ウインカーが点滅しなくなるのと、バッテリーが上がってしまうと
いうことで修理というか改修を請け負ったMR50。
ジェネレーターは正常に発電していることは確認できたので、
アースを強化する作業を行うこととした。
各ランプのバルブソケットから直に配線をハンダ付けしてアースに
落とすのと、バッテリーからのアース線をフレームやエンジンに
別途配線を取り付けるというのが主な作業だ。
作業前に、バッテリーのマイナス端子で電圧を測定したときと、
ランプのアース側で測定したときとでは0.2Vくらいの差があることを
確認できた。
ランプの取付部分とフレームの間で0.2Vの電圧降下があるという
ことは明らかに接触抵抗があるということだ。
そしてアース回り全般を強化することで、マイナス側の電圧降下は
無くなった。
そして、発電量は正常と言っても、もともと出力が小さいので4輪のように
エンジンがかかっていればバッテリーに依存することが少ないのとは違い
アイドリング時では完全にバッテリーの電気でウインカーを点滅させている
ような状態なので、消費電力も極力少なくしたい。
ウインカーは標準で10Wのバルブを使用しているが、これを8Wにしてみた。
特に暗くなった感じもほとんどないので、全数を8Wにして電力消費を抑える
ことにしたのだが、そうなるとバイメタル方式の2極リレーでは流れる電流が
少なくなるので、点滅しなくなってしまう。
これに対応するため10W用のリレーから8W用のリレーに交換した。
これでアイドリング時でもしっかりと点滅するようにはなったのだが
バッテリーも充電したばかりで今のところは元気いっぱいなので当然
ではあるのだが、実際に使用するときには、信号待ちではライトを消す
などバッテリーを保護するような使用方法が必要だろう。
とりあえず、この状態で様子を見てもらうことにして納車となった。
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