LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

MORT D'UN POURRI (5)

2011-07-10 | THE 70'S CINEMA
『チェイサー』の監督ジョルジュ・ロートネルの
この作品に関するインタビューを翻訳しましたのでお届けします。

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"この作品は殺人事件やミステリーが絡んだアクション映画だ。
そこには良い人間と悪い人間たちとの間に起こるスリラーもある。
一方で非常に普通の人間に近い登場人物たちが活躍する自然主義的なフィルムでもある。
私はラフ・バレの小説の世界を忠実にスクリーンに映し出そうと思った。
また私はドロンにいつも彼が演じる人物とは異なる役柄を演じてもらいたかった。
私は彼に警官になってほしくないし、ギャング役も望まなかった。
「コンドル」でのロバート・レッドフォードのように、運命のいたずらによってさまざまな攻撃を受けるが、
それを一方で何とか切り抜けようとする、ドロンが演じるのはそんな役柄にしたかった。

ドロンは、このスクリプトを気に入ってくれていた。
他のみんなと同じような服装で"日常生活での紳士"を映画の中で演じるのを彼は喜んでいたし、とてもリラックスしていた。
だが彼が自分のお気に入りのディオールの衣装を忘れることもまたそう容易ではなかった。
いくつかの抗議もあったが、もちろん、彼は最終的に私を信頼してくれていた。
私はプロデューサーとしてのドロンに直面すると緊張することはあったが、監督と俳優として彼と接するときはそんな必要はなかった。

私たちはしばしば、なぜ主人公ががこういう行動をとるのかという理由を正さなければならなかった。
私たちは、脚本に書き込まれたレベルを超えてはいけなかったし、
脚本が設定したシチュエーションに映像を乗せなければならなかった。

そのようにして脚本に書かれていたモンパルナス駅のシーンだったが、ドロンはかつてそこに足を踏み入れたことがなかった。
ドロンは駅の改札口で何度も撮影を繰り返して自分が注目を浴びすぎるのを極端に恐れていた。
そこで私たちは綿密な計画を立てた。
私たちが"アクション!"と言うと、ドロンは彼の頭の中で自分の計画通りに演技を行い、
一回でその場面を撮り終えたのだった。 "

"しかしながら二つの場面で、私たちは衝突した。

私たちはドロンとステファンヌ・オードランが一緒に車の中にいるシーンを午前中に撮影しなければならなかった。
アランは私の計画に疑問をなげかけてきた。
私はパリの街角で撮影することを彼に語った。
彼は人気のないブローニュの森の近くの通りで撮影すればいいではないかと言った。
私はノーと言い、リヴォリ通りで撮影をすると言った。
彼はうめき出した。.
私たちは、リヴォリ通りから撮影を開始した。
パレロワイヤルの庭園内には公園があり、アランが車から降りると、
そこに来ていた日本人の観光客の団体とばったり鉢合わせしてしまった。
全員が彼のファンだ!
彼らは、ドロンの写真を撮りに群らがった!
彼は怒ってしまった。

私たちは彼を車の中に避難させた。
私たちは、ブロックの周りに移動して撮影を再開した。
私たちは録音した台詞を聞くために戻ったが、そこで私たちはドロンが撮影の合間に言ったことを聞く。
スピーカーから聞こえてきたのは、リヴォリ通りを歩くすべての通行人の目の前で、私はドロンによってバカモノ呼ばわりされていたのだ。

私たちの2度目のけんかは、より深刻なものだった。
しかもかなり愚かなものだった.. 。
彼は犬への愛情が厚く、撮影中であっても、常に彼のかかとのそばに置いていた。
犬の名前はジャドーで、大きくて怖い犬だった。
私は彼の撮影車に行ったとき、ドロンは私にこう言った。
「ジョルジュ、入りたまえ。怖がらなくてもいいさ。
でも両手はポケットに入れておいたほうがいいぜ...」

ある日、私たちはドロンとミシェル・オーモンの会話の撮影を行った。
ミシェルは、犬を怖がっていた。
カメラマンにとっては、さらに悪いことに、撮影不能に陥ってしまった。
二人の俳優の間で、その犬のしっぽが常にそこに写ってしまうからだ。
私は犬をよそへ追い払おうとした。
するとドロンが私に何か言う、私がまたそれに言い返す。
我々は、互いに興奮した。
そしてドラマが起こった。彼が帰ってしまった.のだ。

ミレイユ・ダルクから翌日の朝に電話がかかってくる。
「ジョルジュ、あの騒ぎはいったい何なの?二人とも子供のようだわ。
あなたたちお互いに愚かすぎます。何やってるのかしら!」
結局大笑いでこのけんかは終わったんだ..."

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“C'est un film d'action, avec du mouvement, des meurtres, une énigme.
Un film policier avec des bons et des méchants.
Un film naturaliste aussi, avec des personnages très proches du commun des mortels.
J'avais vraiment envie de porter à l'écran le roman de Raf Vallet (alias Jean Laborde, voir encadré ci-contre).
J'avais également envie de tourner avec Delon en lui apportant un role different de ses personages habituels.
Je ne le voulais pas flic.
Je ne le voulais pas gangster.
Je voulais qu'il soit pris dans un engrenage terrible,qu'il subisse tous les coups du sort , tout en essayant de faire face, un peu comme Robert Redford dans Les Trois Jours du condor.

