夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

JOY TO THE WORLD

2012-12-25 18:14:58 | 日記



補習授業は明後日まで続く。この期間は学校の購買部と食堂が開いていないので、昼食を持参していない生徒のために、弁当の買い出しに行くのが私の日課になっている。ほか弁のチェーン店によっては、宅配サービスをしてくれるところもあるのだが(○○亭)、私としては味も内容もあまり評価していないので、やや遠くになるが某HMに注文して取りに行くことにしている。ほか弁くらい、たいして違いはないと言われそうだが、経験上、こちらのチェーンのほうが良心的に思えるのだ。

行く途中、カーラジオを流していたら、次々にクリスマスソングが流れてくる。ワム!の「ラスト・クリスマス」、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」、そして「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」。

特に、最後の曲(日本では「諸人(もろびと)こぞりて」で知られている)を聞くと、ああ、クリスマスだなあと思う。

後で、英語の歌詞を確認すると、日本語の賛美歌のものとは、同じ内容を歌っているようでも、だいぶ印象が違う。英語の方は、主の降誕を天も自然も喜び、主を迎えたからには地上から罪も不幸も災いも、悪がはびこることもなくなり、主は真実と愛と恵みを人々にあまねく与え、栄光に輝きながらこの世を治める、といったことが書いてあるようだ。

日本語の賛美歌の方では、「この世の闇路を照らし給う 妙なる光の主は来ませり」とか、「しぼめる心の花を咲かせ 恵みの露おく主は来ませり」などとあって、ここだけ読んでいるとなんだか、仏教の和讃のようだ。

ただ、いずれにしても、世界の人々がみな、このような心でいれば、どんなに争いごともなく平和な世の中であろうにと思う。せめて今夜くらいは、人々が主の教えを思い、愛し許し合う時であってほしいと願う。

  諸人よともに歌へよ あまねくも恵みを垂れに主は来ませると
  諸人の今宵ばかりは争はず罪も嘆きもなからましかば


写真は、以前サッポロ・ファクトリーで撮ったもの。
それではみなさん、よいクリスマスを。