![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c5/cffe6fc67b1e820aa2e18b392149110c.jpg)
昨夜のカンヌ映画祭で栄誉賞を授与されたドロンさんの映像が公式サイトで紹介されています。
これまでも『山猫』や『太陽がいっぱい』など出演作品のレストア版の上映で招待されることはありましたが、ドロンさん一人にスポットがあてられたカンヌでのセレモニーは今回が初めてで、娘のアヌーシュカからパルムドールを渡された時の彼の感極まった表情にこちらも胸が熱くさせられました。
ドロンさんが壇上に上がる際にバックで流れているのは『ボルサリーノ』のテーマ曲。
アヌーシュカのスピーチの中で『ボルサリーノ』でベルモンドが演じたフランソワ・カペラの最後のセリフ”la chance n'existe pas”を引用して父の”la chance”について語ります。
父と娘が舞台に並んで観衆の拍手歓声に答えている姿は2011年のパリでの舞台『Une journée ordinaire』のカーテンコールがカンヌで再現されたかのようであり、またあの舞台の主人公たちのその後の姿を観るようでもありました。
そして退場直前にドロンさんが心の中から絞り出すようミレイユ・ダルクやロミー・シュナイダーへの想いを語った言葉に彼の悲哀が感じ取れて感無量となりました。