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解脱「風」のワードローブ




友が日本から持ってきてくれたもののうちのひとつ、YOKO CHANの盛夏もの(ほんっとにどうでもいい写真ですね...でも包装が日本的にすごく綺麗だったの)。

日本の方には今更という感じだと思うが、シンプルで伶俐でしかも女っぽいコレクション。「とにかく便利!」とすすめる妹に連れられ、年末に神戸のバーニーズ・ニューヨークに見に行き、なるほど便利そうであると試しに買ってみたのが始まりだ。


実はわたしは日本製の洋服があまり合わない。
身体を横に(例えばCTで)スライスするとまん丸丸太のような体躯をしているからだ。正面から見ると細く(?)、横から見るととても分厚い。しかもそれでスタイルがいいわけではないので、日本女性の柳の葉のようなほっそり優雅な体型に合わせてパターンを取った服がどうしても合わないのだ。具体的に言うと、胸の上方に妙な横皺が入るのが典型的な問題。
同じ悩みを抱えている方おられませんか。

バブルの時に「日本の服は平置きにしてパターンを取り、イタリアの服はトルソーに布を当てて裁断する」というハナシを専門家から聞いたことがある。日本の服とて通り一遍どこの誰でも同じ作り方をしているわけではないだろうし、かれこれ30年前のことだから、こういう話は半分に聞いた方がいいのは承知の上だ。が、80年代、「イタもの」ともてはやされたイタリア製の服が妙に身体に合ったのは...まあバブルで頭が相当湧いていたんでしょうけど...時代的にもうれしいことだった。


バーニーズの売り場でヨーコ・チャンの服を見たときは「大丸の店員さんみたいな服...」だと思った。神戸大丸の店員さんは控えめな黒っぽい服をお召しなのだ。
しかし試着してみたら、吊るされている時よりもずっと魅力的になる。
しかも欧州で買う服のように前下がり(肩の頂点から脇下の長さ)が長過ぎるいうことが決してない。ヨーコ・チャンの服で気に入ったのはそのことと、値段、それから欧州で着ている人はまずいない! ということだった。これ重要。わたしがヴィクトリア・ベッカムを着ている時にご本人に遭遇するのを恐れていることは前にも書いた(笑)。

逆にわたしは日本でヨーコ・チャンを着る勇気はないな...わたしよりも千倍かわいらしい人が何人もお召しだろうから!


ヴィクトリアの服のようにクロゼットにかかっているのを見ているだけでワクワクさせてくれる服というわけではないものの、「これさえあれば生きて行ける」というヨーコ・チャンのブランド・コンセプトは本当にその通りだと思う。とにかく便利。

わたしも煩悩をぬぐい去り、ここのワンピースとスカート、シャツとセーターとトレンチコートだけで揃えた伶俐な解脱「風」ワードローブが欲しいなあ...と煩悩丸出しで言ってみる。

笑。
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