Delon a aimé le scénario.
Il lui plaisait de devenir pour un film un “monsieur de tous les jours ",habillé comme tout le monde, décontracté au possible.
Pour la garde-robe, n'a pas été facile de lui faire oublier son cher Dior.
Après quelques protestations bien sûr, il a fini par me faire confiance.
J'avais un peu peur de me retrouver face au Delon producteur, mais ce dernier n'avait d'exigences qu'en tant qu'acteur.

On devait souvent justifier pourquoi on lui faisait faire ceci ou cela.
On ne le dirige qu'au niveau de l'écriture.
Il faut l'embarquer dans des situations où il sera canalisé.

Ainsi la scène de la gare Montparnasse: Delon n'y avait jamais mis les pieds.
Comme il craignait que des répétitions dans le hall attirent trop l'attention, je lui avais fait un plan avec des repères.
Lorsque l'on a dit “Moteur !.”
Delon est parti avec son plan dans la tête et a fait tout son parcours en une seule prise. "

"A deux reprises, cependant, nous nous sommes heurtés.

On devait aller faire le matin une vue de voiture travelling où Delon conduisait avec Stéphane Audran.
Alain me demande où l'on va.
Je lui dis qu'on tourney dans les rues de Paris.
Il me demande pourquoi pas au bois de Boulogne dans une rue déserte.
Je dis non, on va tourner rue de Rivoli, en pleine circulation.
Il commence à râler,..
On part rue de Rivoli.
On se gare dans les jardins du Palais Royal. 
Alain sort de la voiture et tombe sur un car de Japonais. 
Tous des fans!
Ils se ruent sur lui, séance de photos!
Il était énervé.

On le met dans la voiture.
On commence à tourner en faisant le tour du pâté de maisons.
On avait un retour de son pour entendre les dialogues, mais on entendait aussi ce qu'il disait entre les prises.
Et là, dans un haut-parleur, rue de Rivoli, devant tous les passants, je me faisais traiter de con par Delon.

On a eu une deuxième fàcherie, plus grave.
Pour un truc idiot.. .
Il avait une passion pour son chien, constamment sur ses talons, même sur le plateau.
Il s'appelait Jada, c'était une terreur, un malinois.
Quand j'entrais dans sa caravane.
Delon me disait :”Entrez Georges, n'ayez pas peur, mais gardez vos mains dans vos poches...”

Un jour, on tournait un dialogue entre Delon et Michel Aumont.
Michel avait peur du chien.
Quant au cadreur, histoire de lout arranger, il ne pouvait pas tourner.
Entre les deux acteurs, il y avait toujours la queue du chien qui bouqeait…
J'essaye de faire dégager le chien.
Delon me dit un truc, je lui réponds, etc.
On était survoltés.
Et puis ça a été le drame. il est parti ...

Le lendemain matin, coup de fil de Mireille Darc :
“Georges, mais qu'est-ce que c'est qu e ça ?
Vous êtes deux mômes tous les deux, vous êtes aussi stupide l'un que l'autre, y'a rien à faire!”
Ça c'est malgré tout terminé dans les rires...”


*Ces textes sont de "ALAIN DELON COLLECTION" par Hachette*
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6 Comments

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Unknown (ruru)
2011-07-10 16:25:27
ドロンさんの撮影の様子が楽しかったです!私はドロンさんの犬の好みが似てるので身びいきしてしまいますが一貫してドロンさんらしいです。以前にどっきりに掛けられたドロンさんの怒りをみてはいつもプロ魂の方だと想像しています。ドロンさんの赤ちゃんの時の写真を見ると可愛くて可愛くて気が強そうでハンサムでたいていの私の疲れもふっとぶほどDelonそのものなのですが、今日こうして訳された記事を拝見しますと、やっぱり彼だと微笑んでしまいます。こんなにも長文を訳してくださりありがとうございます^^当分何回か読ませていただきます。
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ruru様 (チェイサー)
2011-07-12 02:56:23
お楽しみいただけてよかったです。
ただ日本人の観光客のマナーの悪い振る舞いが、こうやってわれわれの知らないところで海外の資料に掲載されていたことは、
同じ日本人として恥ずかしく感じました。
ドロンさんの日本離れの時期がこのころから始まったような気がします。
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長文の訳ありがとうございます。 (おばさん2号)
2011-07-12 23:39:44
度々の長文の訳ありがとうございます。

私も以前挑戦しましたが、2~3日で、GIVE UPしました。

いつもながら、ドロンさんが、日本語でお話ししたらそのような、口調になるであろうと思われます。

フアビアン君の事件には、本当に考えさせられました。

コメントが時々何処へとんでいきます。

この間も何処へ消えてしまいました。

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Unknown (チェイサー)
2011-07-14 17:52:38
おばさん2号様はファビアン君とも何回かお会いになっていたので、余計に考えさせられたのではないでしょうか。
コメントがとんでいく、とは意味がよくわかりませんが、これに懲りずまたお寄せください。
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コメント (おばさん2号)
2011-07-14 23:29:40
このブログにコメントを書くのですが、時々、全然反映しないことがありました。

数字も4桁入れるのですが、、送信しても、何処かえいってしまって、行方不明になります。

機械音痴なので、どうすることも出来ません。

ミクシイも、4ヶ月アクセス出来ず、やっと戻った次第です。
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Unknown (チェイサー)
2011-07-15 21:32:03
そうでしたか、私にはその原因はわかりませんが、
確かに反応が悪いときがたまにあって、2回連続でコメントが載ったりすることがあります。
またよろしくお願い申し上げます。
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