御厨貴東大教授のTBS番組「時事放談」は老害政治家へのインタビューで「放談」に非ず、老いの繰言だ
(板垣英憲)より
◆TBS番組「時事放談」の新春総力SP版が1月1日午前7時15分から8時15分間放映された。
御厨貴東大教授(アシスタント=TBSの竹内香苗アナウンサー)司会進行で、ゲストは仙谷由人官房長官と武村正義元官房長官。
タイトルは「今日意っておかねばならぬ事 日本よ!」。
だが、1時間のSP番組の割りには、「総理大臣を目指すか」という質問に「それよりも放り出される」と言い、官房長官更迭人事を決めていることを示唆した以外、聞く価値のある発言はなく、期待外れに終わった。
それどころか、「景気浮揚策」について聞かれた仙谷由人官房長官は「カネ余りにもかかわらず、カネが動かない」などと言い訳に終始し、景気浮揚無策ぶり、TPP問題では「賛成論者」であることを力説していながら、「コメ農家」に対する方策が打ち出せない悩ましさを強調するばかりで、政権担当能力の欠如をさらけ出していた。
一方の武村正義元官房長官は、「小沢さんは引退されて、余生を送られた方がいい」と相変わらず、小沢一郎元代表に「引退」を促す発言を繰り返している。
細川護熙政権の官房長官時代、竹下登元首相の「スパイ」であること小沢一郎元代表に見抜かれてしまい、「武村を切れ」と騒がれ、細川政権が瓦解した恨みを今でも忘れていないらしい。この意味で、参考になる発言は、1つもなかった。
◆以前にもこのブログで書いたが、「時事放談」と言えば、日本経済新聞社長だった小汀利得さんが、対談相手とした朝日新聞出身の政治評論家・細川隆元さん明治大学教授で政治評論家の藤原弘達さんらとの丁々発止のやりとりが、いまでも懐かしい。学生時代から、日曜日の唯一の楽しみは、この「時事放談」だった。
小汀さんが好物の饅頭や和菓子をほうばりながら、「なんてたってね」と持論を展開したり、時事解説したりしていた姿が思い出される。
細川さんの歯に衣着せない発言や藤原さんの「創価学会・公明党批判」も痛快だった。
まさしく、「時事放談」だった。毎週日曜日朝の8時台という時間帯も大変良かった。
いまの「時事放談」は、オーラルヒストリーを専門とする御厨貴東大教授がゲストにインタビューするだけで、少しも「時事放談」にはなっていない。
インタビューをドサクサに紛れてオーラルヒストリーの材料に加えているだけではないか。
名残りは、番組冒頭に、お茶うけのお菓子などが出るだけである。
違和感を感じるのは、毎回、政権の側にいたり、かつていた政治家、つまり権力者をゲストに招いてインタビューしているからだろう。
ときたま、学者や文学者が出演したときは、ホッとする。
小汀利得さんと細川隆元さん、藤原弘達さんらとの丁々発止のやりとりに、視聴者が「時事放談」に溜飲を下ろし、ヤンヤのす喝采を送ってきたのは、権力者に対する批判や鋭い舌鋒を視聴できたからであった。
◆ところがどうだろう。いまの「時事放談」で否応なく視聴せざるを得ないのは、「小沢一郎批判」のみである。
しかも、発言者がほぼ決まっていて、壊れた録音テープを繰り返し聞かされている感じがして、ちっとも面白くない。
今回の仙谷由人官房長官、武村正義元官房長官、野中広務元官房長官、渡部恒三元衆院副議長、藤井裕久元財務相、森喜朗元首相らの面々は、いずれも小沢一郎元代表に対して「腹に一物」を抱える政治家ばかりである。
この程度の政治家を呼んで、「棺桶に片足を突っ込んだような老害政治家たち」の老いの繰言をいつまでも聞かされ続けたのではたまらない。
いい加減にせい!
「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
(板垣英憲)より
◆TBS番組「時事放談」の新春総力SP版が1月1日午前7時15分から8時15分間放映された。
御厨貴東大教授(アシスタント=TBSの竹内香苗アナウンサー)司会進行で、ゲストは仙谷由人官房長官と武村正義元官房長官。
タイトルは「今日意っておかねばならぬ事 日本よ!」。
だが、1時間のSP番組の割りには、「総理大臣を目指すか」という質問に「それよりも放り出される」と言い、官房長官更迭人事を決めていることを示唆した以外、聞く価値のある発言はなく、期待外れに終わった。
それどころか、「景気浮揚策」について聞かれた仙谷由人官房長官は「カネ余りにもかかわらず、カネが動かない」などと言い訳に終始し、景気浮揚無策ぶり、TPP問題では「賛成論者」であることを力説していながら、「コメ農家」に対する方策が打ち出せない悩ましさを強調するばかりで、政権担当能力の欠如をさらけ出していた。
一方の武村正義元官房長官は、「小沢さんは引退されて、余生を送られた方がいい」と相変わらず、小沢一郎元代表に「引退」を促す発言を繰り返している。
細川護熙政権の官房長官時代、竹下登元首相の「スパイ」であること小沢一郎元代表に見抜かれてしまい、「武村を切れ」と騒がれ、細川政権が瓦解した恨みを今でも忘れていないらしい。この意味で、参考になる発言は、1つもなかった。
◆以前にもこのブログで書いたが、「時事放談」と言えば、日本経済新聞社長だった小汀利得さんが、対談相手とした朝日新聞出身の政治評論家・細川隆元さん明治大学教授で政治評論家の藤原弘達さんらとの丁々発止のやりとりが、いまでも懐かしい。学生時代から、日曜日の唯一の楽しみは、この「時事放談」だった。
小汀さんが好物の饅頭や和菓子をほうばりながら、「なんてたってね」と持論を展開したり、時事解説したりしていた姿が思い出される。
細川さんの歯に衣着せない発言や藤原さんの「創価学会・公明党批判」も痛快だった。
まさしく、「時事放談」だった。毎週日曜日朝の8時台という時間帯も大変良かった。
いまの「時事放談」は、オーラルヒストリーを専門とする御厨貴東大教授がゲストにインタビューするだけで、少しも「時事放談」にはなっていない。
インタビューをドサクサに紛れてオーラルヒストリーの材料に加えているだけではないか。
名残りは、番組冒頭に、お茶うけのお菓子などが出るだけである。
違和感を感じるのは、毎回、政権の側にいたり、かつていた政治家、つまり権力者をゲストに招いてインタビューしているからだろう。
ときたま、学者や文学者が出演したときは、ホッとする。
小汀利得さんと細川隆元さん、藤原弘達さんらとの丁々発止のやりとりに、視聴者が「時事放談」に溜飲を下ろし、ヤンヤのす喝采を送ってきたのは、権力者に対する批判や鋭い舌鋒を視聴できたからであった。
◆ところがどうだろう。いまの「時事放談」で否応なく視聴せざるを得ないのは、「小沢一郎批判」のみである。
しかも、発言者がほぼ決まっていて、壊れた録音テープを繰り返し聞かされている感じがして、ちっとも面白くない。
今回の仙谷由人官房長官、武村正義元官房長官、野中広務元官房長官、渡部恒三元衆院副議長、藤井裕久元財務相、森喜朗元首相らの面々は、いずれも小沢一郎元代表に対して「腹に一物」を抱える政治家ばかりである。
この程度の政治家を呼んで、「棺桶に片足を突っ込んだような老害政治家たち」の老いの繰言をいつまでも聞かされ続けたのではたまらない。
いい加減にせい!
「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」