ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

7/4日 大峰山の弥山・明星ヶ岳・八経ヶ岳(=八剣山又は仏経ヶ岳)その4:弥山から狼平まで下る

2016-07-10 06:56:57 | 草花
弥山の山頂までせっかく高度を上げたのに、今度は狼平まで300mほど下って行かなければなりません。
こういう山の凹凸を繰り返すのが嫌になったら、その時は山歩きを止めにするときであると自分に言い聞かせていますので、ここは素直に山の上下行を楽しむことにいたしましょう。
しかし、標高1900m近くにいるのに、暑さに辟易としています。
心は狼平の水場が恋しくて、そこでの水だくさんのランチタイムを楽しみにしています。

下って行く道 ↓

弥山山頂の一角から下って行きます。



巻き道 ↓

始めは弥山山頂を右手に見て、山肌を巻くような感じの道を歩きます。鹿除けが出て来ました。



森の中へ

やがて、明るい森の中に入っていきます。



苔のしとね ↓

頭上に木が無くなり、明るくなったと思ったら、そこは苔が敷き詰められた場所でした。



木段を下る ↓

再び森の中に入り、木段のある道も出て来ます。本当によく手入れがされていてありがたいことです。



マタタビ ↓

これはマタタビでしょうね。ミヤママタタビとの違いを確かめるために葉を噛むことはやめておきました。



樹陰 ↓

こういう樹陰に入り、そこに涼風が吹いてくれると、疲れた体は俄然生き返ります。


ミヤマシキミ ↓

ミヤマシキミの赤い実が出て来ました。なおこの後、ツルシキミと見えるような株も出て来ますが、違いがよく判らないので割愛しておきます。



ツルアジサイ ↓

ここでも立ち木に絡むツルアジサイが散見されますが、これは運よく道のそばにありました。




カラマツソウ ↓

ここまでにカラマツソウは花が開き切らないものが出てきていましたが、ここで開いたものに出逢います。



バイケイソウ ↓

バイケイソウの咲く平地は、狼平になっていました。



狼平避難小屋 ↓

そこには避難小屋がありましたが、覗かずに通過します。



弥山川上部 ↓

避難小屋のすぐ前に弥山川の上流部分が流れています。水辺まで下りてここで待望の昼食タイムにします。
水が潤沢にありますので、大変心強いひと時となります。


ニガナ ↓

目の前でニガナナが咲いています。


シロニガナ ↓

そして、そのすぐ隣でシロニガナも咲いています。
鹿の食べ残しにカメラを向けることになりました。
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7/4日 大峰山の弥山・明星ヶ岳・八経ヶ岳(=八剣山又は仏経ヶ岳)その3:弁天の森から弥山山頂まで

2016-07-09 11:30:21 | 草花
山道は奥駈道をたどっています。このまま弁天の森から聖宝の宿跡を通り、弥山の山頂まで、奥駈道を歩いていきます。
道の勾配は聖宝の宿跡を過ぎたあたりから、胸突き八丁の坂道を登っていきます。

