御坂隧道手前の天下茶屋に逗留する井伏鱒二に呼び寄せられて、太宰治がこの茶屋に来てから、二・三日後に、二人して三ツ峠に登ったそうです。そのことは「富嶽百景」の中に書かれています。
その時のいでたちは井伏は”ちゃんとした登山服”だったようですが、太宰は天下茶屋から借りた”毛臑けづねは、一尺以上も露出したドテラ姿”であったようです。
足ごしらえはこれも”茶屋の老爺から借りたゴム底の地下足袋”だったそうです。
この人なりに”這うように”苦労して登った山頂でしたが、生憎の霧のために、視界はゼロだったようですが、ここで変なことが書かれています。
それは、・・・・・
「頂上のパノラマ台といふ、断崖だんがいの縁へりに立つてみても、いつかうに眺望がきかない。何も見えない。井伏氏は、濃い霧の底、岩に腰をおろし、ゆつくり煙草を吸ひながら、放屁なされた。いかにも、つまらなさうであつた。」(富嶽百景より抜粋)
このくだりですね、後年、井伏はそんなこと(放屁)はしなかったとムキになっていたそうです。
時を経て昭和23年6月に太宰は愛人とともに入水自殺を遂げますが、死の前に書いたメモには、死ぬ理由を「小説を書くのがいやになったからです」とあり、続けて「みんな いやしい慾張りばかり 井伏さんは悪人です」と書かれていたそうです。
学生として上京した始めは井伏鱒二を師と仰いで、面会を申し込み、「会ってくれなければ自殺する」
と脅して、師弟としてのお付き合いが始まったようですが、最後は凄いことになりましたね。
井伏鱒二が山頂で放屁したかどうかは定かではありませんが、”遺書としての書き付け”のこちらは、太宰の”最後っ屁”ということになりそうです。
最高地点開運岳(三ツ峠山)からの絶景を続けます。
八ヶ岳方面 ↓
八ヶ岳方面は生憎、雲に隠れていました。
大室山方面 ↓
前日には、大室山の裾をかすめて走って来たのでした。
毛無山 ↓
毛無山は今立っている頂よりも、160mほど高い標高を有します。
毛無山アップ ↓
かなり良い姿の山でしたのでズームしてみます。
十二ヶ岳 ↓
目の前で割合大きな容量に見えるこの山は、こちらよりも100m近く低い頂です。
南アルプスのお歴々 ↓
聖岳・赤石岳・荒川岳・塩見岳と3000mを超す嶺が並んでいます。
その前に ↓
南アルプスの峰の前には大きく黒岳がそびえます。
白根三山から鳳凰三山まで ↓
塩見岳の右には日本一高い山の連なりの白根三山が見えています。
甲斐駒ヶ岳と甲府盆地 ↓
北岳から右には鳳凰三山と甲斐駒ケ岳、そしてその前庭のように甲府盆地が広がります。
富士五湖の一部 ↓
奥に本栖湖、そして手前は精進湖のようです。
南アルプスの南部 ↓
雪を頂いた峰が、稜線越しにちらちら見えています。
重鎮三座 ↓
三河から見るのとでは左右の並び方が逆転しますが、存在感は相変わらずのものがあります。
赤石岳 ↓
赤石岳にズームで近づきます。
荒川三山 ↓
荒川三山の三つの峰も、それぞれ離れてみえています。
その時のいでたちは井伏は”ちゃんとした登山服”だったようですが、太宰は天下茶屋から借りた”毛臑けづねは、一尺以上も露出したドテラ姿”であったようです。
足ごしらえはこれも”茶屋の老爺から借りたゴム底の地下足袋”だったそうです。
この人なりに”這うように”苦労して登った山頂でしたが、生憎の霧のために、視界はゼロだったようですが、ここで変なことが書かれています。
それは、・・・・・
「頂上のパノラマ台といふ、断崖だんがいの縁へりに立つてみても、いつかうに眺望がきかない。何も見えない。井伏氏は、濃い霧の底、岩に腰をおろし、ゆつくり煙草を吸ひながら、放屁なされた。いかにも、つまらなさうであつた。」(富嶽百景より抜粋)
このくだりですね、後年、井伏はそんなこと(放屁)はしなかったとムキになっていたそうです。
