ふうひょう被害

2014-05-12 20:15:54 | Weblog
あるマンガ本の記述が、ふうひょう被害につながるとして、問題になっている。私はむしろ、ふうひょう被害という名のもとに、言いたいことを封じ込められる危険性の方を危惧する。それは、震災以来感じてきたことだ。事実無根のことならば論外だが、そうでなければ、大いに語りあって議論を深めたらいい。陳腐な言葉だが、火のないところに煙はたたぬという。少しでも何らかの情報があれば、それを無視せずに警戒すればいい。ふうひょう被害のことを言うならば、しっかりとした安全を証明するデータを示して、反論したらいい。ものを言えない社会になってしまったら、この国の明日はない。正しいことは、後で必ず歴史が証明してくれるはずだ。

音楽評

2014-05-12 13:01:16 | Weblog
昨日のまいにち新聞の演奏会評で、先月のプレスラー・庄司デュオリサイタルの批評が載っていた。サントリーホールでの演奏会の様子だ。まいにち新聞編集委員・うめづ氏の評論は、評価する人もいるだろうが、私は好きではない。音楽評に、いつも文学的な虚飾がみてとれるからだ。しかし、今回の評は、珍しく納得できるものであった。もうだいぶ日はたってしまったが、あの時の「雨の歌」と遺作ノクターンの素晴らしさは、自分の中では未だに色褪せてはいない。本当に芸術の奥深さを痛感した出来事であった。