今日は学童保育所の歓送迎会。朝から出かける。当初計画していた公立のをやめ、私立の保育所に御願いすることにした。建物は古い工場を改装したもの。各種の発表あり、バラエティーにとんだ催しだった。お昼は定番のカレー料理。アットホームな感じてよいが、親の負担はかなりありそうか？とりあえず、また新しい生活が始まる。
先週のセイケ学長の話の中に引用されていた「学者はドガンたれ！」。ドは奴、ガンは雁。雁の群れが餌を啄んでいる時に、必ず顔を上げて周囲を見回している雁がいるという。それをドガンというらしい。周囲の危険をいちはやく察知し、集団に知らせる役目だという。学者、ひいては学問をするものは大衆に対してドガンの役割を果たすべきだというのである。出典は福澤先生らしい。なかなか正鵠を射た言葉だと思うが、振り返ってみるとどうだろうか。３・１１とそれに連動した原発事故。学者といわれる人たちがその役割をしっかりと果たしたとは思えないのは、私だけであろうか。一部の人たちは勇気を振り絞って行動したが・・。それではお前ならできるのか？といわれると些か心許ない。様々に圧力がはたらくがんじがらめな日本だからこそ、大衆を正しい方向に導くドガンの存在が熱望される。
高輪で友人2人と飲んだ。研究者のS君と公認会計士のM君。大学1年の時からの付き合いである。鹿児島のものを出してくれるという「つかだ農場」という店に入る。ここは、遊び心のある店で、店に入るやいなや、紙にニックネームを書いてくれという。ところが3人で同じものを注文しても、なぜか自分のグラスにだけハートのマークが入っている。あれ、なんだろう？気のせいかな？と思っているうちに、どんどんエスカレート。しまいには片仮名でスキ！！とまで入っている。なんじゃこれ？と思って店員のおにいさんに聞くと、どうやらこの店の遊び心らしい。自分が一番田舎者で、モテなそうにみられたのか？帰りになぜか自分だけが自家製の味噌を土産にもらう。なかなかおいしかった！オススメの店である。この時、S君、実は大学の卒業式に寝坊で欠席していたことが判明。M君と大笑い。評論家のM崎T弥もかつてはこの仲間の一員だった。
桜の咲くいい日和。久々に母校を訪れた。しばらく忘れていた学風。紅白幕ではなく、三色旗の色だったということにも新たに気がついた。校歌も思いきり歌い、懐かしい。
N響の指揮者であったサバリッシュ氏が亡くなった。サバリッシュ氏は、スイトナー氏、シュタイン氏らと並んで思い出深い。サバリッシュ氏については、二つ思い出がある。20数年前、サントリーホールで聴いたベートーベンの「皇帝」と4番のシンホニー。ソリストは巨匠アラウ。丁度、指揮者と真向かいの席で、氏の優雅なタクトから神秘的な響きが立ち上ってきて本当に驚いた。この時は、アラウのピアノが目当てだったのに、なぜかサバリッシュ氏の印象の方が強い。また、M田のキャンパスにて氏の講演会があった。会場にはピアノが用意され、氏の堪能なピアノが聴けるのではと期待したが、ピアノには全く触れずに会場を後にされた。残念だった。シューマンなどを生で聴いてみたかった。
東横線渋谷駅が地下化にともない、閉鎖されたとのことである。残念である。あそこは本当に思い出深い。大学受験の緊張感から始まって大学への憧れ、桜木町行きの急行に乗るとなんとも言えないノスタルジーを感じた。車内のにおい、暖房の熱気、椅子の座り心地・・。たった1年しか利用しなかった路線だが、自分には特別な感慨がある。今週、そちらに出向く予定だが、タッチの差で見納めできなかった。
