LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

Delon se confie sur sa passion pour Romy

2009-03-21 | INTERVIEW
http://www.laprovence.com/articles/2009/03/12/754765-Au-programme-Alain-Delon-Je-regrette-de-ne-pas-avoir-epouse-Romy.php
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こちらのサイトにドロンさんの最新インタビューが掲載されています。

先のテレビ番組でも話題になっているロミー・シュナイダーとの写真集の出版に関連して、
ドロンさんのロミーに対する思いが語られています。
意外なことに公の場でこのようにロミーについて発言するのは今回が初めてだとのことで、
ファンの方々にとって非常に貴重なインタビューです。

今回は全文を翻訳しましたので下にお届けいたします。

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-あなたがこの本の出版に協力することになったのはなぜでしょうか?

アラン・ドロン(以下AD):ロミーとの話題は私にとって、非常に個人的なものであり、今でも痛みを伴うものだ。
しかし、私は、この本のアイデアがとても良く、内容もよくできていると感じたんだ。
私が信頼している作家Philippe Barbierがこの本の二人の作者のうちの一人だったのも理由のひとつだよ。
彼にはとても感謝している。

-なぜ、あなたとロミーとの関係が人々の伝説になったとお考えですか?

AD:私たち二人がそういう風にさせたのではないよ。
周りの人たちが私たちのことを伝説にしていったんだよ。
私たちはお互いに愛し合っていた、ただそれだけさ。
ロミーが20歳の時、私は23歳だった。
私の人生において初めての偉大な愛となった。

-あなたが彼女に出会ったとき、彼女はすでにスターでしたね?

AD:彼女はもう当時ヨーロッパの"ザ"スターだった。
ブリジット・バルドーに匹敵するくらいにね。
多くの人々にとってロミー・シュナイダーはオーストリアの愛すべき皇后陛下Sissiとして永遠に忘れられない存在だった。
私が彼女に初めて会ったとき彼女はすでにスターだったが、
妙なことに、私はすぐには彼女のことを好きにはならなかったんだ。
ちょうどパリでPierre Gaspard-Huit監督の『恋ひとすじに』の撮影準備の頃で、
私もこの映画に出演していたんだ。

-彼女は、乱暴な性格だったとか...

AD:彼女の本当の性格はとても活発で何事にも熱心で、なおかつとても敏感なものだった。
彼女はいつも気持ちに余裕のない状態だったので、時には粗暴だった。
ロミーはスターになった時、まだ子供だったんだ。
怒りっぽい子供のようだった。
彼女はまだ自分自身の栄光や、この仕事の困難さに対処する準備ができていなかったんだ。

-年齢を重ねていけば彼女はさらによくなっただろうと思いますか?

AD:私はそう思わない。想像もつかないけれども、私は70歳の彼女を見たいとは思わない。
私はむしろこのような形で彼女が逝ってしまってよかったと思っているよ。
彼女は美しい姿のままこの世から去って行った。
彼女は伝説になり、永遠に語り継がれていくのさ。

-なぜ、あなたは彼女がアンジェイ・ズラウスキー監督の"L'important c'est d'aimer"に出演することに反対したのですか?

AD:.なぜならこの作品に出演しているとき彼女は正に死にかけていたんだ。
彼女の現実の人生の悲劇が画面に表れてしまっている。
私たちは一緒に映画を撮ろうとしていたけれども、あの作品のようなものには絶対にしたくないと私は思ったよ。
彼女は、もはや仕事にしか生きる可能性を見い出せないでいた。
ロミーの心の傷は癒えることはもう決してなかったし、何かを恐れてアルコールに依存してしまっていた。
彼女の人生、すべてのプライベートな生活は失敗や不運に見舞われていってしまった。
彼女は息子の不幸な死からも回復できなかった。
彼女は悲しみに打ちのめされて死んでいったんだ。

-彼女と結婚しなかったことを後悔していますか?

AD:うん。しかし、もし結婚したとして、彼女の運命は変わっていたのだろうか?
だが私たちはスイスの古くて美しい街ルガノで婚約したのは事実だ。

-あなたはどうしてロミーの葬儀に行かなかったのですか?

AD:私は、自分自身の心の痛みと悲しみを見せることでパパラッチたちを満足させたくなかった。
実際には、私はその場にはいたんだが、ほとんど誰も私のことを見ていないはずだ。
私はロミーの遺体がまだ置かれていたアパートを訪問し、
クロード・ベリやアラン・テルジアンと一緒に、長い時間、彼女が眠るベッドサイドで過ごした。
私は棺の中で眠っているロミーの姿をどうしても永遠に残しておきたいという衝動に駆られて、
テルジアンと二人きりになったときに、3枚のポラロイド写真を撮ったんだ。
これらの写真はいつも私の財布の中と心の中に閉まってあるんだ。
今まで決して誰にも見せたことはないよ。

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Comments (5)
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