土曜日、雲ひとつなく濃いめの碧さの空が広がっていた。日差しも春のそれではなく、夏のような感じだった。が、気持ちよい。心が浮き立つような気分だった。 こんな時には魚釣り(婿殿がこはだを大量に釣ってきたと聞いていた)が絶好と思ったのだが、その前に懸案の植木の手入れ。
<o:p></o:p>
垣根として赤芽(レッドロビン)を植えているのだが、それが繁茂して車の通行に支障をきたしている。それにキンモクセイも伸びすぎだ。赤芽は毎年、春と秋に刈り込んでいるのだが、その時期だったのだ。
<o:p></o:p>
朝食後、麦藁帽子の作業服で刈り込み開始。キラキラとお日様が輝く中で、脚立に立って剪定に励んだ。剪定などの植木手入れは改築した10年前からは私の仕事だ。それ以前は親父がやっていて私はしたことがない。親父の道楽だ、くらいの認識しかなかったのが恥ずかしい。
<o:p></o:p>
始めて1時間したころ、妻が加勢に出てきた。良い天気なので私もと思ったのだろうか。帽子などの日焼け対策は取っていたのだが。(これが後で問題に!)
<o:p> </o:p>
<o:p> </o:p>
それにしても、赤芽は伸びていた! 毎年成長の度合いが加速しているのではないかと思えるほどだった。夏を思わせる日差しの中で、汗びっしょりになりながら二人で懸命に手入れをし、そして道端いっぱいに散らかった葉を片づけた。休みもせずに作業して終わったのが1時過ぎ。4時間以上も掛ったことになる。お腹が減ったのも気付かずに、よく頑張ったものだ。
<o:p></o:p>
簡単な昼食後、私はジムに出かけた。エアロビとゴルフの練習だ。いつもの時間と違ったので、初めてのインストラクターのレッスンに入った。まだ10代かとも思える若い先生だった。ワークアウトエアロだったので、最後の10分間くらいはランニングだと覚悟はしていたのだが、それどころではなかった。エアコンの調子が悪くて、冷気の量が少ないというトラブルはあったのだが、それにもまして、この先生の動きが早いこと、目まぐるしいこと! 私は熱中症になる直前のような感覚に襲われたのです。(以前、娘とやはり夏に体育館でバドミントンをしていて、あわや熱中症になるかと思ったことがありました) 水分を大量に補給して、難を逃れたのでした。 けれど、その日のビールは美味しかった!
<o:p></o:p>
日曜日、妻と些細なことで喧嘩してお互いに不機嫌だった。スーパーの朝市に行くつもりでお化粧を始めた妻が、素っ頓狂な声を出した。「私の頬が腫れて赤くなっている!」
<o:p></o:p>
もともと妻は色が白く、頬は赤くなるタイプなので、私は気にもしてなかったのだが、妻が怒り出すこと怒り出すこと! こんなに赤くなっているのが分からなかったのか!と。 その気になってみると、確かに赤くなっている。それに熱もあるようだ。妻の言い分によれば、昨日の剪定作業の前に日除け用にクリームを塗ったのだが、どうもそれに負けたのではないか。 年をとると、皮膚が弱くなってしまうのだろうか。 それから患部を冷やして、妻は安静に!
<o:p></o:p>
仕方ないので、朝市は私が一人で行くことに。目玉は鯛。養殖ものではあろうが1キロ弱くらいのサイズが1匹700円。お刺身用に3枚に下ろしてもらった。
妻がご不興なので、私も遊びには行けない。後でどんなことを言われるか分かったものではない。ということで、燦々と日が照っている日曜日、私は一人で囲碁や野球・ゴルフの中継を見ていた。贔屓の西武は日本ハムに3連敗、さくらちゃんも18番で痛恨のスリーパット。巡り合わせが悪い日でした。