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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

( ちょっとお休みを )

2025-05-05 22:03:45 | ブックス

 こんにちは、ネーさです。

 本日は、体調不良のため、

 読書タイムはちょっとお休みさせていただきます。

 ( 明日からまた頑張りますね~ )

 

 

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~ いまも、絹布のかがやき ~

2025-05-04 22:03:31 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 むむッ? むかしとォ、おおちがいィ~??」

「がるる!ぐるるがるぐる?」(←訳:虎です!これは進化なの?)

 

 こんにちは、ネーさです。

 初夏を彩るアジサイの花……が近年大進化!

 お花がフリル状態? 八重咲? 多色のお花もある?

 これが技術力ってヤツかぁ~とビックリしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 百花繚乱の美人画ポスター ――

 

 

 著者は田島奈都子(たじま・なつこ)さん、

 2024年3月に発行されました。

 

「ほわおゥ! きれいィでスねェ~♬」

「ぐるるがる!」(←訳:日本髪美人!)

 

 日本に於けるポスターの本格的な登場は

 19世紀末のことである、と

 著者・田島さんは冒頭の

 『美人画ポスター前史』で記しています。

 

 日中戦争に勝利し、

 一時的ではあれど好景気に沸く日本で、

 数々のポスター広告が街角を飾り、

 人々の購買意欲を盛り上げました。

 

 その中で、華やかさ随一なのは、やはり、

 女性を主題とした

 《美人画ポスター》。

 

「ふァいッ、じだいはァ~ちがうけどォ」

「がるるぐるるる!」(←訳:心情は変わらず!)

 

 喜多川歌麿さんの美人画が

 江戸っ子さんたちに人気だったように、

 明治っ子さんたちの視線を集めたのは、

 和と洋の美が混在する

 モダンな女性像でした。

 

 この御本では、

 第1章『画家の競演』

 第2章『図案家の活躍』

 第3章『妍を競う懸賞募集』

 第4章『銀幕の美女』

 第5章『誘惑のエロティシズム』

 第6章『写真の活用』

 と、6つの章に分けて

 《美人画ポスター》の名作が紹介&解説されていますが、

 圧倒的に美しく、

 また、印刷の精度も高いのは、

 

 呉服店さん!

 

「いぎィなしィ!」

「ぐるる~!」(←訳:大賛成~!)

 

 現代でいうなら、百貨店さん、ですね。

 『白木屋呉服店』

 『松屋呉服店』

 『三越呉服店』、

 こういった呉服店のポスターに描かれているのは……

 

 極上の絹布、

 最上の仕立て、

 最新流行のヘアメイク、

 使われている絵の具の色数と質、

 いずれの点からも

 日本有数の規模と長い歴史を持つ老舗さんの矜恃が

 ひしひしと感じられます。

 

 そして、呉服屋さんに次いで景気が良さげで

 《美人画ポスター》に予算を注ぎ込んでいるのは

 お酒やビールのメーカーさん、

 っていうところは、

 つい、ふふふと笑ってしまいます。

 

 かつての呉服屋さんをユニクロさんに置き換え、

 それをサッポロさんサントリーさんキリンさんが追いかける、

 と考えると、

 20世紀前半の日本と

 21世紀の日本……

 商業の実勢はあまり変わっていないのかもしれません。

 

「げんだいのォ、ぽすたァもォ?」

「がるるるぐるる!」(←訳:美人さん勢揃い!)

 

 巻末には、解説、明治の髪型図、

 ポスター画を描いた画家さんのリスト等、

 資料も充実しています。

 

 広告アート好きな活字マニアさん、

 近代史好きな方々にも愉しめる

 《美人画ポスター》の世界、

 ぜひ、覗いてみてくださいね~♪

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~ 皐月の名品名物展 ~

2025-05-03 22:03:31 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 れんきゅうゥ~ふぁいなるゥ??」

「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!4連休だよ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 GW後半、4連休の初日は《憲法記念日》。

 凛々しくも誇らしい条文に励まされながら、

 さあ、本日は読書……をサボって、こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 国宝の名刀と甲冑・武者絵 ――

 

 

 東京・中央区日本橋の三井記念美術館にて、

 会期は2025年4月12日~6月15日

 (月曜休館、ただし5/5は開館)、

 『National Treasure Swords,Historic Armor,and Warrior Paintings』

 と英語題名が付されています。

 

「あはァ! もうすぐゥ、こどものひィ!」

「ぐるるるる~!」(←訳:五月人形だ~!)

