夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

空の旅

2012-12-16 19:22:21 | 日記



今日は午後から岡山で用事があったので、朝10時の便で羽田空港から出発した。たいてい、飛行機で岡山に帰るときは夜なので、今日はいつもと違った空の旅を楽しむことができた。

モノレールで空港に着いて、搭乗口に行こうとすると、このクリスマス・ツリーが。
人々が次々に足を止めて、写真を撮っている。

今日はとても天気がよかったので、機内の窓から富士山を見るのを楽しみにしていた。しかし、チケットを予約するとき、座席指定を北側の窓際の席にしたのが失敗だった。



羽田から岡山へ向かう飛行機は、富士山の北側を通るため、離陸からしばらくして、羽田沖から見えたこの一度しか、その姿を拝むことはできなかった。

ちなみに、行きの際には、飛行機は静岡の辺りから海上に出、三浦半島方面に進路を取ったため、羽田に着くまでずっと、北側窓際に席を取っていた私は、美しい富士山を眺めることができた。



写真ではわかりづらいのだが、山頂が真っ白な雪に覆われた富士山が、白い雲が波のように浮かんだ海の向こうに見える。背後の山々が朝日を受けて、朱鷺(とき)色に照り映えている。

  見渡せば雲の波たつ海原ゆ真白に見ゆる富士の山かも

まさに霊峰の名にふさわしい、神さびた姿であった。一昨日の行きの時よりも、今日のほうが天気がよかったので、間近で見られたなら、どんなに美しかったであろうか。

ただし、飛行機がおそらく甲府から名古屋に進むルートを通ったため、途中の信州飯田辺りで、南アルプスか中央アルプスか、下の写真のような景色を眺めることができた。



羽田から岡山まで一時間程度なのに、めまぐるしく移りゆく景色に、日本の変化に富んだ風土を改めて実感した。