ショウキラン ↓

奇跡的にシカの食害から逃れることのできた野生ランに出逢えました。小生的にはあまり見ることのないランです。



ヒキガエル ↓

生き物、動くものにはどうしても目が行きます。カエル君は悠々と歩運びをしていました。



聖宝の宿跡 ↓

この場所を聖宝の宿跡としているのだと思いますが、その標示を見ていませんでした。
聖宝理源大師像が鎮座しています。



ナツツバキ ↓

山の中でナツツバキの花に出逢ったのは初めてのことで、これは嬉しい出会いでした。



バイケイソウ ↓

鹿の食べることのできない毒草だけは残っています。



オトギリソウ ↓

オトギリソウが小さい株で、花をつけていました。大きく育てば、これも鹿の餌食になるのでしょうね。



ツルアジサイ ↓

来るときの車中からはイワガラミを見ましたが、山中では圧倒的にツルアジサイが多く見られるようになります。

ツルアジサイ ↓

概して古木や大木に絡みついて”花の筒”のような姿でお目見えしてきます。



タンナサワフタギ ↓

比較的低木で、身近なところで花を見ることが出来ました。



木段の道 ↓

山道に丁寧に作られた木段が出て来ました。この状態が比較的長く続きましたので、弥山の小屋が近づいてきていることを、予感します。



小屋が見えた! ↓

胸突き八丁の坂道はもうこれで終わりのようです。丁寧に歩いてくれば問題はない道でしたが、歩きごたえのある道でもありました。行く手に小屋の輪郭が見えています。


弥山小屋界隈 ↓

登山道は小屋の横を通ります。


弥山山頂へ ↓

小屋には寄らずに弥山の山頂を目指します。



山頂周辺 ↓

弥山小屋から弥山の山頂まではピストンする道になっています。



山頂に鳥居 ↓

山頂の手前に鳥居があって、この日は靄っていたので、なかなか深い感じがしていました。



天河弁財天社奥社 ↓

山頂の天河弁財天奥社にお参りをします。



その傍らの社 ↓

その左手にも小規模の祠がありました。
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「夜の女王のアリア」 モーツァルトの「魔笛」ではなくて 三河の田舎のカラスウリです。

2016-07-08 19:53:31 | 草花
モーツァルト最晩年の「魔笛」の中で、歌われる「夜の女王のアリア」はあまりにも有名ですが、今宵三河の田舎の線路際で奏でられたカラスウリの妖艶なコロラトゥーラも中々の見もの?でありました。

この花の格調高い歌唱をお楽しみください。

花の終わったもの ↓

カラスウリは一夜花です。 午前中にここを通った時には、咲いた花がこのようにみんなしぼんでいました。




蕾 ↓

その時に今夕に咲くべき蕾がたくさんあることを確認したうえで、夕食後にここに来ることにしました。



以後は夕方に見たカラスウリの花です。「夜の女王のアリア」のコロラトゥーラを存分にお楽しみください。















不思議なことにここでは真っ赤な実を一度も見たことがありません。
線路際ですので刈られてしまうのか、それとも実のなる花をつけないのかどちらなのかは確認できていませんが、この「夜の女王」はあだ花なのです。

ところで「魔笛」は皆さんがやりたがるオペラのようで、桂三枝時代の現在文枝が監督したこともありますね、また最近では江守徹がプロデュースしたものもあったようです。
映画では1975年にスェーデンのイングマール・ベルイマンがテレビ映画として制作していますが、これは美人女優ぞろいで美しい映像でした。この時の夜の女王は美人で、しかも凄味がありましたね。
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7/4日 大峰山の弥山・明星ヶ岳・八経ヶ岳(=八剣山又は仏経ヶ岳)その2:奥駈道出合から尾根を西進

2016-07-08 06:47:06 | 草花
車中泊は目覚まし時計の音で、午前4時に明けました。
標高が1000mを超す場所だというのに、車の中が暑くて、夜中に起き出して外に出てみると、蛍が飛んでいました。
そんなこともあり、睡眠が十分に足りたという感じはしませんでしたが、横になっていた時間はしっかりありましたから、問題はありません。
ストレッチをしっかりやってから朝食をとり、歩き出したのは午前5時少し前のことでした。