時を経て昭和23年6月に太宰は愛人とともに入水自殺を遂げますが、死の前に書いたメモには、死ぬ理由を「小説を書くのがいやになったからです」とあり、続けて「みんな いやしい慾張りばかり 井伏さんは悪人です」と書かれていたそうです。
学生として上京した始めは井伏鱒二を師と仰いで、面会を申し込み、「会ってくれなければ自殺する」
と脅して、師弟としてのお付き合いが始まったようですが、最後は凄いことになりましたね。
井伏鱒二が山頂で放屁したかどうかは定かではありませんが、”遺書としての書き付け”のこちらは、太宰の”最後っ屁”ということになりそうです。
最高地点開運岳(三ツ峠山)からの絶景を続けます。
八ヶ岳方面 ↓
八ヶ岳方面は生憎、雲に隠れていました。
大室山方面 ↓
前日には、大室山の裾をかすめて走って来たのでした。
毛無山 ↓
毛無山は今立っている頂よりも、160mほど高い標高を有します。
毛無山アップ ↓
かなり良い姿の山でしたのでズームしてみます。
十二ヶ岳 ↓
目の前で割合大きな容量に見えるこの山は、こちらよりも100m近く低い頂です。
南アルプスのお歴々 ↓
聖岳・赤石岳・荒川岳・塩見岳と3000mを超す嶺が並んでいます。
その前に ↓
南アルプスの峰の前には大きく黒岳がそびえます。
白根三山から鳳凰三山まで ↓
塩見岳の右には日本一高い山の連なりの白根三山が見えています。
甲斐駒ヶ岳と甲府盆地 ↓
北岳から右には鳳凰三山と甲斐駒ケ岳、そしてその前庭のように甲府盆地が広がります。
富士五湖の一部 ↓
奥に本栖湖、そして手前は精進湖のようです。
南アルプスの南部 ↓
雪を頂いた峰が、稜線越しにちらちら見えています。
重鎮三座 ↓
三河から見るのとでは左右の並び方が逆転しますが、存在感は相変わらずのものがあります。
赤石岳 ↓
赤石岳にズームで近づきます。
荒川三山 ↓
荒川三山の三つの峰も、それぞれ離れてみえています。
井伏さんの黒い雨は若い時に読み今でも心に残っていますがその後もう1冊読みましたが全然印象が残っていません。
晴れていて視界がいいですね。
心の中もこうありたいのですがそれでは平凡その物でしょうね。
色々な人がいて色々か行き方や見方があって世の中は成り立っていてそれでいいのですよね。
山頂での景観は最高レベルのものでした。
間近に富士山優美な姿がありますので、無上のものと言えたのではないでしょうか。
富士山に近いところではこういう楽しみを受けることができて、ちょっと羨ましいですね。
出来ることなら、もう少し離れたところから、富士山と南アルプスの景観を組み合わせて眺めたいとも思いました。
人それぞれの生き方・・・おそらくそれ以上でも、それ以下でもないのでしょうけれども、いくら何でも、情死で入水自殺なんて、人に迷惑が掛かりすぎますね。
はた迷惑なボタンのかけ間違いは、才能や作品うんぬんよりも、人間の存り方としては大問題なのではないでしょうか。
いや~あっ、素晴らしい展望に度肝を抜かれました。
こんな写真を拝見すると、居ても立っても居られない気持になってきます。年に一つづづでも登り直してみたいものです。
南アルプスのこういう景観は、山好きの人にぜひ見ていただきたいところですね。
山ちゃん様のお目に留まりまして、うれしく思います。
小生的には塩見岳から、間ノ岳に至る尾根道をまだ歩いていないので、ここをぜひ歩いておきたいと切望しています。
山ちゃん様は、以前に、荒川岳と白根三山の記事を読んでいますが、それ以南の記事はまだ読んでいませんでしたね。
南アルプスの眺めについては、三河から見るものとは裏表が反転しますが、こちらからですと、真正面から見ているという感じになり、とても見事な眺めになっていました。