明日を信じられる時代になって欲しい。日常の活動日記

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TBS「時事放談]で藤井裕久元財務相と海部俊樹元首相が、小沢批判とは、寝言もいい加減にしなさい

2011年01月09日 22時43分41秒 | Weblog
TBS「時事放談]で藤井裕久元財務相と海部俊樹元首相が、小沢批判とは、寝言もいい加減にしなさい
(板垣英憲)より

◆藤井裕久元財務相が1月9日午前6時からのTBS番組「時事放談」で、小沢一郎元代表の「政治とカネ」問題で、奇妙な発言をしていた。

小沢一郎元代表が1日、私邸で開催した新年会に民主党所属の国会議員120人が出席したことについて、「40%は新人議員です。選挙のとき小沢さんから資金をもらっている。特定の者だけにカネを配るのは好ましくない」などと批判していたのである。

元大蔵官僚によく見られる「いやらしさ」がほとばしり出ていた。
 
しかし、小沢元代表が、前回総選挙の際に配った資金は、主に小沢元代表を慕って入門してきた「小沢一郎政治塾」の卒業生や小沢邸に書生として住み込み、大学にも通ってきた政治家志望の若者たちや、当落スレスレの候補者だったりつたりったのであり、テコ入れ支援金であった。

すべての候補者に平等に配分すべきだったという意見もあれが、選挙のプロの立場では、落選確実な候補者に無駄ガネを使うわけにはいかない。

しかも、1つ政党の中においても、政治理念・哲学、政策目標など「志すところ」が同じであれば、必然的に「グループ」や「派閥」が形成されるのは、これまた当然である。

役所や軍隊にやいて、官僚や将官を養成するのとは違うのである。
 
藤井元財務相は、小沢元代表が若い政治家を養成していることを、かつての自民党の派閥活動や総裁選挙において、多数派工作のために派閥の領袖がバラ撒いたカネの使い方と混同しているのではないか。

総裁選挙では、「ニツカ、サントリー、オールドパー」と言われて、洋酒の箱に現金を入れて、買収工作(ただし、公職選挙法違反にはならない)が盛んに行われた。

総理総裁を禅譲されるときや、閣僚を任命するとき、派閥を継承するときなどで、億単位のカネがやり取りされたともいう。
 
しかし、小沢元代表が、若手候補者に資金援助したのは、あくまでも資金力の弱い次世代政治家志望者に向けてであり、その資金を得て当選してきた新人議員たちが、小沢邸での新年会に駆けつけるのは、当たり前である。

それに異議を申し立てる藤井元財務相やこれに同感するかのような司会者・御厨貴東大教授の感覚や頭の構造は、異常である。

◆藤井元財務相は、自由党幹事長を務め、民主党との合併の際、自由党が国から支給されていた政党助成金を、小沢元代表の指示により、一旦、小沢元代表の政治団体にプールして、それを政治資金管理団体に迂回するのに関与させられたという事実を出入りの記者団などにバラし続けていたと言われている。
 
ところが、小沢元代表に忠勤していた藤井元財務相がいまは、「反小沢」の急先鋒の一人として菅直人首相に寝返っている。

それは2010年1月、辞任に追い込まれてからであつた。

つまり、小沢元代表を裏切り、かつ意趣返ししているのである。
 
小沢元代表が、民主党幹事長として圧力団体や業界団体などのからの予算陳情を「幹事長室に一本化」しているのに、これを無視して日本経団連の御手洗冨士夫会長らと都内のホテルで会い、勝手に陳情を受けたのが、小沢元代表に知られて、怒りを買い、それが元で極度の精神不安に襲われて、乗用車に常に酒を携行して酒びたりとなり、体調を崩し、緊急入院後、辞任していた。

「バクダ」と呼ばれる強い酒の飲み方をしていれば、体調が悪くなるのは、当たり前である。
 
自分勝手の行動を棚に上げて、他人の責任にするのは、東大法学部卒にあり勝ちと言われているが、この人もその一人らしい。
 
自分は、偉くていつも正しくて、他人は、いつも悪いと思い込んでいるフシがある。

おまけに、自分の不始末で辞任せざるを得なくなり、その腹いせに政敵に寝返るとは、武士の風上にもおけない。

◆藤井財務相は2005年9月11日の総選挙で落選し、高齢を理由に政界引退を表明。

引退を報告するため小沢事務所を訪ねた際、小沢元代表に「もう一緒に歩むことはできなくなりました」と述べると、小沢元代表は涙ぐんだという。

その後、繰り上げ当選となり(一種の比例復活)、国政に復帰した。

繰り上げ当選後は次期総選挙への不出馬を表明、2度目の引退宣言となった。

だが、鳩山由紀夫代表(当時)から「新政権を助けてほしい」と乞われ、前回総選挙の公示直前に再び引退を撤回、比例南関東ブロックから単独立候補。

35位という順位ながら、民主党の圧勝により当選を果たした。
 
しかし、暗殺された高橋是清蔵相の話など戦前の大蔵省の逸話などを持ち出して、国民を幻惑し、財政の専門家ぶりを振りまいているが、経済政策や景気政策によって日本経済の回復や景気浮揚の名案を示して、実行し、実績を上げた経験は、皆無に等しい。

