夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

JAPANのライブカセット (2)

2012-12-05 21:29:15 | JAPANの思い出・洋楽

(『ジャパン写真集 Japan Sons of Pioneers』 シンコーミュージック)


今日もテストの採点をしながら、カセットBの方を聴いた。時々、手を止めてじっと聞き入りつつ。

Cassette B

1.Bamboo Music
2.Taking Islands in Africa

Encore
3.Life In Tokyo
4.Canton
5.Good Night


カセットBは、デヴィッドの、「ココデ、ワタシノ、トモダチヲ紹介シマス。ヤノアキーコー、サカモトリュウイチ!」という言葉で始まる。

坂本龍一・矢野顕子夫妻の登場に、会場のボルテージが一気に高まる。観客たちが、「教授~!」と黄色い声を上げるのが聞こえる。

デヴィッドと坂本龍一の親交についてはよく知られていても、ジャパンの日本武道館でのコンサートにいきなり登場するとは、当日の観客にとってはこの上ないサプライズだったのではないかと思う。

「バンブー・ミュージック」は、デヴィッドと坂本龍一の共作で、シンセサイザーの音にはさすがに時代を感じるが、曲そのものはいまだに新鮮。矢野顕子の歌声がコーラスで絡んでくるのも耳に心地よい。

1曲終わって、ここで今度は高橋幸宏(坂本龍一と共に、当時YMOのメンバー)が登場。ジャパンファンにとっては周知のことだが、高橋幸宏はデヴィッドの弟でドラム担当のスティーブ・ジャンセンの友人であり、ドラムの師でもある。映像がないので実際の演奏がわからないのだが、この時はツインドラムだったのだろうか?

最後の「グッドナイト」は、デヴィッドと矢野顕子のデュエットで、たぶん坂本龍一が伴奏。短いけれど、美しい曲。

歌い終えて、デヴィッドが、“Thank you, Good night!”と観客に挨拶して、コンサートが終わる。

カセットBでの、演奏曲と登場するミュージシャンのあまりの豪華さに、目がくらみそうな気持ちがする。

この夜(1982年12月8日)にこのライブに行けた人は、きっと一生の思い出だろうな。

とてもうらやましい。