goo blog サービス終了のお知らせ 

コーチkazuの「夢が実現!」 http://www.katch.ne.jp/~k-kami/

コーチ日本1のkazuさんが満を持してブログに登場!教育コーチを日本に広めた第一人者として、東奔西走しています。

「命令」するのではなく「質問」する

2019-05-24 06:02:39 | Weblog
子どもの頃を思い出してみてください。
親から「勉強しなさい」と言われれば言われるほど、
勉強する気がなくなることはありませんでしたか?

命令は逆効果です。

人は、
他人から押しつけられるのを嫌うのです。
自然界には
「作用・反作用の法則」があり、
心の中でも働いて、
押しつけられたのと同じくらいの力で反発します。
だから、
「勉強しなさい」と言われると、
同じくらいの力で「今、勉強しようと思っていたのに」
「勉強なんかしたくない」と思ってしまうのです。

しかし、
同じ結論でも、
自分で考えたのであれば、
なんとかその結論を実現したいものです。

誰もが自分の出した結論を、
しがみついてでも守ろうとします。

人の持つこの性質を利用すれば、
相手を誘発することもできます。

うまく質問することで、
その結論が相手の発案だと思わせることです。

ポイントは、
「もし、自分だったら、どう言われたら動く気になるだろうか?」
と考えてみることです。

その思考をたどるように
質問を組み立てて質問してぃきます

たとえば、
給料が安いのに仕事が多すぎると
文句ばかり言っている人がいます。
この人を前向きに仕向けるには、
どのように質問を組み立てればよいでしょうか?

自分「この会社、いったいどんな人が昇進していくのだろう?」
相手「そりゃ、バリバリ会社のために働く人だろう」
自分「昇進すると給料も増えるよね。
昇進さえすれば君の悩みは解決するんじゃないの?」
相手「その通りさ。でも、昇進なんてありえないよ。やる気も出ないさ」
自分「でも、バリバリ会社のために働く人が昇進するんじゃないの?」
相手「そうだけど、こんな安月給でバリバリなんか働けないよ」
自分「給料を上げてくれればバリバリ働くけど、
上げてくれなければ働かない、
ということか・・。
でも会社は、
先に給料を上げてバリバリ働いてくれるのを待つだろうか?
それともバリバリ働く人を評価して、
その人の給料を上げるだろうか?」
相手「そりゃ、バリバリ働いてくれる人の給料を
上げるに決まってるだろう?」

当初、
この人は実に自分勝手な観点で物事をとらえています。
「もっと働かせたかったら、給料を上げるべきだ」と。
しかし、
給料を上げるかどうかを決めるのは会社しだい。
給料を上げてほしかったら、
自分視点を捨て、
会社視点に切り替える必要があります。

この視点に切り替えたとき、
「会社は、給料以上の働きをする人の給料を引き上げる」
というごくごく当たり前なことに気づくことになります。

質問することによって、
この点を気づかせれば、
今までとは言動が変わってくることは間違いないでしょう。