こういう腹黒いタチの悪い老害政治家は、同類の渡部恒三元衆院議長ともども即刻、引退してもらいたい。

◆この日の「時事放談」には、海部俊樹元首相が出演していた。三木武夫元首相の秘蔵っ子である。

この政治家も、金丸信副総理と小沢代表に総理大臣にしてもらった一人だった。

師匠の三木元首相は「政治倫理の確立、金権政治の打破」を口癖のように言っていたので、自ら率先して派閥解消した。
 
だが、三木派は、河本敏夫元通産相が引き継ぎ、「河本派」として派閥政治が続いた。

海部元首相は、「河本派」に属し、「河本政権樹立」に努力していたのに、金丸信副総理と小沢代表に「総理大臣ポスト」をチラつかされて、河本元通産相を裏切り、首相に就任した。

もちろん、「河本派」は、離脱したのである。
 
その政治家が、「回想録」を書き、いまごろになって小沢元代表を「金権政治の権化」でもあるかのように批判しているのである。

海部元首相が、自ら集めた政治資金によって、次世代を担う有為の人材、とくに若手政治家を育ててきたという話は、これまで一度も聞いたことがない。

だから、いまさら何を寝言を言っているのかという思いがする。
 
毎日新聞政治部時代「三木派・河本派」を担当し、海部元首相が派閥の広報担当者だったころから、東京都千代田区三番町のマンション内の海部邸に夜討ち朝駆けしていた私が言うのであるから間違いない。

「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」

菅さん は自分では光ることのできない人

2011年01月09日 20時35分13秒 | Weblog
菅さん は自分では光ることのできない人 (和順庭の四季おりおり)

 東京新聞の「本音のコラム」と「新即興政治論」を読んで、面白かった。

『「菅 直人・小宮山洋子」の正体見たり!』  http://wajuntei.dtiblog.com/blog-entry-1110.html で書いたように、今の内閣を見ていると、自民党の背後にいて自民党を動かし利権を得ていた勢力が民主党にも紛れ込み民主党を分裂させ混乱させて真の意味の政権交代を果たさせなくしているのに、何も気づかず意のままに動かされているように思う。

代表選の時の菅候補の演説は、民主党議員が亡き石井紘基議員のことを出せば支持を得られると見越して話しているものの、石井議員のことを心から思っているという「情」の部分がなく、「あれっ?」と思ったものだった。

今の菅さんは、「総理というのは衆議院では不信任しない限り、他人が辞めさせることはできないと、意欲を語っていた。」と本音のコラムにあるように、権力にあぐらをかき、自分の権力を維持することに追われ、民主党のことなど考えていないように思う。

挙党一致で自民党政権を倒したのに、自分だけ成し得たように勘違いしているように見える。菅さんが小沢失脚に全力をかけているのが恐ろしいことだ。「何が小沢失脚によって、政権を操ろうとしているのか」に思いを馳せることができないで、自滅の道を歩んでいるとしか思われない。それは同時に民主党がなくなる日だ。

「新即興政治論」で、「菅さんは自分では光ることのできない人。プロレス的で、相手がいて初めて名勝負が成立する。」と述べている。「菅さんは批判してなんぼの人。批判する対象がないと、どうにもならない。小沢さんという敵をつくることで自分たちを正当化し、まとめていこう、ということなんでしょう。小沢さんというヒール(悪役)がいて、クリーンというパフォーマンスができる。」

「国民は小沢さんにもうヒールとしての魅力を感じていない。「終わった人」との感があるんじゃないですか? すでに党代表選で実現したカードで、菅さんも過剰な期待をしすぎ。それに今の政権は小沢さんの選挙戦術で勝ち取ったわけですから、小沢さんの否定は、自らの政権も否定することにつながります。」

 小沢さんを悪役にして成り立った政権は、いつまでも小沢=悪役でいてもらわなければ権力を維持できないが、国民がこれに気づき市民運動が起き始めたので、揺らいでいるということになる。菅さんが刃向かうべきなのは小沢失脚によって自民党時代と同じ利権で動こうと民主党消滅をねらっている勢力で、小沢さんではないはずだ。

尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐる対応の頼りなさや消費税発言にも国民は失望し、「自民党と同じだと。その段階で終わった。同じなら慣れている人たちの方がいいですから」と、小沢攻撃でクリーンさをアピールする以外に何も中身がないことがわかりはじめたといってよい。また、主義主張の違う他党にやたらエールをおくり、どの党からも見放されている八方塞がりの状態だ。一貫性もない。

民主党員を悪役に仕立てて己の権力を固持しても、そんなのは両院総会や党大会で見抜かれ、民主党員からも相手にされないはずだと思っている(民主党議員がなぜ政権交代を果たそうとしたのかという思いと国民の生活を第一に考えていればだが)。今の状態で選挙に臨んでも誰も国会に帰ってはこれないだろうから。

首相自ら仕掛けることのできるテーマはほとんどなく、ただ運のよさとマスコミの応援だけでここまできたが、それを見抜いた市民がついに立ち上がるということになる。日本を守れる政治家をこんな中身のない政権に失脚されることがあっては断じてならない。

党大会にぶつけて、仕掛ける勢力が小沢強制起訴をもってくることも考えられる。それが心配だ。

だが、今私にできることをする! 誰かを悪人に仕立て成り立つ政権など、いらない!市民よ! 立ち上がろう! 明日のデモにいざ出陣!

