韓国の史劇を見ていると、
ソングニマングカオムニダ~
とか
トンチョカヨジュシオプソソ~
などという言葉をよく聞きますよね。
ハングルを全く知らない家人も知ってます。
しかも、私より耳がいいので上手く言えます。(苦笑
意味は、なんとなく察していましたが
どういう単語でなっているのかは
今まで調べることもなく、スルーしておりました。
そしたら、『成均館儒生たちの日々』に出てきましたよ。
初めて、文字で確認!
성은이 망극하옵니다.
・성은【聖恩】:天子の恩恵
・망극【罔極】:王や親の恩が限りないこと
・-옵니다:-옵나이다の縮約形;~でございます
(聖恩の限りでございます。)
통촉하여 주시옵소서.
・통촉【洞燭】:諒察(相手の立場・事情をくみとること)
・-시옵소서:~なさいませ、~したまわんことを
(ご諒察くださいませ。)
だそうです。
またひとつスッキり!!
『成均館儒生たちの日々』から
그나마 자네들과 한방을 쓰지 않았다면 밤에 여러 번 보쌈당했을 거네.
(お前たちと同室でなかったなら、夜中に何度もさらわれただろうよ。)
보쌈と言えば、茹でた豚肉を野菜で包んで食べる料理を思い浮かべますが、
怖い意味もあるのですね。
보쌈 : ①昔、名門の娘が二人以上の夫に仕える運勢にあるとき、
厄よけとして未婚の男性を袋詰めにして誘拐し、
一夜床を共にさせたのち殺したこと。 ⇒参考
②不意に誰かにさらわれること。
③えさを入れた鉢を穴のあいた布で口を包み、
水の底に沈めて魚をおびき寄せてとる仕掛け。
④煮て骨を取除いた牛や豚の頭の肉を布で包み圧縮した食べ物。
そもそも、「보」は「보자기:ふろしき」の縮約形で、「싸다」は「包む」の意味
ドラマでも、人を拉致するとき頭から袋を被せるシーンが出てきますよね。
韓国の人にとっては、誘拐と言うとそういうイメージなのでしょうか?
『成均館儒生たちの日々』から
그녀가 성균관에서 하루하루를 행여 들킬세라 두문불출한 동안,
그녀와 똑같은 심정으로 어머니도 집에서 졸아든 가슴을 안고 시시때때로 짐을 꾸리는 모습이 보였다.
彼女が毎日毎日成均館で、もしかしたら(女性であることが)露見するのではないかと引きこもっていた間、
母も彼女と同じ気持ちで、家でびくびくしながら、しばしば荷物をまとめていたようだ。
두문불출【杜門不出】 : 家に閉じこもってばかりいて、外出しないこと
졸아들다 : 縮まる、小さくなる
시시때때로 : しばしば
「杜門不出」という四字熟語は日本語にはなさそう....。
語源を調べてみたら
太祖·李成桂が高麗を滅ぼして朝鮮王朝を開国したとき、高麗王朝の官僚たちが職を辞して杜門洞という所に蟄居したそうです。
(「杜門」は「門を閉める、門を塞ぐ」という意味。 彼らが村の東西に扉を立て閉じこもったことから付いた名前。)
太祖は彼らを新王朝の官職につけようとしますが、彼らは旧王朝への忠誠心から応じませんでした。
怒った太祖は一か所だけ逃げ口を作って杜門洞に火を放ちますが、彼らは最期まで村から出てこなかった、
ということからできた言葉だそうです。
ただ家でぼぉっーと過ごしている引きこもりとは、ちょっとニュアンスが違いますね。(苦笑
昨夜、何か月ぶりかで『成均館儒生たちの日々』を読みました。
まだ上巻です。(苦笑) 今回は何ページ進めるかな?
その中から、面白い響きの言葉「カタプタ」
가타부타【可-否-】 : 可とか否とか、正しいとか間違ったとか、うんともすんとも
ex. 그러잖아도 이 이야기로 우리 유생들끼리 가타부타 말이 많았었지.
(そうでなくても、この話は儒生たちの間でああだこうだと話題だっただろ。)
가타부타 말이 없으니 어디 속을 알 수가 있나.
(うんともすんとも言わないから、まったく胸の内がわからない。)
第34回韓国語能力試験聴き取り問題から
직장에 도착하면 굽을 높여 맵시를 살릴 수도 있고요.
