陸奥月旦抄

茶絽主が気の付いた事、世情変化への感想、自省などを述べます。
登場人物の敬称を省略させて頂きます。

<氷河特急>の脱線死亡事故

2010-07-24 16:14:57 | Weblog
 スイスのツエルマット(標高1640m)とサンモリッツ(標高1775m)間270kmを約8時間で結ぶ山岳鉄道<氷河特急>(Glacier Express)は、フルカ峠を通り過ぎる際に「ローヌ氷河」を見ることが出来るので、その名が付けられた。現在は、フルカベーストンネルが完成、そちらを通過するので氷河を見ることは出来ない。急勾配の部分では、ラック・レールが使用されている。
http://www.myswiss.jp/jp.cfm/transport/scenic/offer-Scenic_Routes-Train-243505.html

 マッターホルン・ゴッダルド鉄道(MGB)+レーティッシュ鉄道(RhB)の2社がこの路線を運用している。赤い色に塗られた車体、窓の大きなパノラマ展望車、豪華な食堂車を売り物にしていて、欧州人は勿論、日本人にも人気のある路線だ。

 7月23日正午(現地時間)、ツエルマット駅を発車して間もなく、<氷河特急>の後部3車両が脱線転覆した。乗客210人の内、日本人1人死亡、42人(日本人32人を含む)が負傷した。これは、MGBの管理区間で起きた事故だ。

 私は、<氷河特急>に乗ったことは無いのだが、TV「旅チャンネル」で数回かなり詳しく紹介されていたので、大いに興味を持っていた。「ユングフラウ鉄道」などの登山鉄道は利用したことがあるし、モントルー/ツヴァイジンメン間のパノラマ電車「ゴールデン・パス」にも乗った。一般にスイスの鉄道は、観光列車を含め、時刻に正確で安全性が高いとの印象。

 安全第一の運行、しかも平均時速30kmのスイスの山岳鉄道でもこうした悲惨な事故が起きるのだ。この事故で、亡くなった方、負傷された方は、本当にお気の毒である。

 NHKニュースによると、


スイス列車事故 日本人38人けが
7月24日 4時30分

スイス南部のアルプス山脈で23日、大勢の日本人観光客を乗せた観光列車が脱線し、現地の警察や日本大使館によりますと、これまでに確認されただけで、1人が死亡、日本人38人を含む42人がけがをしました。

事故が起きたのは、スイス南部のイタリアとの国境に近いフィエッシュという町の近くで、23日正午ごろ、日本時間の23日午後7時ごろ、アルプス山脈をめぐる「氷河急行」と呼ばれる観光列車が脱線しました。地元の警察によりますと、この列車は6両編成で、およそ210人の乗客が乗っていたということで、後ろの3両が脱線し、このうち2両は完全に横倒しとなりました。警察やスイスの日本大使館によりますと、この事故で、これまでに確認されただけで、1人が死亡、日本人38人を含む42人がけがをしました。けがをした人のうち12人は重傷だということです。

現場は、アルプス山脈最大の氷河、アレッチ氷河の入口近くで、現地からの映像によりますと、列車は山あいの線路で大きく傾き、ケガをした乗客は応急処置を受けたり、ヘリコプターで搬送されたりしていました。この観光列車は、スイスのサンモリッツとツェルマットとの間およそ270キロを結び、雄大なアルプス山脈や氷河の景色が楽しめるため、日本人をはじめ外国人観光客に高い人気があるということです。

ローザンヌにある大学病院の関係者によりますと、この病院では、事故でけがをした日本人女性1人がヘリコプターで運び込まれ、緊急手術を受けたということです。この女性は腹部を強く打っており、病院の関係者は「大けがをしており、手術はさきほど終わったが、集中治療室で治療を続けている」と話しています。またジュネーブの大学病院とスイス南部のシオンの病院にも、日本人が1人ずつ運ばれて手当を受けているということで、病院関係者はけが人の多くは日本人だと話しています。

一方、列車を運行している会社、「マッターホルンゴットハルト鉄道」によりますと、事故が起きた現場は、スイスの首都ベルンから南東におよそ90キロ離れたイタリアとの国境に近い場所だということです。また、列車にはおよそ210人の乗客が乗っていたということで、このうちけがをした42人は、3つの病院に搬送されて手当を受けているということです。鉄道会社では、現在、緊急の会議を開いて対応を協議しているということです。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100724/t10015936151000.html

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