夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

倉敷忘れじ

2015-03-31 22:50:38 | 日記


岡山最後の夜は倉敷で過ごそうと、以前から決めていた。
昨夜は倉敷アイビースクエアに泊まり、これも以前から決めていた居酒屋「兆屋」に飲みに行った。


私が大学に入学後、初めて倉敷に行ったのはGWのときだったが、もう四半世紀にもなるのに、この辺りはまったく時間の流れを感じさせない。
それからも倉敷には何度も訪れ、また大学院時代、同市内の公立校で非常勤講師をしていた縁もあり、ここは忘れがたい思い出の詰まった街なのだ。

「兆屋」では、瀬戸内の魚介や春野菜をアテに、春の淡雪(山形)や天狗舞(石川)といった美酒を堪能してきた。
特に前者は、口あたりが優しく淡く、溶けてしまいそうな感じで、さわやかで澄んだ香りにも魅了されてしまった。

店を出て、心地よい余韻に浸りながら、えびす通りや美観地区の辺りを歩いていると、往時が思い出され、なぜか泣きたいような気分になった。