夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

紀土・くどき上手

2015-03-15 15:11:47 | 日本酒紀行
このところ、採点作業やら補習の予習やらに拘束されて外出もままならず、しばらくぶりにお店に行ったときに、店長から紹介されたのがこのお酒。


紀土 純米吟醸 春ノ薫風
平和酒造(和歌山・海南)「紀土」については、何度かこのお店で飲ませていただいている。
今回のは、名前の通りよい香り。
甘く濃く、口あたりのやさしいお酒だった。

くどき上手 辛口純吟
亀の井酒造(山形・鶴岡)の「くどき上手」も、以前店長に紹介していただいたことがある。
そのとき、お燗で美味しかった覚えがあるので、温めてもらった。
…やはりお燗にしてもらって正解。
疲れた体にじわじわ浸透していく。
体内に毒素がたまっていたのを押し流してくれるような、細胞レベルから生き返る感覚を覚える。
香り控えめで、辛口だがやさしい口あたり。ぬる燗の心地よい温度のお酒が、おだやかに体になじんでいく。

日本酒はやはり、他のどの酒とも酔い心地が違う。
ウィスキーなどは、疲れたときに飲むと、憂さ晴らしにはなるが、自分の体が再生するような感じまではしない。

束の間、癒されてお店を出るときに、私が今月いっぱいで転居することを伝えると、店長から自分も近いうちに岡山を離れることが決まったと知らされた。
正直ショックだったが、会えるうちにまたお店に行きますと言って帰ってきた。