夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

蒼太の包丁 40巻 (その1)

2014-01-06 20:42:19 | 『蒼太の包丁』
人気コミック『蒼太の包丁』も、はや40巻。以下、読みどころをいくつか紹介すると…。

蒼太の宝物
銀座の老舗料亭「富み久」の若き板長・蒼太は、「人の心を動かす」料理を目指し、今も精進を続けている。
ある夏の日、夜の営業の準備で忙しくなるはずの夕方になっても蒼太が現れず、店のみんなが心配していると、蒼太は宝物の下駄が見当たらないので、慌てて探し回っていた。


この下駄は2年前、蒼太が板長になったばかりの頃、大女将(親方の妻でさつきの母親)が、「これからも足を地につけて大きくなるように。」と買い与えてくれたものであった。


さつきの悩み
「富み久」の若女将・さつきは、再開発問題がなくなってからも、自分が銀座の南にある直系店「分(わけ) 富み久」の担当になれないことに苛立ちを感じていた。
母親の大女将からは、まずこの店で結果を出すように言い渡されている。そこで、「分」とは違うカラーを出して「富み久」の売り上げを伸ばそうとし、蒼太たち従業員を叱咤するが、気合いが空回りしてばかり。


さつきはもともと、大学卒業後、法律事務所に勤めていたのを辞めて、家業を継いだ経緯がある。
そんなある日、さつきは街で、法律事務所の先輩の斉藤(かつてプロポーズを断った相手)が、妻子と幸せそうに買い物をしている姿を見てショックを受ける。
「…わたしって、うまくいかないほうを選んじゃったのかな…」
落ち込んださつきが、毎晩閉店後、店のカウンターで一人で酒を飲んでいるのを、見習いの乙部が心配し、気晴らしにホタルでも見たいと言ったさつきのために一計を案じる。


ホタルのいないはずの隅田川。しかし、川向こうに確かにゆらめく蛍火の正体は…?


さつきに早く元気になってほしいと願うみんなが、集まってペンライトを揺らしていたのだった。

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