受信はできるが、感度が良くない。
調整範囲も限界を超えている。
初めは、μ同調のコイルだけで、各バンドのチューンを賄っている
と思っていたが、そうではなかった。
低いバンドは別にコイルが追加されていたのだ。
160mを利用してMWまで下げるには、このコイルを交換するか、更に
追加するということになるわけだが、説明書をみると、160mの
μ同調での調整範囲は200KHzくらいしか取れていない。
もっともハムバンドだけを考えれば、これで充分と言えるわけか。
ということは、1~1.5MHzをカバーすることは難しい。
しかも、コイルを交換するには、μ同調のユニットを外さないと
基盤が外せそうにない。
あまり触りたくない部分なので、別の方法はないかと、回路図と
ニラメッコすることしばし。
バンドスイッチを介して追加コイルに繋がれている。この間に
もうひとつコイルを入れれば良いかもしれない。
でも、どのくらいの値のコイルを入れれば良いのかが判らない。
そうか、ここはLC回路になっているわけだから、Cは判るので
逆算すればLが出せる。
ちょっと待てよ。。。
そうだLはこのままでCを変えることで何とかならないかと、計算
してみたところ、1000pFくらい追加すると良いようである。
これならバンドスイッチのところで簡単に出来そうである。
まずは、ミノムシクリップで繋いで実験。
オッ!Sメーターの振れが上がった!
これで行けそうである。早速ハンダ付けして、コアの調整。
まあまあのところまで行けたので、これでOKとしよう。
次は、周波数カウンターの表示であるが、取説によれば、バンド
エッジが0.5MHzから始まるバンドは500KHz加算して表示する
ようになっているということが判った。
この加算処理をしている部分をパスすれば表示はまともになる
と思われる。
また回路図とニラメッコで、「このダイオードをカットすれば」
というところまで追っかけたが、確証はないし、実験してみる
にもチョット面倒な作業になりそうである。
余計な線が切れたり、部品の足が折れたりするとかえって面倒
なので、ここは諦めることにした。
デジタルじゃなくて、あのドラムのダイヤルならなんの問題も
ないのだが、買う時にはデジタルが欲しかったので、しかたがないか。
一応の目的は達したので、これで作業は終了とした。