1・10 国民の生活が第一! デモ中継

以下のURLでデモの様子を12時50分頃からデモ終了まで配信します。
ご視聴ください。
http://www.ustream.tv/channel/国民の生活が第一-デモ中継

小沢一郎を応援する、「1・10 国民の生活が第一! デモ 」 実行委員会による公式中継です。

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コメント

01. 純一 2011年1月09日 20:19:27: MazZZFZM0AbbM : zMCYPgRlV2
「誰かを悪人に仕立て成り立つ政権など、いらない!市民よ! 立ち上がろう!」
これは、国家を危機に陥れる政権に対する「国民の真実の叫び」を示している。
われわれは国家、国民の利益を無視し暴走する、前代未聞ともいうべき裏切りの政治を看過することはできない。市民運動として抗議デモは、菅政権やその取り巻き連中に打撃を与える一翼になると思う。


【無権起訴 受けて立つ!】

2011年01月09日 19時38分00秒 | Weblog
【無権起訴 受けて立つ!】・・・(オリーブの声 )

小沢氏は、昨年九月十四日に第五検察審査会に於いて強制起訴議決(架空)された。

したがって強制起訴されることは織り込み済みである。

が、しかし小紙はこの起訴を額面どおり起訴として認めることが出来ない。

昨日も述べたが、この強制起訴議決は、所謂、国家訴追主義の外周にあるものであって、法律家によっては、付審判請求と同様の準起訴手続だと云うが付審判請求は刑訴法262条以降に手続規定があり付審判決定は裁判所の権限に基づく。

対し、検察審査会の起訴権限は、検察と云う行政権限にも、裁判所と云う司法権限のどちらにも属さない、所謂、市民の議決に基づく起訴であり、したがって是は国家訴追主義の外周にある。

因って、通常の検察が国家処分権の発動として行なう国家訴追主義でも、裁判所の職権に於いて起訴があったものと看做す決定をする付審判請求のどちらでも無いと結論出来る。

したがって小紙は、是を【無権起訴】と称することとした。この場合、裁判所から指定された弁護士が書く起訴状は何の権限に基づくか全く不明である。

既にそれを裏付けるかのように最高裁刑事局長、最高検刑事部長、法相の三者が国会に於いて、検察審査会は『独立して職権を行なう機関』であると答弁している。

するとこの起訴は、少なくとも国家訴追主義(国家による処分権の発動)の下に存するものとは認めることができないから、マスコミが云う「強制起訴」は「人民裁判」と言い換えるべきであると主張する。

即ち、まさに【悪性新生物の如くの独立機関】によって、むしろ市民の平穏が乱されようとしていると認識しており、国民は是を切除しなければならないと糾弾するものである。

また政権交代前夜から、所謂、検察がこれまで慎重に配慮して来た、選挙に影響を与えないと云う不文律が侵され、選挙直前に郵便不正事件や西松事件が跋扈した。

その西松事件は公判途中で知りきれトンボとなり、郵便不正事件は無実であったことが既に判明している。

まさに異様な事態が我が国に起きていると受け止めるべきであり、同様に多くの国民がマスコミをも同視している。

陸山会事件も公判がなぜかズルズルと延び、またも2月になった。

余ほどに弁護側の弁を報じられたくないのだろう。

つまり、司法と行政府が立法府を侵しているとの認識を我々は持っている。

これは、民主主義に対する一部の既得権益集団の国民に対するクーデターであり、国民は是に加担する勢力を断罪しなければならない。

クーデター一味は、国民を引き続き搾取の労役場に置くため、その国民の代表者らに対し、遂に国家訴追主義の外周なる不可思議な論理を持ち出し、起訴だ、起訴だと攻撃している。

だから小沢一郎氏は、その攻撃を受けて立ち、敢然と総理大臣となり、所謂、公平と公正をこの国に回復しなければならないのである。

以上
 
オリーブ拝

異常極まりない菅政権

2011年01月09日 17時48分00秒 | Weblog
異常極まりない菅政権・・・(matu)より

年頭の菅首相の年頭記者会見があつた。

3つの基本理念だと言うが中身が何も無いお粗末なものの様に感じる。

その中で一番力説している政治とカネについては小沢一郎氏を追い出したい一念の様だ。

今の菅政権執行部は、どうして離党させようとするのか。

それは、今言われているのは、小沢叩きで首相の指導力発揮のイメージを高め政権の支持率浮揚に繋げたいと言うのが一般的である。

それは、まさしく政権を成し遂げた実力者を葬り去り自分が浮かび上がれば良いと言う権力亡者の何者でもない。

別の見方で言うと、鳩山政権以後、菅政権になって米国に対する思いやり予算を削減するとのマニフェストに掲げたものとは違う、

従来(自民党時代と同じ)と変わらない形で予算が決められ、

尚、普天間問題は自民党案を踏襲する等小泉政権以上にアメリカに尻尾を振って自分の政権のバックボーンになって下さいと言う、

日本の国益を売り飛ばしても権力にしがみつきたい権力亡者振りをみせています。

小沢一郎を追い落とす一番の目的は、そこにあるのではと思います。

小沢一郎は日米対等を唱えていますが米国にとっては軍事、経済両面で米国の言いなりになる政権を欲しているのです。

小泉純一郎しかり、菅直人は小泉以上に米国のポチこうになろうとしています。

それは、長く権力に留まりたいからです。

日本国民の意思を無視にしても権力を掴みたいのです。

まさに権力亡者と言う事です。

民主党の掲げてきたマニフェストを無視し、官僚に迎合し、法人税減税を餌に財界に良い顔をし、消費税を上げる事を目論む等、一般の国民を踏み台にする政策を推し進めようとしています。