 

 そう、5月5日は《こどもの日》。

 男の子の健やかな成長を願う日……というよりは、

 すべての子どもたちが健やかに成長しますように、と

 祈願を込めて制定した祝日なんでしょうね。

 飢え、寒さ、疫病、戦争、天災、

 そういった禍(わざわい)に襲われることなく、

 無事に成人しますように、と。

 

 そして、人形飾り、武者絵、守り刀などは、

 古来からのそういった願いを形にしたもの、

 と言えましょうか。

 

「ふァいッ! めいとうゥでェ、やくばらいィ!」

「がるぐる~!」(←訳:退魔退厄~!)

 

 この展覧会では、

 国宝の短刀2点

 《名物 日向政宗》

 《名物 徳善院貞宗》

 をはじめ、

 《太刀 銘則宗》(平安~鎌倉時代・12~13世紀)など

 重要文化財7点を含む

 三井記念美術館所蔵の刀剣が展示されます。

 また、

 三井家の遠祖・三井高安さん所用の甲冑、

 酒呑童子絵巻などの合戦絵巻他、

 『特集展示』として

 三井家伝来の五月人形も

 出展されていますよ。

 

 すべての子どもたちに、

 かつて子どもだった大人たちにも

 幸あれと祈りつつ、

 ぜひ、お出掛けしてみてくださいね。

 

 

 

   では、ここでオマケ画像も、パクリ!と。

   

   ↑右は、『無印』さんの《白桃グミ コラーゲン入り》、

   ↑左は、『UHA味覚糖』さんの

   《究極やわらかグミMochu(モッチュ)白桃味》です。

   「おッ? ぷにゅにゅゥ!」

   「ぐるるる~!」(←訳:やわらか~!)

   硬いグミなんてグミ失格よ!派の方々に

   おすすめの桃味グミ、美味しゅうございました。

   皆さま、 楽しくも穏やかな休日を過ごされますよう♪

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~ ヘルン先生、蒐集す。 ~

2025-05-02 22:03:45 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おおゥ! だいひッとォ、なのでスゥ~!」

「がるる!ぐるがるぐっる!」(←訳:虎です!世界2位だって!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 先日ご紹介しました『新幹線大爆破』が、

 Netflixで世界2位のヒット! 特に米国では7位から4位に上昇!

 日本の作品が広く知られることにワクワクしながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 小泉八雲先生の『怪談』蒐集記 ――

 

 

 著者は峰守ひろかず(みねもり・ひろかず)さん、

 2024年12月に発行されました。

 

「うぐゥ、かッ、かいだんッ?」

「ぐるるるぅ!」(←訳:えんがちょ!)

 

 背筋も凍る怖ろしい話――怪談。

 いえ、小泉八雲さんの場合は『KWAIDAN』ですね。

 

 八雲さんの著作『KWAIDAN(怪談)』が刊行されたのは、

 1904年のことでしたが、

 この物語の舞台は、

 1896年――明治29年の東京です。

 

 東京市牛込(うしほめ)区の、市谷(いちがや)。

 二階建ての借家に引っ越してきたのは、

 “小泉八雲“と改名した

 ラフカディオ・ハーンさん。

 

 このとき、八雲さんはまだ『KWAIDAN』を執筆しておらず、

 教師の職に就いておりました。

 

「にんきのォせんせいィ、でスよゥ!」

「がるるるぐる!」(←訳:東京帝大のね!)

 

 おそらく、八雲さんの周囲の人々にとって、

 八雲さんはあくまでも

 《先生》だったのでしょう。

 

 上から目線で知識を叩き込むのではなく、

 生徒に親身になってくれて、

 一緒に学問の森を散歩してくれるような、

 こころやさしい先生。

 

 ただまあ、この先生は、

 怖い話が大好き♬という、

 変わった趣味をお持ちだったんですけど。

 

 なので、

 お家に出入りする虫屋さんに、

 

  食人鬼が巣食う森があるんですよ先生!

