暇つぶしエンジニアリング (旧:休日限定エンジニアリング)

アマチュア無線とエンジン付オモチャいじりの日記です。

真空管ラジオ ゴミからの復活

2024-07-12 21:23:47 | 無線小屋

トラッキング調整を終えて、いよいよ木製キャビネットへの収納という

段階まできた。

ツマミ類は3個ついていたうち2個は割れていて、使えるものは1個

だけという状態だった。

本来なら、同じデザインのもので統一したいところだが、同じような

デザインのものは在庫が無いので、汎用のツマミで統一しようかとも

思ったが、時代的に合わないデザインなので、手持ちのもので最も

レトロ感のあるものを付けてみた。

デザインに統一感は全くないが、オーナーさんはこのほうが故障の

都度修理を重ねてきた感じがあって良いといってくれた。

2m程度のワイヤーアンテナで充分に受信できているので、あえて

IFTの調整などは行っていない。

この手の古い機器は、特段不具合もない部分を下手に弄るよりは、

触らぬ神に祟りなしの精神を貫いた方が賢明だろうという考えだ。

コンデンサーは全滅に近い状態でありながら動作しているという状態

なので、いつまた不動となるか解らないが、とりあえず70年以上

経っていると思われるラジオをゴミから救うことができた。

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真空管ラジオ復活間近

2024-07-09 22:09:13 | 無線小屋

コンデンサーの不具合など若干の問題を抱えながらも、信号を受信

できるようになったので、トラッキング調整をしようと思ったのだ

が、その前にダイヤルの指針がないことに気づいた。

裏側を見ても、ダイヤルの糸掛けに指針がついていた跡もない。

多分、糸が切れて張りなおしたのだろう。

このラジオは手直ししようとしたのか、改造しようとしたのか、

線の切られたところや、ハンダがきちんと乗っていないところが

随所に見られるのだ。

手を入れたが、なんらかの理由により途中でやめてしまったのだろう。

 

指針となる板をとりつけて、おおよその周波数が解るようになった

ところでトラッキング調整を行った。

シグナルオッシレーターの出番である。

せっかく持っているので無理矢理使用したようなもので、567KHz

のNHK第1と1440KHzのSTVを受信すればそれで充分調整は可能で

あるのだが。。。

 

口径が18cmもある大きなスピーカーだが、裸の状態では決して良い

音とは言えない。

しかもこのスピーカーはフィールドコイルで励磁するもので、

今回初めて見たものだ。

このフィールドコイルを電源平滑回路のチョークコイルとしても使用

しているという合理的なものだった。

 

通常に使用するには問題ない状態となったので、あとはキャビネット

に戻すだけとなったところで、新たに不良個所が見つかった。

なんとバリコンを留めているボルトについているゴムブッシュが

溶けたようになって固まっている。

これを交換したいところだが、ブッシュを交換することで、バリコンの

取付位置が若干変わるので、糸掛けダイヤルの張具合も変わって

しまうことになりそうだ。

現状で動作している部分についてはあまり弄りたくないので、この

ままにしておくことにした。

 

次はいよいよキャビネットへの収納だ。

 

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コンデンサはほぼ全滅

2024-07-08 09:13:33 | 無線小屋

修理中である真空管ラジオの電源平滑コンデンサがパンクしたことも

あり、他のコンデンサもチェックしてみることにした。オイルペーパー

コンデンサをCメーターで測ったところ、ほぼ全てが表示の容量より

増えていた。??

コンデンサの容量抜けというのはよくあるが、容量が増えるって?

よく解らないが、ネット上の情報ではコンデンサの絶縁層が劣化に

より漏れ電流が増えることで容量が増えたようになるとか。

ふ~ん なるほどって感じだ。

試しに電流計をつないでペーパーコンデンサーに15VのDC電圧を

かけてみると15μA程の電流が流れた。

同じ容量の新品コンデンサーに同じことをしても電流は流れなかった。

 

ただ、しばらく電圧を掛けっぱなしにしておくと、当初15μA流れて

いたものが20分くらいで4μAまで減少した。

これが自己回復というやつか?

