ACアダプタがないため、乾電池と安定化電源を使って機能チェックを
したところ、ラジオはOKだがテープは回らない。電源コードをつくる
前に、ケースを開いてゴムベルトのの具合を見てみた。
予想通りにゴムベルトは完全に朽ちていた。
ゴムベルトは手持ちに調度良いサイズのものかあったので交換
することにしたのだが、そもそもモーターが回らないではないか!
プレイボタンを押下してもモーターに電圧がかからない。
一応モーター自体のチェックとして、モーターに直接電圧をかけると
回ることが確認出来た。
スイッチの接触不良か、メカニカルな部分での動作不良品だと思われ
るのだが、その部分にたどりつけないのだ。
ケースのフロントパネル側が外すことができれば簡単に見る
ことが出来そうなのだが、外すことができない。
裏から攻めようにも、プラスチックの部分が割れたりして、
再起不能になるのが怖いので無理に分解することは諦めた。
そして組み上げると、テープが回った。
やはりマイクロスイッチあたりの接触不良なのだろう。
ACアダプターは手持ちに6Vのものが無かったので、12V用
を使用して、途中に3端子レギュレーターを入れて6Vを得る
ことにした。
コードの途中に小さなケースを入れて作ることにしたが、
せっかくなのでシャレも含めてエブリイのオモチャを使用
してみた。
しかし、このコードを使うとラジオがノイズの嵐で全く受信できなく
なってしまった。
はじめはAcアダプターからのノイズと思ったが、どうやら3端子
レギュレーターが発振しているようだ。
パスコンの値がダメだったようで、入り口に22μFのケミコン
出口側を0.1μFの積セラに交換することで対処ができた。
今まで3端子レギュレーターをいろいろな処で使ってきたがパス
コンの選定で発振したことはなかった。
あとはケースが小さいので放熱が心配だったが、ラジオを聞いて
いる分にはそれほど熱はもたないようなので、多分大丈夫だろう。
ラジオとしてしか機能しないがボリュームのガリは全く無いので
まだまだ使えるだろう。