なるほど!

2014-11-24 11:55:27 | Weblog
歴史家の色川さんの記事を読んだ。大衆はもともと自分本位な存在で、経験に学び、行動に結びつけられるのは全体の1/3くらい、残りは目先の利害で動く「愚衆」であると。でも彼らが歴史変革の原動力になるとのこと。なるほど!ということは、「愚衆」の心をうまくとらえた政治家が選挙では勝つということだ。ある学者がJ党のやり方を朝三暮四と言っている。つまり、増税はいずれやるが、すぐにはやらない。選挙に勝ってから後でやる。つまり3+4も4+3も7で変わらないが、「愚衆」は目先の利害で騙されてしまうわけですね。

クラリネットリサイタルへ

2014-11-24 00:00:34 | Weblog
傳田さんのクラリネットリサイタルに出かけた。アンサンブル楽団との合奏、オケとのコンチェルトであった。ほとんどがモーツァルトの作品。メインは、最後のクラリネットコンチェルトであった。地元に根ざした演奏家であり、ママがお世話になったこともあるようだ。長時間にわたり演奏されたが、とくにコンチェルトでは、長年の研究の成果が存分に聴きとれた。指揮者は地元では有名なMさん。アンサンブルのメンバーとともに傳田氏のクラリネットをよくバックアップしていた。帰りに河川敷から打ち上がる華やかな花火が見えた。

朝比奈さんの著書

2014-11-22 17:42:33 | Weblog
かつての名指揮者、朝比奈さんの古い著書を読んだ。京大から阪急電鉄社員出身の異色指揮者であった。移住した満州での苦労話が書かれていて、生命の危険にさらされていたこともあったようだ。とくに驚いたのは、数十年間の研究の成果であるスコアの書き込みを消している場面。音楽家にとって、様々なアイデアが書き込まれた楽譜ほど大切なものはない。決して人には見せたくないものだろう。それを惜しみなく消して消して、消しまくる。残ったのは丸裸になった原典の活字のみ。過去に獲得したものを一度リセットして、真っ白な状態から再び作品に取り組む。自分にもそんなことができる日がいつか来るだろうか。ずっと以前、亡き恩師がベートーベンの作品111を再度勉強しているとおっしゃったとき、今までの全てをかなぐり捨てて、真っ白な気持ちで勉強するんだ、とおっしゃっていたのを思い出す。

上田短大にて

2014-11-16 15:09:54 | Weblog
今年度の柳川氏のリサイタルが上田短大北野ホールで開催され、家族で出かけた。男性ピアニストとしては国内最高齢の82歳である。ベートーベンのワルトシュタインはシャープな演奏。ベートーベンの中期の傑作を鋭く、大きなスケールで描いた。快速なテンポ。指回りが滑らかで潤いがある音色。ショパンの舟歌は、甘ったるい世界とは無縁。淡々と情熱的に演奏された。後半は、シューベルト、グリーグ、ドビュッシー、リストの小品がそれぞれの様式によって様々な音色で描き分けられていた。とくにドビュッシーの素晴らしさ。フランス仕込みのエスプリ。あまりにも垢抜けている。あの自在なタッチは世界的レベルである。アンコールはショパンの遺作のノクターン。旋律をかなりくっきりとしたタッチで。最後にエオリアンハープ。深まる秋のよい一時を過ごせた。帰途、聴衆の和やかな表情が印象的であった。

空気との境界線がない音色

2014-11-13 17:24:20 | Weblog
先日、元ウィンフィルの名クラリネット奏者シュミドル氏の演奏に出かけた。ベームやバーンスタイン指揮ウィンフィルの演奏ビデオには、必ずといっていいほど見かける名手。70を過ぎて、外見はさすがにお年をめされたという印象を持ったが、演奏は依然と素晴らしい。とくにピアニシモの美しさ。練りに練られて、格調高くホールに浸透していく音色。それは、あたかも空気との境界線がないかのように思わせた。世界を魅力し続けたクラリネットの音色。以前、ウィンフィル公演で感じたそのままの見事さであった。

ジャズ喫茶へ

2014-11-10 17:13:17 | Weblog
S君と地元のジャズ喫茶に出かけた。S君、近々に高価なスピーカーを購入する予定らしい。そんな話題になったので、ママの発案で、いいスピーカーのあるジャズ喫茶に出かけた。S君と店主が何やら意味不明な会話をしている。自分はその中に入っていけない。オーディオに凝っている人たちは、一般人とは別世界にいる。ともあれ、S君、故郷とも言うべきこちらでの一時を満喫したようだ。彼は、その足で栃木県へ向かった。来週は沖縄出張とのこと。有能な科学者は多忙である。

友人と飲んだ

2014-11-08 22:53:03 | Weblog
1年半ぶりに友人のS君と飲んだ。積もり積もった話に会話がはずんだ。その間、いろいろ聞きたかったこともあり、聞いてみて、なるほどと納得したことも多かった。今夏に伴奏した曲の作曲家のことを話題にしたら、彼の高校時代の同級生だということがわかったし、ピアニストとの邂逅の作者も、高校の同級生の親戚の方らしい。よくブログを読んでいる指揮者のF氏も高校の先輩とのこと。もし機会があれば紹介して欲しいと言っておいた。世間はなんて狭いのだろうか!とにかく気兼ねなく話ができる学生からの友人は、やはり特別な存在だ。