弓と禅

2019-08-30 22:01:42 | Weblog
オイゲン・ヘリゲルの古典的名著「弓と禅」を久しぶりに読んだ。ドイツ人のヘリゲルは、大正時代に来日し、東北帝大で教える傍ら、弓道の達人・阿波研造氏に弟子入りし、弓道を本格的に習う。その学習過程が詳細に記されている。日本の伝統的な師弟関係。説明によって教え込むやり方ではなく、模範とヒントを示し、時間をかけて自力で獲得させていく指導法。現代の教え方とは真逆なやり方である。「的にあてよう」という考え方を完全に捨て去り、無心に的に向かう。すると「それ」が射る、という境地に到達するらしい。「正しい射」とは、そういうもののようだ。ところで「それ」とはいったいどんなことを指すのか?その解釈がまた、とてつもなく難しい。実は、この本はピアノの巨匠・クラウディオ・アラウ氏の愛読書でもあった。アラウはこの書物からいったい何を獲得したのだろう?アラウのピアノは、いつも神に向かっての「祈り」のように思えた。アラウはリハーサルなしに本番のピアノに向かったらしい。「それ」を常に現出させることができる名手には、リハーサ
ルなど必要ないのだろう!

スーパーにて

2019-08-30 19:11:08 | Weblog
昨日、下の子と一緒にスーパーに買い物に行った。野菜売り場で野菜を選んでいた時のことである。娘が「パパ、パパ」と小声で話しかけてきた。何なのかと尋ねると「後で!」と言ったまま、逃げていってしまう。帰宅途中の車の中で、やっと了解した!実は野菜売り場で長身の美人女性が買い物をしているのにすれ違った。(マスクをしていた・・そのことはうっすらと記憶している。)その時、ズボンのポケットから値札が垂れ下がっているのに気づいたそうだ。「なんだ、こっそり教えてあげればいいのに!小さな子供から言われたら、あまり抵抗ないだろうに!」その後家に帰り、四字熟語事典「才色兼備」の4コママンガに全く同じ事例が書かれていて、またまたびっくり。

夏休み

2019-08-20 18:29:36 | Weblog
子供たちの夏休みもほぼ終わった。本当に忙しい夏休みだった。姉妹で2週続いた県ピアノコンクールから始まり、お姉ちゃんは14日間の夏期講習、4回の英検準2級特訓。親は毎日のように送迎した。年寄りの病院送迎などもあり、全く余裕のない日々。旅行もなし。余暇としては一回プールに出かけただけ。大変だったご褒美として美味しいものを食べに出かけたことくらいか。