LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

L'important c'est d'aimer

2009-03-31 | ROMY
このたびのドロンさんとの写真集の発売を記念しまして(?)
新しくロミー・シュナイダーのカテゴリーを作成しました。

ドロンさんについてほどの情報量は持ち合わせておりませんが、
折にふれて書いていければいいかなと思っております。

今回は先日のドロンさんのインタビューの中で、彼女の出演について異議を唱えられていた
アンジェイ・ズラウスキー監督作品"L'important c'est d'aimer"についての鑑賞記録です。

あまり彼女のバイオグラフィーに詳しくはないのですが、
この映画は恐らく前夫のハリー・マイエンが自殺するという痛ましい出来事の後に主演した作品と思われ、
ドロンさんがご指摘されたように彼女が見せるこの映画での表情には鬼気迫るものがあります。

ロミーはこの作品の中で二人の男性の間で揺れ動くヒロインを演じていますが、
ジャック・デュトロン演じる捨てられた男の方が絶望のうちに自ら命を絶ち、
その亡骸に面会する場面での彼女の迫真的な演技には思わず息を飲みます。

「チェイサー」でドロンさんとほんの少し共演したクラウス・キンスキーが
この作品でもその強烈な存在感を見せつけており、
レストランでからんできた二人の男を暴力でねじ伏せる場面は圧巻の迫力です。

クロード・ソーテ作品とは全く異なる、暗くて暴力的な映像が次から次に展開していきますが、
なぜかまた繰り返し見たくなる不思議な魅力を持つ一風変わった作品でもあります。

でもやはり彼女には「夕なぎ」のような美しい作品が断然お似合いです。
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