「こんにちわッ、テディちゃでス!
うぎゃッ? こがらしィ~??」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!北風だ~!)
こんにちは、ネーさです。
近畿地方では13日夜に木枯らし1号が……!
取り急ぎ手袋&冬用ブーツの支度をしながら、
さあ、読書タイムですよ。
週明けの月曜日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― なんでもない一日の辞典 ――
著者は山口謠司(やまぐち・ようじ)さん、
イラストは水元さきの(みずもと・さきの)さん、
2022年9月に発行されました。
先日ご紹介しました
堀越英美さん著『エモい古語辞典』と、
まるで“対“をなすかのような、
《ことば》の辞典です。
「みみなじみィ、ありまスゥ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:それでいて新鮮!)
私たちが日常的に使う《ことば》を、
早朝から夜明け前までの
“時刻“ごとに振り分け、
紹介し、解説してゆく――
例えば、
『6:00 A.M.』のパートで挙げられているのは、
《朝日》を連想させる
『旭日』『朝暘』『日の出』『暁日(ぎょうじつ)』
『15:00 P.M.』のパートでは、
《休む》を連想させる
『息抜き』『休憩』『憩う』『手を休める』
『0:00 A.M.』のパートでは、
《眠い》を連想させる
『眠気』『まどろむ』『朦朧(もうろう)』
『まぶたが重い』
といった《ことば》が掲載されています。
私ネーさの印象としては、
『類語辞典』に近い造り、でしょうか。
「みぢかなァたんごッ、なのでスよゥ」
「がるるぐるる~」(←訳:現代語だよね~)
『エモい古語辞典』では、
初めて聞いた!
こんな漢字が!
等の驚きがあったのに対し、
この『なんでもない一日の辞典』は、
水のようになめらかに、
《ことば》が
スッと喉元を下りてゆく爽快さがあります。
また、
時刻ごとの《ことば》の他に、
時刻ごとの《オノマトペ》や、
コラム『文学が描く日常』では
時刻・季節・感覚を表現する
文豪さんの名文章も抜粋紹介されていて、
読み応えがありますよ。
「ゆッくりィ~あじわいましょゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:白湯のように!)
ほんのちょっぴり変わりダネで、
けれど、
奇を衒わず。
あらためて
日本語の面白さについて考えさせられる
ユニークな辞典です。
《ことば》にこだわりをお持ちの活字マニアさんは、
ぜひ、一読してみてくださいね~♫
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