地元フィルの演奏会に出かけた。お目当ては、大森さんがソリストのグリーク・ピアノ協奏曲。昨年も聴いたが、このオーケストラは、まだまだクリアしなければならない問題が山積している。サウンドを磨かなければならないことはもちろんのこと、音量のバランスが時々悪い。管楽器が変にうるさく聞こえたりする。トゥッテイで音量を少し落とすべきところなのに落ちていない。さらに、木管の旋律の歌いかたも、より研究する必要がある。全体の合わせの回数、練習時間は限られているであろうが、歌い回しがソリストに比べて浅かったりすると興ざめである。大森さんは熱演していたが、やはりブランクが長かったためであろうか、タッチが微妙にしっくりいっていないように感じた。