夢かよふ

古典文学大好きな国語教師が、日々の悪戦苦闘ぶりと雑感を紹介しています。

短歌の授業

2012-02-15 22:54:29 | 教育
このところ1年生の授業では短歌を教えていたのだが、今日あるクラスでその単元が終わったので、感想文を書かせていると、ある生徒が、「先生、感想文の代わりに短歌でもいいですか?」「お、いいねえ。たくさん作ってくれ」

そのあと、どんな短歌ができたかな、と見ると、

「暑いね」と話しかければ「暑いね」と答える人のいない寒けさ

「俵万智をパクった」と言ってしたり顔である。

「パクるときでも発想をそのまま取ってはダメで、主題は変えたほうがよい」ということを教え、

期待すれど
期待すれど猶我にチョコは来ざりき
ぢつとうつむく

とパロって見せたところ、生徒たちが笑っていた。こういうことがあるから、短歌の授業はおもしろい。