 

 ってな噂を聞かされちゃうと、

 じっとしていられなくて。

 

「せせせッ、せんせいィ~!」

「ぐっるるがるる!」(←訳:行ったらアカン!)

 

 八雲先生のお家で今日から働くことになった

 新人女中の、好乃(よしの)さん。

 書生の己之吉(みのきち)さん。

 

 2人をお供に、

 噂の場所にやって来た八雲先生が、

 怪しの森、いえ、

 雑木林の中心で目にしたのは……

 確かに食人鬼がいた痕跡?

 

「ひょえッ!」

「がるるるるぅ!」(←訳:逃げなくちゃ!)

 

 怖い話が大好き、

 オバケも大好きな八雲先生は、

 はたして怪異をどう判ずるのか。

 

 教え子さんたちにとても慕われていたという、

 教師・八雲さん。

 この御本には、

 思慮深い八雲さんを探偵役とする

 短編ミステリ5作品+エピローグ1編が収録されています。

 『KWAIDAN』好きな活字マニアさんに、

 八雲さんのファンの方々にも

 おすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね♪

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~ 千里の一里 ~

2025-05-01 22:03:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 おてんきィ、はればれェ~♬」

「がるる!ぐるがるぐるる!」(←訳:虎です!5月開幕だよう!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 5月らしい新緑と、穏やかな夕暮れを堪能した後は、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

 

 

          ―― 銀太郎さん お頼み申す 7 ――

 

 

 著者は東村アキコ(ひがしむら・あきこ)さん、

 2025年4月に発行されました。

 

「さとりィちゃんッ!」

「ぐるるがっるるぐるる~!」(←訳:今巻もガッツで学ぼう~!)

 

 明確な願望も目標もなく、

 それでも、何かと出会えることを期待して、

 大学卒業後も東京に残り、

 コーヒーショップのアルバイトをしている

 さとり ちゃん、25歳。

 

 そして、期待は、現実のものになりました。

 

 うつくしい和装のひと、

 銀太郎(ぎんたろう)さん。

 

 まずは、銀太郎さんがまとう着物に見惚れ、

 着物を貸してもらって、

 着付けもしてもらって。

 銀太郎さんが営む器のお店を手伝うことで、

 和の文化に触れるようにもなって、

 さとりちゃんは変わったのです。

 

 この7巻の冒頭で、

 さとりちゃん、自分で着物を着て、

 髪も和風に結い上げ、街を歩いています。

 もうYou Tubeの動画を見なくても、

 着付けができるし、

 帯だって結べる……!

 

「うむゥ、すごいィでス!」

「がっるるぐるるがぅる!」(←訳:やったねさとりちゃん!)

 

 着実に成長してゆくさとりちゃん……ですが、

 和の文化の奥は予想以上に深遠です。

 

 訪問着と、付け下げの違いって、どこ?

 見分けるにはどうしたらいいの?

 

「ぐぐぐむゥ、それはァ~…」

「ぐるがるるぅ!」(←訳:難し過ぎるぅ!)

 

 御本の後半では、

 さとりちゃんの友人・もこちゃんが

 新たに物語を動かし始めます。

 

 そう、さとりちゃんが銀太郎さんと出会ったように、

 もこちゃんも出会ってしまったのでした。

 

 初詣のため、

 さとりちゃんと一緒に出掛けた浅草寺の、

 仲見世通りのお店で、

 とある器に。

 

 その器が持つ“何か“に惹かれ、

 もこちゃんは行動を起こします。

 

「もももッ、もこちゃんッ?」

「がるるぅるるるっ!」(←訳:もこちゃんも凄っ!)

 

 さとりちゃんともこちゃん、

 和の文化の密林に踏み入らんとする

 若きふたりの次の一歩は?

 

 映画『かくかくしかじか』も話題の

 著者・東村アキコさんの本格着物コミック、

 書店さんの新刊コーナーで探してみてくださいね~♪

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