真空管の機器をエージングするというのは、このためなのかも。

 

まずはパンクした平滑コンデンサーを何とかしないと電源も入れられ

ないが、耐圧500Vのケミコンなんて中古品すら持っていない。

それでもジャンク箱を探していると250V47μFのものが2個あった。

これを直列にすれば500V耐圧にできる。

容量は47/2μFになるので元の容量10μFより多いが、まあ問題ない

だろう。

バランス抵抗は漏れ電流から計算して云々と面倒なので適当に

500KΩを各コンデンサーに繋いでみた。

これで電源は入るようになったのだが、スピーカーからかすかに

ハム音はするのだが、受信音もノイズも聞こえない。

 

各真空管のヒーターは灯っているののだが、動作しているのかどうか

不明なので、まずはプレート電圧のチェックをしてみた。

すると、検波に使っている球のプレートに全く電圧が掛かっていな

かった。その手前にある抵抗が内部で断線しているようである。

もともとは250KΩだが、1/4W程度のものしか無かった。

使えそうなもので270KΩのものがあり、これだと5Wくらいあり

そうなのでこれに交換した。

するとノイズが聴こえるようになったので、1mくらいのビニール

線をアンテナに繋ぐと、NHKが受信できた。

バリコンを回すと民放局も弱いながらに受信できた。

 

取り敢えず受信できること確認でき、復活の兆しが見えてきた。

 

この正体不明のラジオは何時頃作られたものなのか?

ST管が使われているが、再生式ではなくスーパーなので、戦後で

あることは間違いないだろう。

そして木製キャビネットに入っているので、昭和30年以前だろう。

昭和25年前後ではないかと推測できる。

70年以上経っているということか・・・

 

コンデンサーの劣化なんて当たり前の話で、そんな状態でも受信

できるというのが凄い。「恐るべし真空管ラジオ」

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ケミコンがパンク

2024-07-05 23:42:59 | 無線小屋

先月から手掛けている正体不明の真空管ラジオ。

同じような球を使っているラジオの回路図をいくつか見つけたので

これを参考に修理へと進むことにしたが、その前にラジオ本体から

スピーカーに繋がっているハーネスの被覆が経年劣化でボロボロに

なっているので、これを先になんとかしないと電源を入れた瞬間に

煙が・・・という事態になりそうだった。

昔の布被覆を被った配線なので、これを活かしたかったのだが、

布被覆の中の線はそのビニール被覆も硬化してポロポロになってた。

どこまで詰めていっても使えそうな部分がないので、この配線の

使用は諦めて6芯ケーブルを使うことにした。

使用するのは6本のうち3本だけだが。

 

配線の処理をおえて電源を入れてみると、パイロットランプと

ヒーターが灯った。

取り敢えず電源が入ることは確認できたのだが、なんだかグツグツ

と何かが沸いているような変な音がする。

もしやと思い電源のケミコンを触ってみるとかなり発熱していた。

これはまずいと思い電源を切った瞬間にケミコンがパンクした。

他のコンデンサも多分ダメだろうから、一個々チェックしてみる

こととするか。

でもダメだとしても、高耐圧のコンデンサなんてほとんど手持ちが

ないので、どこかから調達する必要があるが、持ち主は部品代をかけ

てまで直すつもりなのだろうか・・・

 