小坪谷沿いの道 ↓

登山届を出してから山道に入ります。始めは沢沿いの道でした。



渡る ↓

ここが最後の水場となりますが、未だ水を欲していませんから、水を見るだけで離れていきます。



ヒメシャラ ↓

いきなり急斜面の登りとなり、気合いが入ります。足元に白い小さな花が散っています。


ヒメシャラの木 ↓

あたりにはヒメシャラのツルツルした樹幹がたくさん見えます。花を探すと高いところに古びた花がちらほらと着いていました。



ミヤマシキミ ↓

お馴染みの青い実の姿がありました。




木の根 ↓

急斜面の登りは続きます。木の根のごつごつ飛び出したところも出て来ます。




ヤマボウシ ↓

いきなりの急登にあえぎながらも、山道から目を外すと、ヤマボウシの花を見つけました。


シャクナゲ ↓

これは何シャクナゲでしょうか。ツクシシャクナゲ?ホンシャクナゲ?
葉の裏面の毛がビロードのように密生していましたので、ツクシシャクナゲの方だと思います。



尾根が近い ↓

あたりが明るくなって、下草も低くなり、清浄な気に包まれてきました。尾根が近づいたようです。


奥駈道出合 ↓

ここが古来からの修験道の奥駈の道と会する場所で、「奥駈道出合」という場所です。
これから先は尾根道となりますが、弥山まで奥駈道を歩くことになります。


奥駈道出合 ↓

いかにもそれらしい案内ではないでしょうか。




尾根の道 ↓

奥駈道はなだらかな尾根の道が続きます。



バイケイソウ ↓

花を探しながら歩きますが、どうにも見つかりません。
どうやら鹿が食べつくしているようです。
そんな中、強烈な毒をもつこの草だけは食べ残されています。



弁天の森までの道 ↓

相変わらず緩い勾配の道が続きます。



コナスビ ↓

平地でもよく見かけるコナスビの花も、こういう花の無い場所では鄭重に扱います。



カニコウモリ ↓

この草は若いうちは山菜にもなると聞いていますが、あの悪食の鹿が食べ残したりするのですから不思議です。何らかの時季待ちをしているのでしょうか。



弁天の森 ↓

弁天の森と標記されている場所につきましたが、別段何もありませんでした。
或いは、鹿の食害の無い昔には素敵な花園のあったところだったのでしょうか。今は静かな空間となっています。
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7/4日 大峰山脈の弥山・明星ヶ岳・八経ヶ岳(=八剣山又は仏経ヶ岳)を歩いてきました。その1:登山口周辺の様子

2016-07-07 09:58:12 | 草花
山の名花オオヤマレンゲを見たくて、久しぶりに奈良県の山域に遠出してきました。
俄かに思い立って出かけたものですから、日曜の昼発ち、となりました。
下の道をずっと走って登山口まで近づきましたが、距離はそう大したことはなくて片道220km弱でした。

これですと、途中に休みを一度入れるだけで事足ります。
その休み時間を早めの夕食タイムに充てると、計画はよりスムーズに進行していきます。

山道に入ると早速シカの親子に遭遇します。少しの間鹿たちと並走すると、やがて、くだんの親子はガードレールの外に出て行きました。

登山口に着くと、そこは整地されていて、有料駐車場になっていて、そんな場所が道沿いに3か所くらいできていて、無料駐車とばかりに思って来ただけに面食らいました。

登山道沿いの植生は鹿の口の届くところは皆食い荒らされてしまうようで、実に花の少ないところだと呆れながら歩いていましたが、そんなところでもあたりの雰囲気は抜群で、流石に吉野熊野国立公園の域内であると実感させられました。


今回はシリーズ化して7回に分けてレポートしていきます。
鳥瞰図 ↓

左から右に往復しました。

行程図 ↓

この図では右上から反時計回りで歩きました。

断面図 ↓

この図では左から右に移動しています。

大滝湖 ↓

17時近くにこの場所でこの日の夕食をとりました。就寝タイムが早くなりますので、早めの夕食となりました。



マルミノヤマゴボウ ↓


マルミノヤマゴボウ ↓

山道を走っていると道端にこの草が頻繁に顔を出してきます。



ネムノキ ↓

ネムノキも時々姿を見せます。



クマノミズキ ↓


クマノミズキ ↓

花の時季が遅いミズキで、これはご当地のクマノミズキでしょうね。



イワガラミ ↓

イワガラミは岩ではなくて、古木に絡んでいました。



コンフリー ↓

(これはジギタリスでしょうか?)山道沿いで固まって出現してきました。
keitann様よりコンフリーではないかとご指摘いただきました。そのように記述追加させていただきます。有難うございました。



ヤマアジサイ ↓


ヤマアジサイ ↓

ヤマアジサイが赤い花や青い花を咲かせて迎えてくれます。



ウツギ ↓

ウツギの咲くこの場所に車を駐めて、車中泊します。



有料駐車場管理棟 ↓

登山口の真ん前にあるここは横目に睨んでおくだけにしました。



登山口 ↓

翌朝早くにここに来て、登山届を出して、山に入っていきます。
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