これは、異常極まりない行為だと思います。

前衆議院選挙で約束したマニフェストを反故にして、その時の代表 小沢一郎 により政権を勝ち取った功労者を追い出す(離党)算段をしている。

菅直人と言う人物の異常性には恐ろしさを感じるのは私だけでしょうか。
matu

迷路の出口がみつからないバカ菅内閣

2011年01月09日 11時43分54秒 | Weblog
迷路の出口がみつからないバカ菅内閣

衆院解散「あるかもしれない」?=民主フランケン岡田幹事長   NHK

民主党のフランケン岡田克也幹事長は9日午前のNHKの番組で、衆院解散の可能性について「菅直人首相の権限だから、『解散しない』と言う必要はない。

状況に応じてあるかもしれない」と述べた。

28日召集で調整されている通常国会で自民、公明両党など野党が対決姿勢を強めてくることが予想される中、野党側をけん制した発言とみられる。
 
岡田氏は一方で、「財政も経済も国民生活も待ったなしの中で、解散に国民の賛同が得られるかも考えなければならない」と指摘。

「今年は成果を出す年。野党と真摯(しんし)に議論し、早く2011年度予算案を成立させたい」とも語った。 
 
衆院解散について首相は、4日の記者会見で「私の念頭には解散の『か』の字もない」と述べている。

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コメント

バカバカバカ菅は、思いつきで、口からデマカセ発言の詐欺師でしょう。

毎日コロコロ言う事が変わりすぎ。・・・人格に欠陥があるのでしょう。

新しい運転免許を誰に貰ったのか?偽造したのかは不明だが、
今度の通常国会は運転手交代でしょう。

百年の孤独

2011年01月09日 11時05分55秒 | Weblog
百年の孤独・・・(田中良紹の「国会探検」)より
 
正月に高級焼酎「百年の孤独」を飲みながら百年前の世界を考えてみた。

1911年の日本は、その前年に韓国を併合し、朝鮮半島を領有して帝国主義列強に伍す存在となり「東洋唯一の一等国」と言われた。
しかし国内では平民が中心の政治を訴える社会主義への弾圧が強化され、1月に大逆事件で幸徳秋水らが死刑となり、8月には警視庁に特別高等警察課が設置されて「特高」と呼ばれる秘密警察の活動が始まった。

中国では共和制を訴える辛亥革命が起こり、清朝が倒れて孫文が中華民国初代臨時大統領に選出された。
辛亥革命を支持する団体の多くは日本国内で組織され、多くの日本人が中国の革命運動に参加した。
右翼思想家・北一輝もその一人である。メキシコでは映画「革命児サパタ」で有名なエミリアーノ・サパタが「土地は人民のもの」と主張して政府との武装闘争を開始した。

そしてこの年イギリスでは下院(庶民院)が上院(貴族院)より優越するという議会法が制定され、「国民主権」の政治が始まった。
議会法の成立過程は、「ねじれ」に悩む日本政治にも参考になると思うので少し詳述する。

イギリス議会は「議会制度の母」と言われる。1265年(文永2年―鎌倉時代)、戦費調達のための重税政策に反発した貴族が、貴族や聖職者、騎士などによる「諮問会議」を国王に開かせたのが起源とされる。
議会のメンバーにはその後市民の代表も加えられ、1341年(暦応4年―南北朝時代)には生涯貴族や聖職者からなる上院(貴族院)と騎士や市民で構成される下院(庶民院)の二院制が確立した。

上院と下院の違いは前者が非民選議員であるのに対し、後者は選挙で選ばれた議員で構成される。
ただ性別や納税額などの制約がない「普通選挙」が実施されるのは20世紀に入ってからだから、当時の市民は今の市民と同じではない。

議会の起源が戦費調達のための重税政策に対する反発だったことからもわかるように、議会の重要な使命は税金の使い道を決めることである。
その税金を稼ぎ出して収めるのは国民だから、税金に関わる法案については貴族院よりも下院に優越権があると考えられた。
17世紀の半ばから財政法案については下院に優越権が認められている。

とは言っても、イギリス議会の長い歴史は貴族院と下院との闘いの歴史である。
下院議員は権力を持つ国王や貴族に逆らう発言はやりにくい。
別々に分かれて協議をし、下院の決定を貴族院議員のいる本会議に出向いて伝える役を下院議長が行ったが、議長は権力者から睨まれる危険を覚悟しなければならない。
そのため今でも下院議長に選ばれるといったんは就任を嫌がる仕草をするのが慣習になっている。

1909年(明治42年)、自由党のアスキス内閣の蔵相ロイド・ジョージは、ドイツに対抗するための莫大な軍事費と社会福祉の財源を捻出するため、地主に増税する予算案を議会に提出した。地主貴族が多数の貴族院はこれを通常の予算案と認めず、社会革命法案だとして否決した。
それまで自由党内閣は213法案のうち18法案を貴族院の否決で潰されていた。

アスキス内閣は貴族院と全面対決する。対決の方法は下院を解散して民意を問うことであった。
1910年1月に行われた総選挙は政府与党の勝利となり、貴族院は譲歩を迫られ、やむを得ず予算案を可決した。しかし政府はそれで矛を収めなかった。
さらに貴族院の権限を制約する議会法案を議会に提出して下院で成立させた。当然、貴族院はこれに大幅な修正を加える。
下院はこの修正案を否決し、再び政府が伝家の宝刀を抜いた。

こうして1911年8月、議会法が成立し、下院を通過した法案は貴族院の承認なしに成立することになった。
貴族院は下院の決定をチェックすることはできるが決定する権限を失った。
事実上の一院制になったと言っても良い。
それが百年前のイギリスである。

