夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

感心な生徒の話

2012-02-05 22:28:09 | 雑談
先日、T田君が終礼後、私のところに来て、
「先生、いいすいいつの店、知りませんか?」
「へ?」
「あ、いいケーキ屋、知らないかと思って」
「…。ああ、スイーツね。でも、なんで?」
「母親にあげるんです。僕、冬休みの間、郵便配達のバイトしてたじゃないですか。その間、毎日母が早起きしてお弁当つくってくれてたんです。だから父親が、バイト代が出たら、お母さんにお礼しとけよ、って」

今時感心な話なので、T田君を褒めた後で、
「ちょっと遠いけど、○ーツァルトがいいと思うよ。まあ、贈ってもらえるんなら、○十字でもどこのでも喜んでくれるだろうけど」
と言っておいた。


この話を職場のH江さんに話したら、
「私はやっぱり○ーツァルトがいいかな」
と言っていた。どっちもそんなに値段は変わらないんだからいいじゃん、と思うのは男の見方で、女性には一軒しかない店に自分のためにわざわざ行ってくれた、ということの方が大事なのだろう。

ちなみに、昨日T田君に聞いたら、ケーキは結局○十字で買って、母親は喜んでくれたそうである。よかった。