LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

IN PARIS (9)

2007-02-26 | ENCOUNTER
計8回に亘って私たち一行とアラン・ドロンさんとの遭遇記録を書き綴りましたが、
皆様どのような感想をお持ちになられましたでしょうか?

もしかしたら皆様の中には私の言葉足らずのせいで、
私たちがドロンさんと会ったことを単に自慢しているだけではないかと
不愉快に思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そのような方にはここで率直にお詫びします。
申し訳ございませんでした。

私がここまで詳細に書いたのにはいくつかの理由があります。

一つには自分自身の記憶が薄れていく前に文章に書き残して、
自分の為にこの思い出を記録として永遠に残しておきたいから、というものがあります。
さらにはこの文章が同行したメンバーたちにとっても
将来この思い出をリアルに呼び起こす為のツールとしての役割を果たせるから、というのも事実です。

しかしそれらの理由以上に何よりも私が重視した理由は、
私たちが出遭った本物のアラン・ドロンさんの素晴らしい人間性を、
日本のあるいは世界中のドロン・ファンの皆様にお伝えする責務があると思ったからです。

以前にドロンさんと実際にお会いになったことがある
おばさん2号様たちから、オフ会の時やお電話でお聞きして、
ドロンさんご本人のお人柄については、ある程度イメージが出来上がっておりましたが、
今回本物のドロンさんに直接お目にかかって、
私の想像していた以上に誠実な彼の人柄に心の底から感銘を受けました。

これまでいろいろなメディアやネット上で
ドロンさんについて悪し様に書かれた記事を読んできましたが、
それらは全て嘘であったことが今回わかりました。
あるいはそのように書かざるを得ないのは、
何か無礼な振る舞いをきっとドロンさんに対して行ってしまい、
ドロンさんから手ひどいしっぺ返しを受けたからなのであろうということが推察できました。

地球の裏側の小さな島国から来た、
たった6人の業界関係者でも何でもない一般人の私たち、
どれだけサービスをしようと彼の仕事に何ら影響を及ぼすことのないこの私たちに対して、
ドロンさんは、全く私心のないピュアで友愛に満ちた人と人の交わりというものが
どういうものなのかということを身をもって教えてくださいました。

私が最も感銘を受けたのは、
何回も会って顔を覚えている人と、初めて来て名前も知らぬ人に対して
ドロンさんは誰も不愉快に感じることのないように公平に接し、
なおかつ皆それぞれが自分だけのドロンさんとの思い出を作る事ができるように、
一人づつきめ細かく応対していたことです。
誰一人として自分がネグレクトされたとは思わないのです。

そのような気遣いをこの伝説の世界の大スターが今目の前で私たちにして下さっている、
このこと自体が正に信じられない奇跡の光景でした。

これだけの事をファンに対して一点の曇りもなく行えるスターが
いったい世界中に他にいるだろうかと考えてしまいます。
日本国内でさえもいないのではないでしょうか。

決して自分が大スターであるというような驕り高ぶった素振りは見せず、
背の低い私たちに話すときは身をかがめて正面からまっすぐ目線を合わせてくれます。
そういう物腰一つ取ってみても、ドロンさんの誠実な人間性がにじみ出てきます。

さらにはボディガードのD様の素晴らしいお人柄も
ドロンさんの影響が及んでいるのがよくわかります。
またマリニー劇場のスタッフの皆さんも誠実で親切な方が多く、
ドロンさんが舞台公演でいつもマリニーを使う理由がよくわかりました。

ドロンさんという偉大なスターの周りにはいつも善意に満ち溢れた
たくさんのスタッフと共演者たちが影ながら支え、努力されているのがわかり、
このことも今回の旅行で実感できた大きな収穫です。

初めに申しましたが、今回私は一枚もドロンさんの写真を撮影していませんし、
サインひとつもらっておりません。
もう皆様にもその理由がおわかりいただけたかと思いますが、
私たちの目の前にドロンさんは「世界の大スター・アラン・ドロン」ではなく、
一人の人間、私たちファンの「永年の友人ドロンさん」として現れて下さいました。
ですのでサインや写真は必要なかったのです。