戦前の大日本帝国議会はイギリス議会を真似て作られ、貴族院が圧倒的な力を持っていた。
大日本帝国憲法下の33人の総理はほとんどが貴族院出身で、国民に選ばれた衆議院出身は原敬、浜口雄幸、犬養毅の3人だけである。
貴族院は「不偏不党」を掲げて政党政治を嫌い、国民から選ばれた政治家の政治を抑圧することを目的とした。

その貴族院出身の松本丞治が戦後の新憲法を作る担当大臣となり、GHQの反対を押し切って参議院を作った。
この時GHQは「イギリス議会の長い混乱を日本は繰り返すことになる」と反対したが、松本の抵抗で最後は世襲にしないことを条件に参議院を認めた。
これがイギリスよりも複雑な「混乱の政治構造」を生みだす。

総選挙で選ばれた与党は内閣を組織する。ところが参議院選挙で過半数を失うと、衆議院で可決した法案が参議院で否決され、不成立になる。
これを覆すには衆議院の三分の二の賛成が必要で、それは極めてハードルが高い。
衆議院の可決が民意なら参議院の可決も民意だから、日本の政治は民意で真っ二つに分断される。

そこにイギリス流の「マニフェスト選挙」が加わってさらに複雑になった。
衆議院選挙のマニフェストを選んだ国民が、それと対立するマニフェストを参議院選挙で選べば、どちらの政策も実現できないことになる。
与野党が話し合って妥協しろと言っても、異なるマニフェストにはそれぞれ支持する国民が付いているから妥協も簡単でない。
「政局よりも政策」と言うのが馬鹿に思えるほど、「政策よりも政局」を何とかしないと何も始まらない仕組みなのである。

その政治構造を熟知して手を打てる政治技術がない限り、いかなる政策も、いかなる目標も「絵に描いた餅」に過ぎない。
ところがそれをわかっているとは思えない政治家の発言が相次いでいる。
年初以来の菅総理の発言も谷垣自民党総裁の発言も、まるで現実をわかっていないと私には思える。
現在の日本政治を病気に例えれば重篤というのが私の診断だ。

ただし菅総理が言った「政治とカネの問題にけじめをつける」は、総理とは逆の意味で望むところだ。
ロッキード事件以来の「政治とカネ」のマインドコントロールで日本は民主主義の根本を見失った。
その「愚民状態」から早く脱しないと重篤は危篤になる。

議会は国民の税金の使い道を決めるところである。いかに国民生活を守るかを議論するところである。それを官僚任せにして「政治とカネ」の議論に終始してきたわが国の国会の馬鹿馬鹿しさを私はこれまで嫌というほど見てきた。
証人喚問だの、議員辞職だのとさんざん騒いで大事な国民生活に背を向けてきたこれまでの阿呆な政治には反吐が出る。

百年前から「政治とカネ」が官僚権力の民主主義を抑圧する仕掛けであったことに気付かないとこの国は沈没する。

その意味で今年はぜひ「政治とカネ」にけじめをつけ、「国民主権」の政治が始められるようにして欲しい。

「百年の孤独」を飲みながらそう思った。


検察官役の大室俊三弁護士は、菅内閣の「手先」になっているらしい。大室弁護士の言動を監視せよ。

2011年01月09日 09時55分08秒 | Weblog
検察官役の大室俊三弁護士は、菅内閣の「手先」になっているらしい。大室弁護士の言動を監視せよ。
(山崎行太郎の『毒蛇山荘日記』)より

大荒れが予想される民主党の議員総会や党大会が近づくにつれて、またまた例によって、政局絡みの司法検察の怪しい動きが目立つようになってきた。

「小沢強制起訴」の動きがあるらしい。「日刊ゲンダイ」が伝えている。

小沢 「来週にも強制起訴」は謀略か (日刊ゲンダイ2011/1/8)

小沢元代表の強制起訴が早まる可能性が高まってきた。

検察官役の指定弁護士が、政倫審を待たずに事情聴取を要請すると打ち出したためで、小沢サイドが拒否すれば、即起訴となる公算は大。突然の方針転換に、永田町では「謀略」を疑う声まで上がっている。

この「検察の暴走」が何を目的としているかは、誰の目にも明らかだろう。

大荒れが予想される民主党の議員総会や党大会を国民の目からそらし、菅内閣の「危機」を隠蔽するためだろう。

背後で、問責決議で追い詰められた仙谷官房長官が動いていることも、バレバレと言っていいだろう。

それにしても民主党政権は、政権末期の自民党よりも自民党的というか、どうしようもない反動的な陰謀満載の謀略政権になってきたものである。

こういう謀略政権は、国民の手で引きずり落ろすしかない。

「赤字国債発行、2年先は無理」との認識示す。本当にバカバカバカ

2011年01月09日 09時49分29秒 | Weblog
「赤字国債発行、2年先は無理」との認識示す。本当にバカバカバカ

久しぶりに、『一口時評』です。・・・(晴れのち曇り、時々パリ)より

▶<菅首相>「赤字国債発行、2年先は無理」との認識示す(毎日新聞/ 1月8日(土)20時47分配信)
▷2ヶ月後の自分の椅子の事を心配せよ!

▶来週中に政倫審申し出を…岡田氏、小沢氏に要請(読売新聞/1月8日(土)20時19分配信)
▷引きずり出すくせに、自分から申し出ろ!?

