ギエルジヨド氏演奏会

2012-05-07 18:40:47 | Weblog
知名度と実力は必ずしも正比例しない。先日、催されたギエルジヨド氏演奏会。お名前は存じ上げなかったが、ポーランド音楽界では重鎮とのこと。そのオールショパンのプログラムには驚嘆すべき素晴らしさがあった。まず特筆すべきは、その音色の見事さ。ピアノを弾いているというよりも、音色の中に、旋律を溶け込ませているという印象。これは自分の中では初めての体験であった。そして、作品を知り尽くした上で、余裕をもって濃淡をくっきりと描き分けている。固い音は皆無。あくまでもしっとりしていて、やわらかい。こういった演奏は、まず録音には録りきれないであろう。まさしく「いつまでも聴いていたい音色」であった。自分はポーランド出身・マルクジンスキのショパンのレコードを聴いて育ったが、ポーランドの音楽界の裾野の広さを改めて実感することとなった。

丘に立つ

2012-05-02 16:14:39 | Weblog
今日は屋外に出て、5月に入ったばかりの里の景色を眺めている。天気はなんだかすっきりしない。桜の季節が終わり、山の木々の葉が少しずつ色づき始めている。桃の花のピンクが遠くの残雪とコントラストをなしている。