夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

仰げば尊し

2015-03-25 21:47:10 | 日記
今日は午前中、米子市役所で転入に関する手続きなどをし、昼食後(カレー専門店のトンキンに6年ぶりくらいに行った)、高速道路で再び岡山へ。明日から数日、元の勤務校で残務整理や仕事の引継などを行う。
車を走らせて行く途中、蒜山SAの辺りでは、まだ雪が降っていた。


夜になってから、私の新しい論文の載った雑誌を一部いただくため、母校に行ってきた。
恩師に直接お会いすることが叶わないので、その研究室の前に置いておいてくださるよう、先日お願いしていたのだ。ドアノブの所に袋が掛けられており、中身を取り出してみると、雑誌に添えて、恩師の最新の論文の抜き刷りが入っていた。

いつものことながら、大学院を出て何年経っても、私のような不肖の弟子に親切にして下さることに、感謝の念がこみ上げてきた。
多分、恩師に出会っていなかったら、私はとうの昔に研究など放擲し、論文を学会誌に載せることも、今回の転職もありえなかっただろう。

…思えば今日は、母校の卒業式だったはず。
私は人気のない大学の講義棟から、すでに閉館した大学図書館を眺め、心の中で「仰げば尊し」を歌いながら、わが師の恩を思った。