▶<小沢元代表>心の再生? 和歌山県の熊野本宮大社を参拝(毎日新聞/1月8日(土)19時46分配信)
▷民主党と日本との再生に決まってる。

▶<11年度予算>年度内成立に暗雲 通常国会の召集日遅れで(毎日新聞/1月8日(土)19時19分配信)
▷自分の内閣の存在すら危ぶまれている時、国会召集などできませんです。

▶玄葉、片山氏留任へ=内閣改造・民主役員人事(時事通信/1月8日(土)19時17分配信)
▷リーク? それともマス塵辞令? はたまた菅直人がペラペラしゃべってるとか。。。『秘するが華』は高邁すぎるか。

▶外務省 OB5人を顧問に任命 政治主導で退任も復活(毎日新聞/ 1月8日(土)19時15分配信)
▷天は霞ヶ関の上に人を作らず。霞ヶ関の下に人を作る。

▶とうとう参院を「無視」し始めた仙谷官房長官(産經新聞/1月8日(土)18時41分配信)
▷カメレオン。

▶勝手に「できません」とはなんだ 首相の公約見直し発言 民主・川内氏が批判(産經新聞/1月8日(土)15時54分配信)
▷当たり前のことを言って「新聞に載る」不条理。

▶所得税の負担増じわり=扶養控除廃止、縮小で(時事通信/1月8日(土)15時29分配信)
▷経団連さま<命>!

▶レアメタル確保へ海洋調査=将来の商業化目指す―経産省(時事通信/1月8日(土)14時56分配信)
▷盗人に、諸島取られて、海さらう。

▶共同声明めぐり協議=前原外相、米大統領補佐官と会談(時事通信/1月8日(土)10時51分配信)
▷「上意下達」は日本の特技。

▶北朝鮮問題で連携…外相、大統領補佐官と一致(読売新聞/1月8日(土)10時50分配信)
▷外交用語の「連携」は、平たく言えば「隷属」。

▶鳩山氏「問責=内閣不信任」解釈、仙谷氏が否定(読売新聞/1月8日(土)10時16分配信)
▷野党時代と、与党になってからでは、六法全書の版が違うので。。。

▶草の根交流に協力要請=日系米国人と懇談―前原外相(時事通信/1月8日(土)8時55分配信)
▷米系日本人が、日系米人と懇談。

▶日米外相「新安保宣言」策定で合意(産經新聞/1月8日(土)7時57分配信)
▷「オザワに変わる前に首輪を頑丈な奴に変えておけ!」ペンタゴン

▶北の砲撃・中国の挑発活動…日本周辺激変 「新秩序の形成」ようやく一歩(産經新聞/1月8日(土)7時56分配信)
▷えっ、もしかして『やらせ』だった?

▶大雪への対応、改善検討を=国道の車立ち往生―国交省通知(時事通信/1月8日(土)5時14分配信)
▷フフフ、これでまた予算が増やせるゾ!

▶たちあがれ日本 与謝野氏、孤立感 離党危ぶむ声も(毎日新聞/1月8日(土)2時21分配信)
▷既定の路線。

▶<小沢氏系>動けず 3月まで様子見 強制起訴控え(毎日新聞/1月8日(土)1時14分配信)
▷『動かざる事巌の如く』。だって「敵」がかってに転がって行くから。

▶外交デビューの玄葉氏に「歴史問題」の洗礼(産經新聞/1月7日(金)22時52分配信)
▷無能力者には無理ムリ。

▶菅首相 「なえる」が「『やーめた』はない」(毎日新聞/1月7日(金)21時50分配信)
▷最悪のケース。

▶「マニフェスト見直す」ネット番組で菅首相(産經新聞/ 1月7日(金)21時40分配信)
▷自分を見直せ。さすれば「マニフェスト」を見直す必要が無くなる。

▶副長官補に国会議員登用も=政治主導へ法改正目指す―菅首相(時事通信/1月7日(金)21時9分配信)
▷『副』の『補』って。。。絵に描いた餅。

▶蓮舫氏、都知事選出馬「要請あれば検討する」(読売新聞/1月7日(金)18時58分配信)
▷<ネズミ>は沈みかけた船から、いち早く姿を消すもの。

▶みんな・渡辺氏「目標はキャスチングボートを握ること」(産經新聞/1月7日(金)18時14分配信)
▷「あの<ぼっちゃま>が、よくもまあ、ここまでご出世遊ばして。。。」

▶高速、大部分を無料化=渋滞緩和進めば―馬淵国交相(時事通信/1月7日(金)12時58分配信)
▷問責されて原点に戻る。

▶仙谷氏、西岡議長の酷評に「西岡先生ほど成熟度高くない」(産經新聞/1月7日(金)12時18分配信)
▷成熟する代わりに腐敗しました。

▶問責対応「首相は熟慮」=仙谷官房長官(時事通信/1月7日(金)12時16分配信)
▷「決められない、決めたくない」

▶医療産業育成で推進室(時事通信/1月7日(金)12時9分配信)
▷日本人女性には30%も罹らないタイプの『子宮頸癌ワクチン』の強制接種で、巨額の金を「多国籍薬品メーカー」に。

▶「未熟で…」謙虚な仙谷氏、西岡議長を批判(読売新聞/1月7日(金)11時52分配信)
▷不出来なバカ息子程ぐれやすい。

▶たちあがれ・平沼氏、連立参加「私は断るつもりだった」 与謝野氏発言を否定(産經新聞/1月7日(金)11時11分配信)
▷そりゃあ、そう言うしか無いよねえ。誰が見ても一番「副総理格」に転びたかった人ですけど、ばらされるには立場ってものが。。。