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真空管ラジオ

2024-06-30 10:14:31 | 無線小屋

真空管ラジオの修理を頼まれたのだが、真空管の製品を弄った経験は

学生時代にTS520やFT101の100W改造キットを組んだことがある程

度で修理等の経験は全くない。

電源がはいるのか、使っていたのかどうかも全く解らない。

当然ながら回路図もない。

製造元や製品番号も解らなく何の情報もない状態だ。

ただ、ダイヤル目盛りのガラス板に「GOMI MUSEN KOGYO CO LTD」

というレタリングがあった。

聞いたこともない社名なのでネットで検索してみたが、参考になる

ような情報はなかった。

多分、かなり昔に会社は無くなっているのだろう。

球は整流管を含めて6本ある。

昔のものなので、それ程複雑な構造でなければ、どこの

ラジオでも似たような回路だろうということで、球の銘柄を

調べて同じ球を使っている回路図を探してから、それを参考

に手をかけることにした。

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古いアイワのラジカセその後

2024-06-25 14:07:09 | 無線小屋

ACアダプタがないため、乾電池と安定化電源を使って機能チェックを

したところ、ラジオはOKだがテープは回らない。電源コードをつくる

前に、ケースを開いてゴムベルトのの具合を見てみた。

予想通りにゴムベルトは完全に朽ちていた。

ゴムベルトは手持ちに調度良いサイズのものかあったので交換

することにしたのだが、そもそもモーターが回らないではないか!

 

プレイボタンを押下してもモーターに電圧がかからない。

一応モーター自体のチェックとして、モーターに直接電圧をかけると

回ることが確認出来た。

スイッチの接触不良か、メカニカルな部分での動作不良品だと思われ

るのだが、その部分にたどりつけないのだ。

ケースのフロントパネル側が外すことができれば簡単に見る

ことが出来そうなのだが、外すことができない。

裏から攻めようにも、プラスチックの部分が割れたりして、

再起不能になるのが怖いので無理に分解することは諦めた。

そして組み上げると、テープが回った。

やはりマイクロスイッチあたりの接触不良なのだろう。

 

ACアダプターは手持ちに6Vのものが無かったので、12V用

を使用して、途中に3端子レギュレーターを入れて6Vを得る

ことにした。

 

コードの途中に小さなケースを入れて作ることにしたが、

せっかくなのでシャレも含めてエブリイのオモチャを使用

してみた。

しかし、このコードを使うとラジオがノイズの嵐で全く受信できなく

なってしまった。

はじめはAcアダプターからのノイズと思ったが、どうやら3端子

レギュレーターが発振しているようだ。

パスコンの値がダメだったようで、入り口に22μFのケミコン

出口側を0.1μFの積セラに交換することで対処ができた。

 

今まで3端子レギュレーターをいろいろな処で使ってきたがパス

コンの選定で発振したことはなかった。

あとはケースが小さいので放熱が心配だったが、ラジオを聞いて

いる分にはそれほど熱はもたないようなので、多分大丈夫だろう。

 

ラジオとしてしか機能しないがボリュームのガリは全く無いので

まだまだ使えるだろう。

 

 

 

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アイワの古いラジカセ

2024-06-17 08:36:17 | 無線小屋

古~いアイワのラジカセを修理というよりは総合チェックとして依頼

された。

半世紀以上は経っているということで、ウチにある古い資料で

調べてみた。

資料とはロクハンという雑誌の創刊号。

これときの特集がラジカセだったので、探してみると載ってました。

この本が昭和50年7月なので、それ以前生産されたもののようだ。

当時の価格で28,800円だ。

今ならこの金額を出せばもっと豪華なラジカセが買えそうというか

CDも着いてくるだろう。

 

まずは、電源が入るのか確認したいところなのだが、DCアダプター

がない。しかも電池も入っていない。

どうせ長期間放置されていたのだろうから電池は入っていない方が

良いが

 

単2電池を入れると、ラジオは生きているがテープレコーダーは動

かないことが解った。

 

まずは電源コードを何とかするか。

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スイッチング電源導入

2024-04-26 09:09:37 | 無線小屋

15~6年程前に、中古で購入したダイワの電源をずっと使っていた。

特にトラブルもなく使用していたのだが、最近になって電圧調整の

ボリュームに少しガリがあることに気づいてしまった。

頻繁に電圧を変える使い方はしないので、実用上ほとんど問題は無

いのだが、とても安価なスイッチング電源を見つけたので思わず

買ってしまった。

 

ぶつはアルインコのDM-330MV 最大32Aなので100W機には

充分な出力容量である。

これが新品で半額近い価格になっていた。

今すぐに必要と言う訳でもなかったのだが、

「あと2台しかないよ」と言われると「今買っておかなければ

後で後悔するオバケ」が自分の中に現れて即決してしまった。

 

スイッチング電源と言えば、ノイズの発生が気になるところで

ある。

今時の電源なので充分に対策されているだろうと思いながらも、

一応聞いてみたところ、HF帯でもほとんど気に

ならないということだった。

「ほとんど」ということは少しはノイズがでるのか?

