夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

芦原

2015-03-24 19:37:26 | 日記
今日は午前中、NTTの業者の方が来て、電話・インターネットの回線工事をしてくれた。
早速、実家の母親に、無事引越しが済んだ旨を電話した後で、インターネットの初期設定と新規会員登録の手続きをした。
二日ぶりに、電子メールの着信状況をチェックできた。(まだ返信できていない方、すみません。)
ブログも、引越しでバタバタして数日記事を更新できないでいたが、とりあえず昨日と一昨日の分は、下書きしておいたのに写真を付けてアップした。

午後は、赴任前だが新しい職場に行き、教科担当者の打ち合せ会議に出席。二時間ほどかかった。
会議の間ずっと、窓の向こうに、まだ半ば雪残る大山の姿が見えた。
今はまだ珍しいけれど、今後はこれが毎日の眺めになる。


帰りに米子水鳥公園に行こうとしたが、火曜日は休園で残念だった。
中海沿岸の湿地帯を埋め尽くす枯れ芦原と青い空、白い雲の眺めが、今の自分の心の風景のようだった。
この公園にはまだ入ったことがなく、先生(短歌会の)から米子に行ったらぜひ訪れるよう勧められていたので、後日改めて来ようと思う。

中海夕景

2015-03-23 23:35:46 | 日記

今日は午前中、業者に預けていた荷物を、新しい住まいに運び込んでもらった。
本の量が非常に多く、しかも県外への移転なので、業者の方には本当にお世話になった。
午後は電気・ガス・水道などのライフラインを確保し、蛍光灯を買って取り付け、清掃、必要な日用品の買い出し。

これから住むアパートは、米子駅と新しい職場との中間ほどの位置にある。
日が沈む頃、夕食は外でとろうと、駅に向かう途中、中海のそばを通りかかったら、残照がとてもきれいだった。
今日は朝から非常に寒く、午後から強い風が吹きつけるあいにくの天気だったが、そのおかげでこんな夕景が見られたのかもしれないという気になった。

米子へ

2015-03-22 22:15:50 | 日記

引越しのため、現在の岡山市内の住まいから、荷物をすべて業者に積み込んでもらった。
このアパートにはちょうど十年住んだことになるが、感慨に耽る間もなく、明日、新しい住まいに荷物を運び入れるため、今日の内に高速で米子へ向かう。
駅前の米子タウンホテルで一泊し、明日に備える。
このホテルには大学院時代、隠岐に行く前日に泊まったことがある。
あの頃はまさか、自分が後年、米子に移り住むことになるとは思ってもみなかったな。

最後の授業

2015-03-19 19:38:51 | 日記
一昨日、店長に会いに行ったとき、初めは、お酒を一合だけ飲んでサッと食事を済ませ、帰りにカフェでコーヒーを飲みながら翌日の授業の予習をしようと思っていた。
ところが、常連のSさんとNさんが来て、店長も交え楽しく話しながら飲んでいるうちに、あっという間に十時近くなっていた。(カフェの閉店時間)。しかも、出てくるお酒のおいしさに、ついつい量を過ごしてしまい、気がつくと酩酊状態になっていた。
店長から、
「ちかさださん、珍しいですね。こんなに酔うなんて。」
と言われるくらい、足もとがややおぼつかず、会話も繰り返しが多くくどくなっていた。

お店の前で店長たちと別れた後、遅くまで開いている駅前のドーナツ店に入り、授業の予習をしようと問題冊子を開いたが、ほどなく睡魔に襲われ、ハッとして起きると、店員から、
「お客さま、そろそろ閉店のお時間ですので…。」

脳が完全にアルコールでやられ、使い物にならないので、帰宅後はそのままベッドに直行し、朝4時に起き、引っ越しの準備で少し、本などを整理してから、予習を開始した。
この日は、今の勤務校で行う最後の授業になるので、予習には絶対手を抜きたくなかったのだ。

授業で扱った問題は、原田マハの小説「いろはに、こんぺいとう」からの出題で、心療内科の勤務医である主人公の女性(数年前に離婚して、今はシングルマザー)が、老いた母の認知症の進行に苦悩しつつ、家族の絆を改めて実感する話である。
文章は平易だが、表現も構成もしっかりしており、適度に技巧を凝らしているので、小説の読解法について教えるにはうってつけの教材だった。
視点、場面とその展開、心情把握、言外の意味など、小説を客観的に読む上でどこに着目すべきかを、この教材で一通り教えることができ、密度の濃い授業になった。

また、岡山出身の小説家・原田マハについて、生徒たちと雑談のようにして話ができたのは楽しかった。原田マハは、私の勤務校に近い三門小学校・石井中学校を卒業し、高校は山陽女子に進学している。
先日見た映画『でーれーガールズ』では、生徒たちもよく知っている奉還町商店街や鶴見橋、後楽園などが出てきたことを話した。

私の担任するクラスの生徒を相手に、勤務校での最後の授業。私のいつも通りを率直に、心をこめて実践することができた。最後の授業を悔いの無いように終えることができてよかった。

楯野川・大那

2015-03-18 17:26:19 | 日本酒紀行
先日、店長から、近いうちに岡山を離れると聞いたので、これが会える最後の機会になるかもしれないと思いつつ、昨夜お店に行った。
その日に行くことは、先日別れ際に店長に伝えていたのだが、店長が気を利かせて、常連のSさんにもお店に来てくれと言っていたらしい。
私がお店に入ってからしばらくしてSさんが現れ、二人で談笑しつつ、今回の店長おすすめのお酒をいただいた。

楯野川 純米大吟醸(楯野川酒造 山形・酒田)
大那 純米吟醸 春摘み 新酒おりがらみ(菊の里酒造 栃木・大田原)



いずれも、このお店で以前飲ませてもらったことがある(楯野川大那)が、今回は特に楯野川が美味しく、Sさんと賞賛しながら飲み、追加でもう一合頼んでしまった。

その頃になって、別の常連のNさんが加わり(私とSさんとは初対面だが、店長とは懇意)、三人と店長とで話をしているうちに、このメンバーで来週にでも花見酒といこうか、という話になった。
名残の桜か、悪くないな、と期待しつつ、来週ではまだ開花は厳しいかもしれないことを思う。

今回は、店長は勤務中で飲めなかったし、だいぶサービスもしていただいたので、お花見のときには私から美味しいお酒を持っていく心づもりでいる。