▶貿易自由化に備えを=菅首相―農業再生の副大臣会合(時事通信/1月7日(金)11時8分配信)
▷潰す農民を黙らせる策略を練ります。

▶訪韓の玄葉氏、延坪島砲撃「絶対に許し難い行為」(産經新聞/1月7日(金)10時39分配信)
▷日本を沈没させる政治は許せるのね(笑

▶小沢系外しも…チルドレンは新設ポストで懐柔案(読売新聞/1月7日(金)10時8分配信)
▷<トロイの木馬>作戦。

▶円満か強行突破か、シナリオの焦点・仙谷氏は…(読売新聞/1月7日(金)9時15分配信_
▷政府内部で円満に、対外的に強行突破しますです。

▶今春の首相訪米に向け「新安保宣言」策定急ぐ 日米外相が合意(産經新聞/1月7日(金)8時32分配信)
▷へえ、小沢さんの予定、勝手に組んでるんだ。。。

▶首相、テレビ出演の視聴率6・9%…(産經新聞/1月6日(木)23時27分配信)
▷わっはっはっは。毒物に対する防御の生体反応が、チャンネルを変えたらしい。

▶<たちあがれ日本>平沼氏、連立に前向きだった 与謝野氏(毎日新聞/1月6日(木)18時53分配信)
▷誰が見てもそうでしょ。

▶仙谷氏、文春と新潮提訴へ セクハラ報道で(産經新聞/1月6日(木)18時43分配信)
▷キモッ!

▶仙谷氏、福田沙紀に名刺出す「貴重品になると思うよ」(産經新聞/ 1月6日(木)13時6分配信)
▷キモッ!!

▶「野党の主張は無理筋」=仙谷官房長官(時事通信/1月6日(木)12時33分配信)
▷『仙谷のやり口』も無理筋。

▶首相「議論できる国会を」 仙谷氏、岡田氏らとの会談で(産經新聞/1月6日(木)11時49分配信)
▷その前に、党内で議論出来る『民主党』にする。それには君たちが邪魔。

▶秘密保全法制 「罰則」を確認 6月めどに結果報告(産經新聞/1月6日(木)7時57分配信)
▷泥縄の前に、たれ込まれる原因を作るな!

▶首相「小沢切り」の裏で仙谷氏を党内重用(産經新聞/1月6日(木)7時57分配信)
▷いやン、露骨。

▶閣僚給与2割返納を検討=首相(時事通信/ 1月6日(木)0時28分配信)
▷僕たち、無意味なスタンドプレーが大好きなんです。

▶消費税に政治生命、内閣改造国会前に…首相明言(読売新聞/1月5日(水)22時27分配信)
▷「1に増税!、2に増税!、3に増税!」(経団連さん、法人税は下げますよ。。。)

▶<菅首相>新年会はしご 改革断行をアピール(毎日新聞/1月5日(水)20時41分配信)
▷「おお~い、あいつが二階に上がったラ、誰か梯子外してやんな!」

▶菅首相 「平成の開国」に向け閣僚は奮闘努力を 初閣議で(毎日新聞/1月5日(水)19時23分配信)
▷『平成の壊国』

▶仙谷氏「私は法曹界ではあばずれ」(産經新聞/1月5日(水)17時44分配信)
▷「法曹界」って、ご謙遜を。「よっ!日本一ィ~」

▶自衛隊、東南アジア諸国支援…来年度から(読売新聞/1月5日(水)14時33分配信)
▷聞け、わだつみの声!

▶洪水時の最大流量を再検証へ 八ツ場ダム建設問題で(産經新聞/1月5日(水)13時14分配信)
▷総ては霞ヶ関の思し召しのままに。。。

▶自民・石原氏、仙谷氏の発言に「勉強し直せ」(産經新聞/1月5日(水)13時2分配信)
▷ヘヘ、ガキに言われてら!

▶内閣と党で入れ替えも=改造・民主役員人事―北沢防衛相(時事通信/ 1月5日(水)12時52分配信)
▷塵と塵とのリサイクル。

▶菅首相、郵政法案成立に意欲(時事通信/1月5日(水)12時23分配信)
▷なんて、言ってみたボク。(亀さんとこ忘れるとこだったンよ)

▶対北経済制裁「検討を放置」 官邸、取りまとめの指示なく(産經新聞/1月4日(火)23時11分配信)
▷オイ、それって何だっけ? 

ああ~あ。
書くだけバカバカしい。

日本経団連主張していること法人税減税のインチキ

2011年01月09日 08時31分27秒 | Weblog
日本経団連主張していること法人税減税のインチキ

大企業・内部留保の社会的還元を

日本の大企業負担(法人税・社会保険料)は他国より軽い - 法人税減税でなく欧州並みの負担増を。・・・(すくらむ)より

ホントは軽い日本企業の税・社会保険料負担

財界や「日本経済新聞」は、しきりに日本の法人税負担が重いと主張し、菅内閣は法人税の減税をおこなう方向にすすんでいます。・・・国会審議はまだ通っていません。

彼らが日本の法人税が重いというのは、名目的な税率のこと。

しかし、実際の企業負担ということを考える場合には、さまざまな優遇措置を考慮に入れなければならないし、さらに企業負担としては社会保険料の雇用者負担も含めて考える必要があります。

「日本の法人税の実効税率は他国と比べて高いから減税すべき」というのは、もともと日本経団連が一貫して主張していることですが本当なのでしょうか?