 

家に戻ってから、FT-817を使って実験してみたが、確かに若干

ではあるがノイズレベルが上がるようである。

ほとんど気にならないという表現は正しく、電源からのノイズ

よりは生活ノイズの方が大きいので、実用上は問題ないものだ。

 

これなら無線機のすぐ傍に置いても問題なさそうなので、

IC-7300の上に載せて使うことにした。

7300はほとんどFT8専用に使用しているので、多少ノイズが出た

としても、解らないだろうということもある。

 

大きな電源をラックから降ろしたこともあり、全体的にラックの

レイアウトを見直したことで、お蔵入りになっていたFR-101と

昨年ジャンクから復活させたFT-301をラックに収めてあげること

ができた。

 

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IC502A 修理完了

2023-11-22 19:47:38 | 無線小屋

VFOユニットから外したバリコンをCメーターで測定してみた

デジタルメーターなので、変化の具合が読みにくいところでは

あるが、2pFくらいの範囲でフラつきながら変化してゆく感じが

読みとれた。

100→99→98→100→98→99→97→98→97→96pFといった感じで

変化してゆくが、他のバリコンで測定してみると

100→99→98→97→96pFと綺麗に変化してゆくので、明らかに

ガリっている感じであることが伺える。

本当なら分解して綺麗に洗浄したいところではあるが、分解は

難しそうなので、シャフトの接触部分に禁断の接点復活剤を注

してクリクリしたあと、パーツクリーナーとプロパノールで当

該部分を洗浄し、エアーブローで乾燥させるという作業を何度

か繰り返したあとに再度Cメーターで変化を測定した。

完全とは行かなかったが、ほぼリニアに変化するようになった。

ただ、時々2pFくらい飛ぶこともあるが・・・

でもまあ洗浄前よりはかなり改善されたので、組み上げてみる

ことにした。

概ね組み上げたところで、電源を入れてシグナルオッシレータの

信号を受信してみると、ビート音がふらつきなく綺麗に変化する

ことが確認できた。

 

あとはダイヤル板と周波数の校正をして最後に送信もチェック。

CWで3Wジャストを示した。

定格どおりのパワーがでている。

(うちのパワー計が正確であると信じての話しではあるが)

パワーはしっかりでているのだが、RFメーターが30%くらいしか

振れない。

しかし、RFメーターの調整用半固定がないので、これ以上どうに

もならないみたいだ。

まあいいっか。

 

Eスポシーズンが終わっていることもあり、普段はほとんど信号

を聴くことができないバンドなので、毎週実施されているSSB

ロールコールを受信して様子を見てみた。

すると同じ周波数を長時間受信した後にダイヤルを動かすと、

若干のQRHが起きるようだ。

その時に、ボリュームのガリ取りと同じように、ダイヤルを

左右に大きく繰り返し動かすとQRHはなくなる。

完全に洗浄された状態ではないみたいだ。完全にするには、

新しいバリコンを使うしかないとうことかもしれないが、以前

よりはかなり良くなったので、たまに電源を入れてダイヤルを

動かしてあげるようにしてあげた方が良いだろう。

 

長年放置していたIC502Aだが、100%とは行かないまでも復活

しゴミ化を回避した。

 

