『仁義』の日本公開時のパンフレットです。
『リスボン特急』のそれと比べますと全体的な印象が少し荒削りで、
写真の配置やサイズにもう少し工夫が欲しかったなと感じます。
しかしながら掲載されている2つの解説文の内容は非常に充実しています。
その中でも「男らしい男の心情的連帯の典型 品田雄吉」の内容を今回はご紹介します。
ここではこの作品に登場する「男」たちの性質について、
アメリカのハードボイルド映画における登場人物の
口数の少なさや行動の迅速さを兼ね備えているものの
彼らにある欲望全肯定の傾向を否定し、
日本人の持つストイックさをそこに統合させることにより
メルビル自身の「男」のイメージをつくりあげようとしている、
と指摘しています。
またメルビルがギャング映画に執着するのは、
それが男の行動を純粋に追及しうるもっとも適切なジャンルだからに他ならない、
と書いています。
さらには“イブ・モンタンが射撃に心をうちこんで、アル中から立ち直り、
男同士の心意気に命を捨てる、というのも、
ひとつの技術が人生の“道”につながる日本的な発想を感じさせて面白い。”
という素晴らしい着眼点での指摘もあります。
『リスボン特急』のそれと比べますと全体的な印象が少し荒削りで、
写真の配置やサイズにもう少し工夫が欲しかったなと感じます。
しかしながら掲載されている2つの解説文の内容は非常に充実しています。
その中でも「男らしい男の心情的連帯の典型 品田雄吉」の内容を今回はご紹介します。
ここではこの作品に登場する「男」たちの性質について、
アメリカのハードボイルド映画における登場人物の
口数の少なさや行動の迅速さを兼ね備えているものの
彼らにある欲望全肯定の傾向を否定し、
日本人の持つストイックさをそこに統合させることにより
メルビル自身の「男」のイメージをつくりあげようとしている、
と指摘しています。
またメルビルがギャング映画に執着するのは、
それが男の行動を純粋に追及しうるもっとも適切なジャンルだからに他ならない、
と書いています。
さらには“イブ・モンタンが射撃に心をうちこんで、アル中から立ち直り、
男同士の心意気に命を捨てる、というのも、
ひとつの技術が人生の“道”につながる日本的な発想を感じさせて面白い。”
という素晴らしい着眼点での指摘もあります。