この主張には、2つのごまかしが隠されています。

1つは、企業負担を国際比較する場合には、法人税だけでなく社会保険料の事業主負担も加えなければ、実際の企業の公的負担を国際比較することはできないという点です。

もう1つは、日本経団連が「高い」と批判している「法人税の実効税率」は、実際に企業が負担している税率とは大きくかけはなれて低いという点です。

最初の点です。財務省のホームページに掲載されている「平成22年度税制改正の大綱」 の「参考資料 法人所得課税及び社会保険料の法人負担の国際比較に関する調査(平成18年3月)」が下のグラフです。

企業というのは、どこの国に行ってもこの「法人税」と「社会保険料」を負担しなければなりません。

ですから、「企業負担」を国際比較するなら「法人税」だけではおかしいのです。

そうすると上のグラフにあるように、自動車製造業の「企業負担」は、フランス41.6、ドイツ36.9、日本30.4、アメリカ26.9、イギリス20.7で、日本は先進5カ国中3位です。情報サービス業の「企業負担」にいたっては、フランス70.1、ドイツ55.7、アメリカ46.7、日本44.2、イギリス39.3と、日本は5カ国中4位です。

「法人税」の負担だけで比較しても、情報サービス業と金融業では、日本企業はアメリカ企業よりも負担が軽くなっています。

ですから、よく言われる「法人税が高いと国際競争力が低下する」とか、「企業が海外に出て行ってしまう」などという主張はまったくのデタラメなのです。

2つめの点です。下のグラフは、先ほど紹介した財務省のホームページの同じページで紹介されている「法人所得課税の実効税率の国際比較」です。

上のグラフだけ見せられると、日本の法人税の実効税率はアメリカに次いで2番目に高いと思い込まされてしまうわけですが実際は違うのです。

日本の大企業の税負担は、さまざまな「大企業優遇税制」の恩恵によって、実際の税負担率は10%も低くなっているのです。

一例をあげると、大企業に対する「研究開発減税」では、研究費の10%前後の減税が受けられ、その上限は法人税額の2割にもなります。

研究開発費の大きい自動車や電機、製薬などの大企業では、実際の税負担率が大きく低くなるのです。

日本大学名誉教授の北野弘久さんと税制研究者の谷山治雄さん編著『日本税制の総点検』(勁草書房、148ページ~151ページ)の「第5章 法人所得課税のあり方」の中で、この章の筆者である税理士の菅隆徳さんは次のように書いています。

企業の税負担は、単純な表面税率の比較ではわからないのです。

企業の実質の税負担を解明しなければならないのです。

そこで日本の大企業の実際の税負担を、企業が公表している有価証券報告書から計算してみると、日本の大企業の場合、経常利益上位100社平均で30.7%であることがわかりました。

表面税率で計算すると40.69%の実効税率が、大企業は様々な優遇税制で、10%も下がっているのです。

これが大企業の実質税負担なのです。(下の表参照)

なぜそんなに低くなってしまうのか、筆者が、トヨタ、ホンダ、三菱商事、三井物産の4社につき、公表された有価証券報告書にもとづいて解明したのが下の表です。

上の表にあるように、各社の実際の実効税率は、トヨタ30.5%、ホンダ32.1%、三菱商事20.1%、三井物産11.4%と表面税率で計算した実効税率よりも大幅に下がっています。

おもな低下要因は次の3つです。

①試験研究費税制控除、その期に支出した研究開発費の金額の12%を法人税額から控除できるなどの制度(限度は法人税額の20%まで)。この制度によりトヨタは07年3月期に762億400万円の減税になっているのです。

②外国税額控除、外国で払った税金を日本の決算申告時に控除できるという制度、自分が支払っていない税金も控除できてしまう間接外国税額控除やみなし外国税額控除も含まれており、大変不公平な大企業優遇税制です。

三菱商事は07年3月期に399億2,600万円の減税になっています。

③受取配当益金不算入、法人は個人株主の集合体という実態と違った前提で減税になっているものです。

三菱商事は07年3月期に281億1,100万円の減税になりました。

(※ここまでが『日本税制の総点検』(勁草書房)の「第5章 法人所得課税のあり方」からの引用)

以上のように、日本の法人税は他国と比べても高くありませんし、実際の企業の公的負担(法人税と社会保険料)は、フランスやドイツの7~8割で、むしろ日本の企業負担は相当低いことが分かりました。

日本の法人税を低くするのではなく、大企業優遇税制をやめて、ヨーロッパ並みの負担を日本の大企業にもきちんと果たさせる必要があるのです。

みなさん、「日本の法人税は高いから下げるべき」とか、「法人税が高いと国際競争力が低下する」とか、「法人税を下げないと企業が海外に出て行ってしまう」などというウソにだまされないようにしましょう。

さらに、大企業の3分の1は、税金(法人税)を払っていません。
大手の銀行は、100%払っていません。

財務省や官僚に洗脳されたバカ菅では、税金は国民に消費税を永久に増額負担を迫るでしょう

私の初夢

2011年01月09日 07時15分40秒 | Weblog
私の初夢

2011年1月9日

私の寝ていると、布団の中から、金色の小さなカエルが飛び出してきて、
鼻の穴に入って来た夢をみました。

ビックリして目が覚めたのが5時20分です。

念のために鼻をかんだのですが、何も出てきませんでした。

さてさて、変な初夢でしたが・・・今年はどうなるのか期待と不安ですが、

取らぬタヌキの皮算用でしょうか?