みの値段だ。
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その日は、朝ウオーキングに行き、午後はエアロビと身体を動かしていたので、心地よい疲労もあったのだろうが、一番絞りが甘くて旨かった。 ビールって、こんなに甘かったのかと不思議に覚えた。やはり日頃の発砲ビールとは違う ! ウナギ大好きの妻は天然ものなので脂の乗りがいまいちだったというが、私には脂が少ない方が良く、お腹もいっぱいになって満足して帰宅した。 だが、これも当分は最後。 値段が落ち着くまでは鰻は我慢せざるを得ない。
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