ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

男子に対する性暴力調査

2018年06月12日 | 男子に対する性暴力


男子に対する性暴力調査の、質問票を作成する最終段階。

↓この前のベトナム旅行、最初と最後に食べたのは空港のバーガーキング


性犯罪の調査をやりながら、インタビュー対象に5歳の子も入っているのを見て、うちの子達も被害にあってていてもおかしくないと心から思うのである。

ところが、下の子は、大家の子供と駐車場で遊んでいる時に、ズボンを下ろすって意地悪をされたそうで、これはまさに性犯罪つながる行為だろう。
一緒にいた上の子は関与していたのか、一緒にやってたのか、遠巻きに見てたのか・・・
何れにしても、絶対にそんなことはだめだって教えたのだけれど、カンボジアの男性って、仲良しの人や子供の性器を触って遊ぶとうかからかう文化があって、本当に嫌。
教員室でも教員同士が服の上からだけれどプライベートパーツの触り合いをやってたりして、あれは絶対間違いなくセクハラ行為だと思う。
見ている私だってとても不快な思いをするのだ。まあ、文化研究だと我慢してるけれど。

その性犯罪調査。
やっと形が整ってきて、七月には現場調査に出られそう。


↓インタビューの調査票、私が英語で作成して、それをまずクメール語に直す


調査では、すでに被害にあってカウセリングを受けて、ほぼ回復している男子を対象とするので、性暴力そのものについては聞かない。

とはいっても、マスキュリニティと性暴力の関連を追求するので、男性性についていろんな質問をする。

↓質問票のクメール語版を再度英語に翻訳してもらって、再度点検する作業


翻訳作業って、とても大変・・・・と、改めて思ったのである。クメール語があいまいなのと、同じような用語がある場合に子供がわかりやすい単語を使うと英語がかわってきたり・・・・

↓ブラウンで元気をつけて作業を続ける


カンボジアでは7月に選挙があるので、どの程度ちゃんと予定通り調査が進むか不明・・・まあ今年の選挙は何も問題なく進みそうだし、調査には問題ないかな。

調査そのものは被害者やその家族100名程度と、民間団体でなんらかの支援を受けている子供達50名程度、そのほかサービス提供者30−40名程度、合計200名くらいを対象とした調査で、インタビューそもののは、最大2ヶ月で完結するかなと・・・どうだろう。