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ゴミに成りかけのIC-502A

2023-11-19 11:59:13 | 無線小屋

もう何年いや20年以上前から放置状態だったICOMのIC502A

いつか手掛けようと思っていたのだが機会を逃していたものだ。

症状としては、VFOを回したときの周波数変化がリニアでない

という感じ。あまり見たことが無い症状なので表現が難しいが

ヒョロヒョロとQRHを伴いながら周波数が変わっていく状態で

ボリュームのガリがバリコンに起きているというのが解りやす

い表現かもしれない。

一度受信してダイヤルを動かさなければドリフト等は生じない

し、ファインチューニングも付いているので、使用する分には

このままでも大丈夫ではあるが、精神衛生上シックリとこない

ので修理してみることにした。

実は中古で購入したときからこの症状があったのだが、普段は

全く使用していないので、そのまま放置してきたのだ。

修理する部位はVFOユニットで特にバリコンの摺動部を洗浄し

てみることと、基板の状態チェックだ。

 

ハンディー機ではあるが、かなりしっかりとしたシャシの

作りとなっている。

分解するのは初めてということもあり、VFOユニットを外すの

にかなり手こずった。

もとに戻せるか不安になるくらいの状態になった。

そして、今回不具合原因として見当を付けているバリコン

見た目には腐食や錆などもないが・・・

※つづく

 

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TH45G かなり苦戦のすえなんとかゴミから救出

2023-11-03 19:30:57 | 無線小屋

ケンウッドの430MHz帯のハンディ機 TH45G

ハンディ機でありながら、キーパッドは無く(オプションだった)

モービル機のようにダイヤルつまみでチャンネルを合わせることが

できるところが使いやすくて気に入ったトランシーバーだ。

ただ実際に使ったことはほとんどないのも事実だ。

 

そんなTH45Gが、たまには電源を入れてみようかとスイッチを

いれたところ、スケルチが閉じない状態となっていた。

そこで何とか直せないかと分解したのが4年くらい前のことだ。

そのまま、ビニール袋に分解した状態で保管してあったので、

復活させるべく修理にとりかかることにした。

 

この時代のハンディ機といえば、ケミコンの液漏れとそれによる

不具合の発生といったところだろうから、ケミコン全交換で行ける

だろうと簡単に作業を始めたのだが・・・

やはり、ケミコンの多くが液漏れを起こしており、その周辺に

シミや腐食の跡があった。

ケミコンを外すとその下の基板が酷く腐食している部分もあり

この辺りから嫌な予感がふつふつと・・・

 

表面実装のケミコンが足りなくて、隙間のあるところにはリード

タイプのもの使った。

そして全交換が済んで、バラックのまま電源を入れると、スケルチは

正常になっていたので、これで終了かと思いきや、パワーチェックを

してみるとパワー計の針が全く振れないではないか。。。

ほとんど使っていなかったので、もともとパワーが出なかったのかが

はっきりとは解らない。というのも送信時に液晶パネルのインジケーター

は振れるが、これはRFメーターではなくバッテリーチェックのようである

から、パワーが出ていなかったとしても受信しかいないような使い方では

気付かなかったのかもしれない。

 

受信はOKになったので、次はパワーを出るようにしなければならない

のだが、HIとLOWは出ないが、ELだと少しだけパワー計が振れている。

マニュアルによるとこのELはドライブ段から出力して、ファイナルを

休ませているとのことだ。

つまりドライバーまでは生きているということだ。

ということはファイナルか。。。

パワーモジュールの電源とバイアスに供給される電圧が出てこない。

試しに直結で電圧を与えても、何の変化もない。

パワーコントロールの回路も死んでいるが、パワーモジュールも

ダメになっているようだ。

やはり、ケミコン液漏れの仕業に違いない。

 

部品探しをしたところ、標準のM67749MRは既に生産されて

いないらしい。

M67749LRなら入手できるが、これは周波数が400~430MHz

なので、まともに動作するかも解らない。

 

