ハッとした言葉

2019-05-19 00:01:56 | Weblog
哲学者セネカの言葉にハッとする。「人生は短くない!人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉大なことも完成できるほど豊富に与えられている。」なるほど。

ホロビッツとバックハウス

2019-05-11 16:23:56 | Weblog
最近、その素晴らしさを再認識したピアニストが2人いる。ホロビッツとバックハウスである。ホロビッツには様々なレパートリーがあったが、スカルラッティも重要なレパートリーの1つだった。娘が今、スカルラッティの練習をしているのだが、ホロビッツの演奏はどうだったのか?と思ってCDをかけてみて驚いた!たった1音で雰囲気が激変していく。この表現力の凄さは何だ?と思った。指先のコントロールでかくも自在に雰囲気を弾き分けるテクニックに脱帽した。こんなピアニストは今はどこにもいない。もう一人は、バックハウス。小学校6年の時によく聴いていたアパッショナータ。59年の録音。最初の符点のリズムからして世界が違う。その後の展開まで予感させるものである。そして、曲の終わりまで揺るぎのない一本の鋼鉄が通っている。かといって無味乾燥なメトロノーム的なテンポではない。微妙にテンポは変化し、時には激昂していくが、全体像は微動だにしない。起伏に富んだドラマを見ているかのようである。アパッショナータは演奏者が熱演しやすく、
今まで数々の名演が存在することは承知している。しかし、このバックハウス盤は、その中でも一際そびえ立つ不滅の演奏なのではないか。

片山さんの記事

2019-05-05 20:11:18 | Weblog
一昨日の毎日新聞に片山さんの記事が一面にわたって掲載されていた。彼は右翼思想史の専門家だが、令和を迎えた現状分析とこれからの時代への提言をしていた。なるほどという内容があった。とくに驚いたのは、令和を迎え、祝賀ムードが漂っている中、現政権が政治を思いのままに動かすのみならず、日本の美意識・価値観にまで言及してきたことに深い危惧を覚えると指摘する点。そのようなことは記事を見るまで意識すらしたことがなかった。でも、言われてみれば、小中の道徳教育の教科化など、以前より踏み込んだ思想教育の流れも加速化しているという現実がある。片山さんは、もう少し歴史に学んだ方がいいということで「温故知新主義」と言っている。世の中の平和ボケした無関心層増加の流れの中で、心配される動きがじわじわと進んでいるのかもしれない。