ＡＩＧが３ヶ月で６００億ドルの赤字決算を予想

　昨年９月、経営悪化のために１５２５億ドルもの公的支援を受けた米国保険大手ＡＩＧ社が、２００８年１０月―１２月の四半期決算で６００億ドルの赤字になる予想と言う。こうした事態は、昨年秋の段階で想定されていたのかどうか。ここで更に公的資金を注入しても、次の四半期で例えば４００億ドルの追加支援となったりすると、もうこれはエンドレスである。

　働きの悪い大食漢の金食い虫坊やが米国には何人もいて、３ヶ月ごとに「はい、お替わり」と大どんぶりを財務省へ差し出すようなイメージである。その内、不動産関係のファニー・メイとフレディ・マックも、特大どんぶりを財務省へ差し出すのではないか。ＧＭとクライスラーも控えている事だし、オバマ政権はこれらの金食い虫たちを何時まで養わなければならないのだろう。

　シティ・バンクを国有化する話も出ており、ウォール街の株価はこのところ下がる一方である。東京市場も、本当に３月危機が来るのであろうか。


米ＡＩＧ、政府に追加支援要請か＝５．７兆円の赤字計上へ－米ＣＮＢＣ

　【ニューヨーク２３日時事】米ＣＮＢＣテレビは２３日、米政府の実質管理下に入って経営再建中の保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ（ＡＩＧ）が、２００８年１０～１２月期に米企業の四半期決算としては過去最大となる６００億ドル（約５兆７０００億円）近い赤字を計上する公算が大きいと報じた。このため、追加支援を要請する方向で政府側と協議しているもようという。

　資金繰りが急速に悪化したＡＩＧは９月、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）から緊急融資を受けて事実上の公的管理下に入った。ただ、その後も追加損失の発生などで経営状況の悪化に歯止めが掛からず、同社への公的支援総額は既に１５２５億ドル（約１４兆４０００億円）に拡大している。（2009/02/24-08:40）
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2009022400134