これを使うしかないので、お試しで買ってみた。

パワーコントロール側のICまでは探していない、というか

簡単交換できそうなものではないので、強制的に電圧供給

することで動作させることにした。

これをやると、パワー切換スイッチが完全に使えない状態に

なるが、そこは諦めることにした。というかほとんど送信は

しないというのも理由の一つではある。

この方法で、送信は可能になり、対応している周波数帯が違う

にも係わらず、4.5Wも出てくるではないか。

モジュールの定格は7Wなので、少々少な目ではあるが、TH45G

最大出力は5Wなので、充分な出力が得られている。

因みに、単3電池だと0.5Wしかでません。

途中、次々と不具合が発生して、ここでは書ききれないくらい

苦戦を強いられましたが、何とか使える状態なった。

(途中で何度もクジケそうになった)

本体はゴミにならずに済んだが、ゴミとしての部品はたくさん

出ました。

 

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FT-301S 修理は一旦終了

2023-10-17 19:51:43 | 無線小屋

送受信ができるようになったFT-301Sは、更に予防修理として足の

黒くなったトランジスタ類の新品交換や、基板のハンダ盛り直し

などやっておいきたいが、トランジスタは全数交換するだけの在庫

はないし、今のところは動作しているので、とりあえずはこのまま

でいくことにした。

各部の調整についても本来ならキッチリとやっておくべきなのだが

受信感度が著しく悪いわけでもなく、パワーも10Wを超える勢い

なので、調整が必須という感じではない。

ただ、20mbでの音が少し濁った感じに聞こえるのと、LSBとUSB

でノイズの音が違うことから、キャリアポイントとキャリアバラ

ンスの調整、そしてマーカー発振器の校正だけを行った。

その後にパネルやツマミをシリコンスプレーで磨いてみたらメチャ

メチャ綺麗になった。

 

 

 

 

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FT-301S  何とかゴミからは救出できた

2023-10-14 20:13:59 | 無線小屋

FT-301Sのその後は、何とか送受信ができるようになったので

ゴミからは解放された。あとは基本調整を行って本来の性能に

どれだけ近づけることができるかという段階まで辿り着いた。

 

まずは受信が80m、40m、20mしかできなかった原因だが

そもそもが10W機なので、当時の電話級を対象としていること

から160mと10mのA,C,Dはクリスタルがオプションだったため

未実装だった。(でもなぜか20mは実装されている)

15mはクリスタルがダメで発振していなかった。

そして10mAのところには11mが実装されていて、ちゃんと

発振もしている。

 

ガリの酷いボリューム類とロータリースイッチ類はプロパノール

で洗浄して、ほぼ満足ができる状態になった。

そして部品取りとなったFT-301Dから15mのクリスタルを移動し

15mも受信できるようになった。

ついでに160mや10mの各バンドも移動させたが、160mは発振

しなかったので、結局は80mから10mまでと11mが使える状態

となった。

感度は別としてとりあえず受信は可能となった。

 

そして送信の方は、AMだと少しだけパワーがでるが、SSBと

CWは全く出てこない。

まずはリレーの接点不良を疑って清掃してみたが、症状は

変わらなかった。もっともAMは若干だがパワーがでるので

リレーは関係ない。

ブロック図と回路図を見ながら、順に追ってゆくとIFユニッ

トにあるCWキャリア発振の信号が出てこないことが解った。

発振には2SK19が使われている。

当然ながら足は銀マイグレーションを起こしていて真っ黒だ。

これを交換すれば発振するようになるかと思いきや、そうは

行かなかった。

試しに、部品取り301Dのユニットをそのまま差し替えると

送信ができた。

 

そのままユニットごと使うのが手っ取り早いが、何か釈然

としないので、ユニットを戻した。

こうなると次は発振クリスタルを交換してみるのが正当な

手順とばかりに、基板からクリスタルを外して差し替える

とCWの送信が可能となった。

ついでにAMユニットも移植した。

結構元気が良くて、各バンドとも10~15Wも出てくる。

一応、送受信が可能となったので一段落だ。

 

一段落したところで、細かなところを手直しすることにした。

まずは、なぜか配線がぶち切られているメーターランプの

修復。

同じものはないので、自動車用のメーターランプと球の大きさが

同じくらいだったので、流用した。

 