永遠に心に焼きついたドロンさんとの思い出を胸に
私はこれからの人生を強く歩んでいくことができます。

アラン・ドロンさん、本当にありがとうございました。

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11 Comments

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有り難うございます。 (おばさん2号)
2007-02-26 01:19:03
私がドロンさんに(人間性)に惚れて会い続けた気持ちがチエイサ-さんには、1回で判ってもらえました。
ドロンさんは、私のような人間にでも、きちっと、約束は守ってくださいます、あれほど忙しく沢山の人とお知り合いで、幾つもの仕事をこなしている、大スタ-のドロンさんが、名もなく、貧しい、若くもない、綺麗でもない、唯のおばさんに、何年もまえの約束を叶えてくれるのです、落ち込んでいる私は今回パワ-を貰いに行きました、
5回もお会いできるなんて思っても見ませんでした。
充分にパワ-をいただいて、そして、素敵なお友達も出来(勝手に友達にしてしましました)Dさん、セギ-さん御夫妻、スタッフ、劇場の人々、レストランの方々、皆さんのおかげでこのパリ旅行が成功したと思っています、皆様有り難うございました。
返信する
すばらしい体験記 (とんこ)
2007-02-26 10:31:26
舞台を観に行かれた方々、本当にすばらしい体験をなさったのですね!
それにチェイサーさんの報告記読ませていただいて私も一瞬ですがその場にいたようなそんな気になってしまいました。本当によかったですね!!と思うと同時に私も無理をしてでも同行すればよかったと重ね重ね残念に思っています。
もうこんな奇跡は二度とありえないでしょう!多分。
世界の大スター アラン・ドロン
永遠の大スター アラン・ドロン
私の憧れの大スター アラン・ドロン
私はおばさん2号さんがアラン・ドロンに会えるツアーを企画なさることだけが希望の光です。
でも私がアラン・ドロンにあえることはやはり夢のできごとかもしれません、
でも皆様本当によかったですね!「おめでとう」といっていいですか?happyなドロンファンの6名の方々!!
返信する
ありがとうございました (hana)
2007-02-26 13:12:07
レポを読ませて頂きました。「人間アラン・ドロン」素晴らしいです、またチェイサーさんだったからこそドロンにあなたの心が通じたのだと思います。これからもよろしく。
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おばさん2号様 (チェイサー)
2007-02-27 04:35:42
おばさん2号様の誠実なお人柄と細やかな気づかいが、
ドロンさんはじめとした、周りのスタッフの方々の心に通じ、
いろいろな奇跡が現実のものとなったと確信しています。
私自身いろいろと勉強させてもらいました。
これからの仕事や私生活に生かしたいと思います。

これからもよろしくお願い申し上げます。
返信する
とんこ様 (チェイサー)
2007-02-27 04:39:41
前にも書きましたが、
今回のパリ遠征のスケジュールをメールでお問い合わせ下さり、
もう少しでご一緒できるはずだったのに、
うまく合わず私もとても残念に思いました。
こちらのペースで日程を進めてしまいましたこと
重ねてお詫びします。

また次の機会にはぜひともよろしくお願い申し上げます。
返信する
hana様 (チェイサー)
2007-02-27 04:45:17
はじめまして。
初コメントをありがとうございます。
またあたたかいお言葉にも感謝いたします。
hana様もドロンさんの熱烈なファンでいらっしゃいますか?
ドロンさんの素晴らしい人物像をhana様にご紹介できて
私も嬉しく思います。

これからもよろしくお願い申し上げます。
返信する
こちらこそ・・ (とんこ)
2007-02-27 10:02:17
何回もお詫びのコメント恐れいります。
こちらの都合でご一緒できなかったのですから気になさらないで下さい。

次の機会が一日の早く実現することを願っています。

これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。
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ありがとうございます。 (美恵子)
2007-02-27 16:45:34
とうとう、最終回なんですね。
どの回も、ドキドキしながら読ませていただきました。
素晴らしい奇跡の連続、ここまでとは思いませんでした。
本当に、皆様の誠実なお人柄ならではの奇跡でしょうね。
私は、昔、来日されたドロン様に、写真集にサインを
お願いしたことがありました。
ミーハーだったんですよね。
サインや写真は必要ないとおっしゃる皆様の誠実さを
見習いたいと思います。
本当にありがとうございました。
私も次の機会を願っています。
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comme un roman ... (A T)
2007-02-28 00:02:40
まるで小説を読んでいるかようで、
とてもドラマチックで感動的でした。 
ドロンさんもホントに素敵。.:*・゜☆.。
完結してしまって残念ですが、今後も楽しみにしております。
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美恵子様 (チェイサー)
2007-03-02 01:42:24
実は最終日にお目にかかる前に、
できればこのブログ用に写真を一枚お願いしようと
思っていたのです。
しかし当日ドロンさんの私たちへの接し方を見てやめました。
あまりに普通の友人たちに対するように接して下さっているのに、
余計な溝をこちらから作ってしまう気がしたためです。
ですので美恵子様がサインをお願いしたことを決してミーハーと思っていません。
ドロンさんの好意の印だったのですから羨ましい限りです。
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