がいな祭

米子の夏を彩る地域最大のイベント・米子がいな祭というのがあることは、こちらに来る前から知っており、楽しみにしていた。
しかし、私の勤務校は、前期末試験の終わった昨日今日がオープンキャンパスと、祭の開催日に重なっており、当然出勤しなければならない。
今夜は、祭のハイライト・大花火大会があるが、午後７時過ぎまで働いていたので、もういいか、わざわざ人混みの中、出かけて行くのも面倒だし、とすっかりあきらめていた。

帰宅後、夕食の支度をして食べ始めていると、外から「ドン、ドーン!!」と花火の開始を告げる合図がする。
そうか、夜８時から開始だったな。ま、遠くにしか見えないだろうけど、いちおう見てみようか、と思い、ベランダに出てみると、いきなり大輪の花火が目に飛び込んできた。


向かいのアパートが若干視界を遮ってはいるが、こんなに大きく見えるなんて。
花火大会の会場は湊山公園と聞いていたが、位置的に中海の米子港寄りの所から打ち上げているようだ。
私の隣の部屋の人たちも、ベランダからこの花火を眺め、「特等席だ。」などと言っておられた。
花火の一つ一つは、一瞬の印象しか残さず消えてしまうが、さすがに６千発もの多彩な花火の競演は見がいがあり、しばらくの間、感慨に耽りながらじっと眺め入っていた。