そしてなぜか、マイク端子の配線が変更されていた。

トリオやアイコムのマイクを使用していたのかと思いきや、

なんとナショナルの配線になっていた。

これをヤエスに戻した。

 

外部電源のパイロットランプが点いたり消えたりしていたので

手持ちの部品と交換した。

このパイロットランプは学生の頃に、何かに使おうとして買った

のだが、そのまま使うことなく残っていたものだ。

40年以上も部品棚の中で眠っていたものだ。

 

今後のトラブル予防として、銀マイグレーションを起こしている

トランジスタやFETはすべて交換し、基板のハンダもすべて盛り

なおしたいところだが、手間を考えると躊躇してしまう。

 

【余談】

フロントパネルを外したところで気づいたのだが、

ダイヤルの目盛板に「FT-620B」の印字があった。

FT-620Bと共用部品だったみたいだw

 

 

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FT-301S ジャンクを入手

2023-10-05 22:52:11 | 無線小屋

先日のハムフェアにてFT-301Sのジャンク品を手に入れることができた。

前回のハムフェアでもFT-301Dのジャンクを手に入れて復活させる

べく手掛けていたのだが、二軸になっているボリュームが機械的に

破損していて放置状態になっているものがある。

今回のものはアナログダイヤルで、ヤエスお得意のドラム式のダイ

ヤルだ。このドラム式のダイヤルが欲しかったのだ。

全体的に汚いだけでなく、ダイヤルのレンズというか窓が外れて

いるではないか。

まずは一次診断として、受信をチェックする。

マーカーは発振していることと、TUNEを回すと信号が強くなる

ところがあるので、受信は生きていそうな感じだ。

 

シグナルオッシレーターで信号を与えて、各バンド毎に状況を

チェックすることにした。

本格的なSGではないので、感度までは正確にチェックはでき

ないのが悲しいところだ。

 

チェックした結果は80m、40m、20mは受信できるが、他の

バンドは受信できない状態だった。

そもそも、各スイッチやボリュームのガリが酷くて、接触が

悪いのか、他がトラブっているのかが良く解らない状況なの

で、まずはこのガリを何とかしてからの話だ。

 

スイッチ類に辿り着くために、フロントパネルを外したいの

だが、どうしても外れないツマミが一つあり作業が中断。

もう一台、部品取りにできる機械があるので、外れないツマミは

破壊して外した。

 

過去に入手したFT-301Dを部品取りとして、このアナログ機を復活

させたいのだが、どうなることやら。

先の長い話になりそうだ。

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二台目のC150を復活させる

2023-10-02 05:11:23 | 無線小屋

スタンダードC150の修理をしたばかりたが、もう一台同じ機種の

トランシーバーがあり、これも前回と同じような症状の不具合が

出ているので、修理することにした。

修理内容は、ケミコンの全交換だ。

二台目ということもあり、分解はなんなくできた。

ケミコンを一つ々外して、液漏れしたあとが無いところも含めて

基板をアルコールで洗浄して新しいケミコンを付けてゆくという

だけの作業だ。

数ヶ所に液漏れの跡があり、かなり酷いところもあったが、基板

まで侵食しているところは無かった。

ケミコン液漏れに加え、バックアップ用ボタン電池も液漏れして

いた。

当然ながら、電池は放電しており、無負荷電圧が規定の半分以下

になっていた。

この電池自体は、一般的なCR2025なのだが、電極に足がスポット

付けされているもので、同じものは入手できないだろうと、探す

こともせずに、市販のボタン電池にリード線をハンダ付けした。

これをケース内でショートしないように養生テープで包んで収める

ことにした。

全作業を終えて組み立てが終わり、これで直っていてくれと祈りを

込めてパワーオン!

 

基本的な動作はするようになった。

詳細な機能チェックまではまだやっていないが、多分大丈夫だろう。

また一台、ゴミから救うことができた。

 

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