LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

IN PARIS (2)

2007-02-07 | ENCOUNTER
あらかじめ皆様にはお詫びしておかなければなりません。
今回の私のレポには生のドロンさんの写真は一切出てきません。
一枚も撮影していないからです。
ご期待されていた方々には誠に申し訳ございません。
せっかくの機会なのに「なぜ?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、
その理由はレポの中で申し上げたいと思います。

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今回のパリの舞台鑑賞スケジュールは
①1月31日(水)午後8時半
②2月1日(木)午後8時半
③2月2日(金)午後8時半
④2月3日(土)午後4時
の計4回のチケットを取りました。
席は①②が1階席(ORCHESTRE)、③④が2階席(CORBEILLE)です。

私たちのツアーの参加者は私含めて総勢6名。
そのうち昨日コメントくださった、おばさん2号様含め
前回のドロンさんの舞台『ジェット・コースター』を鑑賞して
生のドロンさんとお会いになった経験のある方が3名いらっしゃいました。

ですので今回も生のドロンさんにお会いできるのではないかと、
期待を持ってしまうわけですが、なかなかそう簡単には行きません。
「世界の大スター、アラン・ドロン」に直接会うのは
よほどの事がない限り不可能であることは
実際にお会いになった当のおばさん2号様ご自身が
一番よく理解していらっしゃいます。

そこで今回私たちは彼女の発案により「あること」を決行することにしました。
その「あること」とは、
“カーテンコールの際に全員で花束を舞台の下から毎日ドロンさんに手渡す”ということです。
そうすることで毎日ドロンさんを間近に見ることが出来るのがその一番の理由ですが、
せっかく日本からはるばるやって来たのだから、
ドロンさん、ミレイユさんに文字通り「花を添える」役割を果たして帰りたい、
そして日本にはまだまだドロンさんのファンがたくさんいることを
ドロンさんに対してはもちろんのこと、フランスの観客の方々にも伝えたい、
という想いも強くありました。

その為にはまず、劇場のスタッフの方々に事前に交渉しなければいけませんし、
何よりもドロンさんのボディガード兼付き人の“D様”の許可が絶対に必要でした。

1月31日の午後3時、私たちはシアター・マリニーに到着しました。
(添付の画像はそのときに撮影したものです。)

各自日本から持参したドロンさんとミレイユさんへの贈り物を
事前にお二人の楽屋に届けてもらうよう依頼しに、
まずはマリニーのスタッフのいる裏の入り口に向かいました。
応対に出てくださった女性のスタッフはとても感じがよく、
お二人へのプレゼントに対して丁重なお礼を言っていただきました。

話がそれますが、
今回のツアーをキャンセルされた方がいらっしゃいまして、
実はチケットが1日1枚計4枚余ってしまっていました。
この余分のチケットを払い戻ししてもらうことが出来るかどうか、
その女性のスタッフに尋ねましたが、
チケット売り場の係員に聞いてくれとのこと。

その足でチケット売り場にいき、窓口の男性に聞いてみると、
「払い戻しはできない。」とあっさり突っぱねられました。
それでもあきらめずに、「誰か欲しい人がいたら安価で譲りたい。」と言いますと、
「それはここではダメなので劇場の外でやってください。」と言われました。

このやりとりを見ていたチケット売り場に並んでいた上品そうなフランスの方たちに
いつの間にか私たちは囲まれ「どこの席か?」「ペアで座れるのか?」等、
矢継ぎ早に質問されました。
皆さんから「ペアだったらよかったのに残念」と断られ、
私たちもその場はあきらめていったんホテルへ引き上げることにしました。

そうやってすごすごと劇場を後にする私たちに「奇跡」が起こりました。

目の前にドロンさんのボディーガードのD様が歩いて来られたのです。
D様と以前面識のあったおばさん2号様がすかさず駆け寄り、
「私を覚えていますか?」と尋ねると、
D様は満面の笑みを浮かべて「Oui!」と答えてくださいました。
私たちがカーテンコールでドロンさんに花束をお渡ししたい旨丁重にお願いすると、
彼は躊躇なく快く了解して下さいました。

おばさん2号様の不屈の闘志?が見事に花咲いた瞬間でした。
そして私たちにはさらなる「奇跡」がこの日の晩に起こることになります。

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3 Comments

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Unknown (Astay)
2007-02-07 02:58:23
チェイサー様の記事を読んでいると感動が蘇ってきますね
私も全く同感です
『世界のスター、アラン・ドロン』に会えるなんて
普通なら不可能に近いことかと思います
それを可能にして下さいました
おばさん2号さん(私は会長!と呼ばせていただいてます)は偉大過ぎます
100回お礼を申し上げても足りませんね

でも会長!にお会いできたのもチェイサー様のブログのお陰なので
チェイサー様にも感謝しております


返信する
続く… (美恵子)
2007-02-07 19:08:45
この次は、どうなるの?
と、いつもいいところで終わるドラマのようです。
この続きを楽しみにしています。ドキドキ。
本当に、一緒に体験している気分です。
返信する
Et ensuite ? (A T)
2007-02-08 23:08:20
先日はお返事ありがとうございました。
残念ながら、未だお会いした事はないのですが、
一年程前より読ませていただいて(お世話になって)おります。 お話の続き、私も楽しみにしています。
返信する

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