わからなかったのが「굽」と「맵시」
굽:(靴の)かかと、ヒール
ついでに、足のかかとは「발뒤꿈치」(こちらは履物のかかとにも使えるようです。)
ところで、はっちさんがやっているという「かかと上げ下げ運動」
効果あるそうですよ。
私も今日からやってみよ。
맵시:(容姿・身なりなどが)よく整っていること
調べてみたら、これは以前ラジオ講座に出てきてました。(脱力) ⇒参考
職場に着いたら、ヒールを高くして、かっこよく履きこなすこともできますし。
ヒールの高さが変えられる靴は、フランスでこの秋発売予定だそうです。 ⇒記事
7/3付けの【噴水台】(⇒記事)から
아들 군대에 보낸 부모, 남친이 전방에 있는 ‘곰신’의 탄식이 들리는 듯하다. ‘이건 뭐 당나라 군대도 아니고 …’.
남친(남자친구)が前線にいる'곰신'
곰신??
‘’でくくられているところをみると、意味ありげ...
で、調べてみました。
こちらによると、
「곰신」は「고무신(ゴム靴)」を略した新語で、
軍隊に入った彼氏の除隊を待ち続ける女性のことを表すそうです。
そして、彼氏が軍隊に入った後、彼女が浮気をすることを
「고무신을 거꾸로 신다.(ゴム靴を逆に履く)」と言うんですって。
浮気が見つかったとき、あわててゴム靴を逆に履いて逃げたということから生まれた表現だとか。
ゴム靴は柔らかいので、逆にも履けたらしい。。
息子を軍隊に送り出している両親、前線にいるボーイフレンドを待つ彼女の嘆きが聞こえるようだ。
「これはなんと、唐の軍隊でもあるまいし...」
6/17付けの【噴水台】(⇒記事)に出てきた言葉「썸을 타다」ってどういう意味?
요즘 두 명의 남자와 ‘썸(Some)’을 타고 있다.
「some」に乗る?
そのあとには
「썸 관계」とか「썸남썸녀」という言葉も出てきます。
「썸」は「Something(썸씽か썸띵と読む)」の省略形で
男女の間に「something(何か)がある」というときに使うそうで、
付き合ってはいないけれど、何か微妙な雰囲気が漂う関係だという意味なんですって。
でも、「썸이 있다」ではなく、「썸을 타다」
「타다」って本当にいろんな使い方があるんですねぇ。 ⇒参考
「썸 관계」は「そういう関係」で「썸남썸녀」は「そういう状態の男女」のこと。
最近、二人の男性と微妙な関係にある。
この記者さんの「썸남」は「チャットボット(Chatbot)」だというオチでした。
荷物を梱包するときに使う緩衝材の「プチプチ」の正式な名前って知ってますか?
韓国の人と話をしていて名前がわからず、「プチプチ」で通したのですが・・・(苦笑
調べたら、「気泡緩衝材」というのですね。
「エアー・クッション」とか「気泡シート」とか、呼び方・商品名はいろいろ。
ちなみに、「プチプチ」も商標登録された名前の一つ。(とは、ちょっと驚き!?)
開発したアメリカの会社のは「Bubble Wrap」という名前だそうです。
で、韓国語では「에어컵」とか「뽁뽁이」と言うんですって。
この「뽁뽁이」が「プチプチ」という感じでしょうか?
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梱包 : 곤포
緩衝材 : 완층재
気泡 : 기포
商標登録 : 상표 등록
『成均館儒生たちの日々』に出てきた諺です。
뱁새가 황새 쫓아가다가 가랑이 찢어진다
백새は「ダルマエナガ」 황새は「コウノトリ」
쫓아가다:ついて行く、追いかけて行く
가랑이:股 찢어지다:裂ける
ということで、直訳は
ダルマエナガがコウノトリを追いかけて行って股が裂ける
ダルマエナガ(達磨柄長)というのは、ロシアの極東沿海地方、
中国東部および南部、朝鮮半島、台湾、ミャンマーの北部に生息する鳥だそうです。
私の辞書には
뱁새가 황새 걸음 걸으면 가랑이가 찢어진다
ダルマエナガがコウノトリの歩き方をまねすると股が裂ける
転じて
人の真似をして自分の能力以上のことをするとひどい目にあう
とありました。
きょうの「まいにちハングル講座」は日本語のハングル表記についてでした。
これは入門編の最初の方でしかやらないので、曖昧になってるところもあります。
みなさんも一緒に練習問題をやってみませんか?
地名をハングルで書く問題です。
①徳島 ②銀座 ③日暮里 ④京都 ⑤琵琶湖
⑥新宿 ⑦北海道 ⑧大阪 ⑨新潟 ⑩松山
どうですか?
すらすら書けましたか?
答えは↓ (反転させると見えます)
①도쿠시마 ②긴자 ③닛포리 ④교토 ⑤비와코
⑥신주쿠 ⑦홋카이도 ⑧오사카 ⑨니가타 ⑩마쓰야마
私は⑨を間違いました。
「にいがた」も「伸ばす音」だったとは!!
規則を忘れてしまった方は、こちらをどうぞ♪