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Brugge Style
melt
チョコレートの国から来たわたし(笑)が食べてみる英国のチョコレート。
チョコレートの国から来た、というのもまんざらではないのである。
なぜなら、英国のスーパーやセレクトショップでチョコレート菓子に特別感をまとわさせる場合は「ベルギー産チョコレート使用」というのが定番の殺し文句なのであるから。
カーテン生地が「イタリー産」であり、香水が「フランス産」で、時計が「スイス製」で説得力があるように、チョコレートはベルギー産!笑。
ロココ社のチョコレートに続き、わたしの英国生活の師匠が教えてくれたメルト社のチョコレート。
欲望をそそるパッケージ(プラリネよりもこのフレーバー別色違い包装の板チョコの方にそそられる)と、「ノッティング・ヒルのお店」という「ブランド」性。
ショコラティエは日本人女性だそうだ。
日本に送るためにいくつか買った時に、自分の分として「すみれと薔薇」のを選んでみた。
すみれと薔薇の組み合わせは、Charbonnel et Walker 社のチョコレートにもある。薔薇とラズベリーのように基本の組み合わせなのかもしれない。
美味なり。
ひとりぼっちで食べながら考えたのだが、自分で買って自分で食べてうれしいチョコレートと言うより、メッセージを込めて誰かから頂いたらうれしいチョコレート、という感じがする。
わたしが誰かから「すみれと薔薇」をもらったなら、「おお、あなたはわたしがすみれのように可憐で薔薇のように芳しいだと言いたいのだね!」(迷惑ですね...)と大勘違いができて(笑)一日ハッピーだろうな...
他に、「海の塩」とか「ミント」というストレートなものもあるが(考えようによっては「海の塩」フレーバーは「リア王」を思い出してくれ、とか言えそうだ)とか、「スモーク(煙)」とか「ワイルド(野生)」とか、ちょっとセクシーなものもあるんですのよ。「スモーク」いいなあ...
え?中年女の妄想?
こうなったらチョコレートもシーニュ、と言うわけか。
もしわたしがこういうチョコレートをプロデュースするなら、キャンドルと同じように街の名前(特に港町)をつけたい...
神戸とか、サンフランシスコとかアレキサンドリアとか。
ベルギーのチョコレートがどちらかと言うと地味でシックで、パッケージの愛らしさに無関心であるのとは対照的に、英国のチョコレートはパッケージのかわいらしさに心血を注いでいるように思われる。
こういうこともとても興味深い。
7ポンドの板チョコ一枚でここまで楽しませてもらえて満足です。
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