テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《ことば》は、白湯のように ~

2022-11-14 21:31:45 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 うぎゃッ? こがらしィ~??」

「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!北風だ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 近畿地方では13日夜に木枯らし1号が……!

 取り急ぎ手袋&冬用ブーツの支度をしながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 週明けの月曜日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

     ―― なんでもない一日の辞典 ――

 

 

 著者は山口謠司(やまぐち・ようじ)さん、

 イラストは水元さきの(みずもと・さきの)さん、

 2022年9月に発行されました。

 

 先日ご紹介しました

 堀越英美さん著『エモい古語辞典』と、

 まるで“対“をなすかのような、

 《ことば》の辞典です。

 

「みみなじみィ、ありまスゥ!」

「ぐるるるるがる!」(←訳:それでいて新鮮!)

 

 私たちが日常的に使う《ことば》を、

 早朝から夜明け前までの

 “時刻“ごとに振り分け、

 紹介し、解説してゆく――

 

 例えば、

 『6:00 A.M.』のパートで挙げられているのは、

 《朝日》を連想させる

 『旭日』『朝暘』『日の出』『暁日(ぎょうじつ)』

 

 『15:00 P.M.』のパートでは、

 《休む》を連想させる

 『息抜き』『休憩』『憩う』『手を休める』

 

 『0:00 A.M.』のパートでは、

 《眠い》を連想させる

 『眠気』『まどろむ』『朦朧(もうろう)』

 『まぶたが重い』

 

 といった《ことば》が掲載されています。

 私ネーさの印象としては、

 『類語辞典』に近い造り、でしょうか。

 

「みぢかなァたんごッ、なのでスよゥ」

「がるるぐるる~」(←訳:現代語だよね~)

 

 『エモい古語辞典』では、

 初めて聞いた!

 こんな漢字が!

 等の驚きがあったのに対し、

 この『なんでもない一日の辞典』は、

 水のようになめらかに、

 《ことば》が

 スッと喉元を下りてゆく爽快さがあります。

 

 また、

 時刻ごとの《ことば》の他に、

 時刻ごとの《オノマトペ》や、

 コラム『文学が描く日常』では

 時刻・季節・感覚を表現する

 文豪さんの名文章も抜粋紹介されていて、

 読み応えがありますよ。

 

「ゆッくりィ~あじわいましょゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:白湯のように!)

 

 ほんのちょっぴり変わりダネで、

 けれど、

 奇を衒わず。

 

 あらためて

 日本語の面白さについて考えさせられる

 ユニークな辞典です。

 《ことば》にこだわりをお持ちの活字マニアさんは、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

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