LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

IN PARIS (7)

2007-02-24 | ENCOUNTER
(写真は上段が映画関連グッズ販売専門店「シネ・ドック」、
中段はベルモンドの『恐怖に襲われた街』に出てきた有名デパートの「ギャラリー・ラファイエット」
下段はシャンゼリゼ通りの超有名カフェ店「フーケ」、
ここの入り口にはドロンさん他、有名人たちの名前がモニュメントとして記されています。)


2月1日木曜日。

夕刻になって昨日同様マリニーに到着した私たちは、
まず昨日のお礼を言う為にドロンさんのボディガードのD様を探しに行きました。

ちょうどロビーにいらっしゃったD様に近づきますと、
今日もD様は笑顔で接して下さいます。

D様は私たちが「今日もドロンさんに会えませんか?」
とお願いに来たと勘違いされたようで、
「すみません。今日はドロンさんはとても疲れています。」
と、私たちの先回りをして言ってこられました。

そのようなつもりは毛頭ない私たちは、
「いえいえ、私たちは決してドロンさんのお邪魔をしたり
困らせたりするつもりはありません。
どうぞドロンさんによろしくお伝え下さい。」
と答えました。

それを聞いて安心したのかD様は、
「私の友人でドロンさんの友人でもある格闘家のジェローム・レバンナ選手をご存知ですか?
彼は昨年12月に日本に試合に行きました。」
と片言の英語で私たちに話しかけてこられました。

ここで私は昨年ドロンさんがレバンナ選手を映画のロケ地から送り出し、
K1の試合にぎりぎり出場することができた話を思い出しました。
そのエピソードを私のブログで紹介した所、アクセス数が急増し、
またいろいろなK1関連サイトでも採り上げられ
日本のK1ファンの方々からドロンさんに感謝の言葉が相次いだことをD様に話しました。
D様はとても喜んでくださり、
「ぜひドロンさんにもこのことをお伝え下さい。」
と私からお願いしましたところ、
「必ず伝えます。」
と仰ってくださいました。

そうこうするうちに舞台開演時間となります。
2回目となると幾分冷静に観察しながら観る事ができましたが、
少し気になったのが、ドロンさんの顔がとても紅潮していたことです。
連日の熱演で疲労が蓄積して発熱していたのではないかと若干心配になりました。

この日もエンディング後のカーテンコールで私たちは花束を渡すことができました。
しかし今回は反省すべき点がありました。
隣の席の人たちの前を通って通路に出ないといけないのですが、
あらかじめその人たちの了解が十分取れておらず、
「行儀の悪い日本人たち(ジャップ)」とお叱りを受けてしまったようでした。

終演後、私たちは昨日と同じレストランに夕食に行きます。
今日は昨日よりも店内は混雑しており、昨日と同じ席に案内されましたが、
幾分席と机の間隔を詰めて座らなければいけませんでした。

そして昨日同様メニューを見て注文も済ませた直後でした。

何とD様と共に来店されたドロンさんが、
昨日同様私たちの席に向かって素早く挨拶に来て下さったのです。
手前の座席の女性陣には一人づつ背後からキスをしたり、
向かいに座っていた私たちには
ドロンさんの方から身を乗り出して握手をして下さいました。

ここでも私は失敗を犯してしまいました。
握手して下さっているドロンさんに対して私は席に座ったままでした。
しかしよく考えると、テーブルと椅子の間隔が昨日よりも狭まっていたので、
すぐにその場に立つことは極めて困難だったのです。
その辺をドロンさんも立ち位置から見えたので、
自分から身を乗り出してくださったのではないかと今になってみれば感じます。

今日のドロンさんの私たちへの接し方は、
昨日の「お客様をおもてなしする」という雰囲気とは違って、
「君たち、今日も花束贈呈係になってくれてどうもありがとう。ご苦労さん。」
という、身内に対する「ねぎらい」という印象を私は持ちました。

私たちの席の隣には初老のフランス人のご夫婦が食事をされており、
私たちと同じく舞台を観ての帰りのようでしたが、
そのご婦人が私たちに挨拶してくださっている
ドロンさんの姿を見てかなりびっくりされました。
そしてドロンさんは彼女にも手を取ってキスをして挨拶をされました。

あっけに取られた様子で感激されているそのご婦人に
おばさん2号様が隣から「私たちは日本から来て舞台を4回観るのですよ。」と言うと
「4回も観るのですか!?」ともう一度びっくりされました。
きっとこの日は彼女にとっても忘れらない夜になったことと思います。


こうして2日目もドロンさんに会うことができた私たち一行は
3日目の開演前のロビーでD様からさらに嬉しい知らせを聞く事になりました。
Comments (4)
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