暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

真空管ラジオ ゴミからの復活

2024-07-12 21:23:47 | 無線小屋

トラッキング調整を終えて、いよいよ木製キャビネットへの収納という

段階まできた。

ツマミ類は3個ついていたうち2個は割れていて、使えるものは1個

だけという状態だった。

本来なら、同じデザインのもので統一したいところだが、同じような

デザインのものは在庫が無いので、汎用のツマミで統一しようかとも

思ったが、時代的に合わないデザインなので、手持ちのもので最も

レトロ感のあるものを付けてみた。

デザインに統一感は全くないが、オーナーさんはこのほうが故障の

都度修理を重ねてきた感じがあって良いといってくれた。

2m程度のワイヤーアンテナで充分に受信できているので、あえて

IFTの調整などは行っていない。

この手の古い機器は、特段不具合もない部分を下手に弄るよりは、

触らぬ神に祟りなしの精神を貫いた方が賢明だろうという考えだ。

コンデンサーは全滅に近い状態でありながら動作しているという状態

なので、いつまた不動となるか解らないが、とりあえず70年以上

経っていると思われるラジオをゴミから救うことができた。

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真空管ラジオ復活間近

2024-07-09 22:09:13 | 無線小屋

コンデンサーの不具合など若干の問題を抱えながらも、信号を受信

できるようになったので、トラッキング調整をしようと思ったのだ

が、その前にダイヤルの指針がないことに気づいた。

裏側を見ても、ダイヤルの糸掛けに指針がついていた跡もない。

多分、糸が切れて張りなおしたのだろう。

このラジオは手直ししようとしたのか、改造しようとしたのか、

線の切られたところや、ハンダがきちんと乗っていないところが

随所に見られるのだ。

手を入れたが、なんらかの理由により途中でやめてしまったのだろう。

 

指針となる板をとりつけて、おおよその周波数が解るようになった

ところでトラッキング調整を行った。

シグナルオッシレーターの出番である。

せっかく持っているので無理矢理使用したようなもので、567KHz

のNHK第1と1440KHzのSTVを受信すればそれで充分調整は可能で

あるのだが。。。

 

口径が18cmもある大きなスピーカーだが、裸の状態では決して良い

音とは言えない。

しかもこのスピーカーはフィールドコイルで励磁するもので、

今回初めて見たものだ。

このフィールドコイルを電源平滑回路のチョークコイルとしても使用

しているという合理的なものだった。

 

通常に使用するには問題ない状態となったので、あとはキャビネット

に戻すだけとなったところで、新たに不良個所が見つかった。

なんとバリコンを留めているボルトについているゴムブッシュが

溶けたようになって固まっている。

これを交換したいところだが、ブッシュを交換することで、バリコンの

取付位置が若干変わるので、糸掛けダイヤルの張具合も変わって

しまうことになりそうだ。

現状で動作している部分についてはあまり弄りたくないので、この

ままにしておくことにした。

 

次はいよいよキャビネットへの収納だ。

 

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コンデンサはほぼ全滅

2024-07-08 09:13:33 | 無線小屋

修理中である真空管ラジオの電源平滑コンデンサがパンクしたことも

あり、他のコンデンサもチェックしてみることにした。オイルペーパー

コンデンサをCメーターで測ったところ、ほぼ全てが表示の容量より

増えていた。??

コンデンサの容量抜けというのはよくあるが、容量が増えるって?

よく解らないが、ネット上の情報ではコンデンサの絶縁層が劣化に

より漏れ電流が増えることで容量が増えたようになるとか。

ふ~ん なるほどって感じだ。

試しに電流計をつないでペーパーコンデンサーに15VのDC電圧を

かけてみると15μA程の電流が流れた。

同じ容量の新品コンデンサーに同じことをしても電流は流れなかった。

 

ただ、しばらく電圧を掛けっぱなしにしておくと、当初15μA流れて

いたものが20分くらいで4μAまで減少した。

これが自己回復というやつか?

真空管の機器をエージングするというのは、このためなのかも。

 

まずはパンクした平滑コンデンサーを何とかしないと電源も入れられ

ないが、耐圧500Vのケミコンなんて中古品すら持っていない。

それでもジャンク箱を探していると250V47μFのものが2個あった。

これを直列にすれば500V耐圧にできる。

容量は47/2μFになるので元の容量10μFより多いが、まあ問題ない

だろう。

バランス抵抗は漏れ電流から計算して云々と面倒なので適当に

500KΩを各コンデンサーに繋いでみた。

これで電源は入るようになったのだが、スピーカーからかすかに

ハム音はするのだが、受信音もノイズも聞こえない。

 

各真空管のヒーターは灯っているののだが、動作しているのかどうか

不明なので、まずはプレート電圧のチェックをしてみた。

すると、検波に使っている球のプレートに全く電圧が掛かっていな

かった。その手前にある抵抗が内部で断線しているようである。

もともとは250KΩだが、1/4W程度のものしか無かった。

使えそうなもので270KΩのものがあり、これだと5Wくらいあり

そうなのでこれに交換した。

するとノイズが聴こえるようになったので、1mくらいのビニール

線をアンテナに繋ぐと、NHKが受信できた。

バリコンを回すと民放局も弱いながらに受信できた。

 

取り敢えず受信できること確認でき、復活の兆しが見えてきた。

 

この正体不明のラジオは何時頃作られたものなのか?

ST管が使われているが、再生式ではなくスーパーなので、戦後で

あることは間違いないだろう。

そして木製キャビネットに入っているので、昭和30年以前だろう。

昭和25年前後ではないかと推測できる。

70年以上経っているということか・・・

 

コンデンサーの劣化なんて当たり前の話で、そんな状態でも受信

できるというのが凄い。「恐るべし真空管ラジオ」

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ケミコンがパンク

2024-07-05 23:42:59 | 無線小屋

先月から手掛けている正体不明の真空管ラジオ。

同じような球を使っているラジオの回路図をいくつか見つけたので

これを参考に修理へと進むことにしたが、その前にラジオ本体から

スピーカーに繋がっているハーネスの被覆が経年劣化でボロボロに

なっているので、これを先になんとかしないと電源を入れた瞬間に

煙が・・・という事態になりそうだった。

昔の布被覆を被った配線なので、これを活かしたかったのだが、

布被覆の中の線はそのビニール被覆も硬化してポロポロになってた。

どこまで詰めていっても使えそうな部分がないので、この配線の

使用は諦めて6芯ケーブルを使うことにした。

使用するのは6本のうち3本だけだが。

 

配線の処理をおえて電源を入れてみると、パイロットランプと

ヒーターが灯った。

取り敢えず電源が入ることは確認できたのだが、なんだかグツグツ

と何かが沸いているような変な音がする。

もしやと思い電源のケミコンを触ってみるとかなり発熱していた。

これはまずいと思い電源を切った瞬間にケミコンがパンクした。

他のコンデンサも多分ダメだろうから、一個々チェックしてみる

こととするか。

でもダメだとしても、高耐圧のコンデンサなんてほとんど手持ちが

ないので、どこかから調達する必要があるが、持ち主は部品代をかけ

てまで直すつもりなのだろうか・・・

 

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