Butzmetz LingerieZ Blog

Butzmetz社長による徒然音楽日記。

音楽ネタその632: Miles Davis -part xxxxxx

2011-04-05 02:29:49 | Weblog

先週末は音楽三昧。まず土曜日はオルガン・トリオ"Kusyu"のリハーサル。このユニットは、比較的リラックスできる音楽(オーソドックスなジャズやソウル)なので、いい意味で演奏していても気楽だし楽しい。せっかく暖かくなってきたし、世の中に蔓延する「自粛」モードに、あえて空気を読まず、ビシバシとライブをやっていきたいと思う。てかね、日本人の「空気を読む」という才能は諸外国には見られない素晴らしい才能で誇りにしていいと思うんだけど、こういう局面ではネガティブに働いてしまうよね。これ、新しい発見。

日曜日は、私のメインのアンサンブルであるButzmetz LingerieZの元ドラマーE,D君のセッションのリハ。このバンドも6月にライブを予定しており、それに向けて短期集中の音固め。このセッションは、当然のことながら、E.D君の趣味が色濃く出ている。彼は間違いなくMiles Davisフリークで、マイルスが紡ぎだした音空間をなんとか自分なりに再現して、そこに若干現代よりのクラシックの要素を交えながらライブで聴いてもらいたい、という思いが強いんだよね。というわけで、今宵はジャズの帝王にちと思いを馳せてみる。

まあ間違いなく、存命中はジャズ・シーンをリードし続けた人なんだろうけど、決して「早すぎた天才」ではなく、「時代の半歩か一歩先を絶えず歩く」という、ある意味マーケティング感覚に優れたプロデューサーてな感じだったのではないか、と勝手に思ってみる。実際、この人の音楽って、一時期を除くと結構ポップだったりするんだよね。

そういう前振りで、今宵の映像は彼のポップ性がかなり排除された(と私が勝手に思っている)音楽で、モダン・ジャズ期最晩年の問題作"Nefertiti"の最後を飾る曲"Pinocchio"(http://www.youtube.com/watch?v=nDOKf528fOE). 軽快な4ビート・ナンバーだけど、ハーモニー的には極めて難解な楽曲。あくまで私見だけど、60年後期から70年代初期のモダン・ジャズこそがジャズの最終進化形であって、そこから先に出てきたフリー・ジャズとかエレクトリック・ジャズは、モダン・ジャズとは全くの別物のように思う(それで全然いいんだけど^^)。なんとなく思うのは、それから半世紀以上経っているにもかかわらず、今一番「トンがり」系のジャズと言われる音楽でさえ、このモダン・ジャズ最晩年のイディオムやボキャブラリーから抜け出し切れていないのではないか、ということ。これを「伝統の継承」とみるか、「停滞」とみるか。

ま、いっか。楽しいのが一番だしね、音楽は(笑)。

-Butzmetz社長-

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