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ワンピースが好き




先日、「わたしのワードローブは9割がワンピース」と書いたら、どういうこだわりで?とメールを書いて下さった方がいらっしゃった。

ええそりゃ答えは簡単でわたしがおしゃれ上手じゃないからですよ。

以上。

笑。


一番最近買ったランバンのワンピースはわたしの部屋を入ったところの壁にかかっていて、わたしをまだ訪れたことのない遠い国に誘い、まだ聞いたことのない音楽をイメージさせる...

いや、だから、わたしのワードローブにワンピースが多いのはおしゃれ上手じゃない証拠なのである。

そういう自覚があり、おしゃれ上手になりたいと願いながらもついついワンピースばかり買ってしまうのは、アートを買うような満足感があるからだ。
ひとつのピース(=ワンピース)で、デザイナーが表現するそこから足すことも引くことも必要のない完璧なアート...
買う時も買った後もとても満足する。
だからだろうか、買ったきり一度も来たことのないワンピースも何枚もある。それはわたしにとっては決して箪笥の肥などではなく、「アートを一枚買った」という感じで納得づくなのである。あははは(泣)。



一方、基本のワードローブは黒のスカートにしろ、Vネックのセーターのしろ、形や質が大切で絶対に必要なものだが、ワンピースを買う時のようなワクワク感が足りない。
先日、アクネの黒いタフタのサーキュラー型スカートを買ったが、気持ちとしては制服を買うような感じ(つまり日常必需品を買うような感じ)だった。
言い替えれば、ワンピースを買う時は特別な日にラデュレのケーキをホールで買うようなワクワク感があり、黒のVネックセーターを買うのは毎日の食パンをカゴに放り込むようなもので、非日常感がいまいち少ないような...

まあそこでその日常の食パンに今日は何を塗って食べるか、どんな皿に載せてどんな飲み物を添えるか、とどんどんイマジネーションがふくらんで行くような人がおしゃれな人なんでしょう。憧れるなあ。


これがわたしがワンピースを愛する理由である。
じゃ、いつもきっちりしているのかと言うとそうではない。ワンピースをきっちり着るのは好きではないのだ。

決してナチュラルストッキングを合わせない、髪を完璧に巻いてセットしたりはしない...などなどちょっとルールがあり、足は素足か冬はタイツ、髪はできるだけ、たった今、海で風に吹かれてきましたっ!という感じで、お化粧もパーフェクトに作り込んだりはしないようにしている。その他、かっちりした型のワンピースに正統派パールを合わせたりはしない(正統パールなどはだらっとしたカジュアルなものに合わせるべし)。とか。


そういうわけで、おろしたてのランバンのワンピースを着て海辺で風に吹かれて来たばかり、素足でハイヒール、かばんは使い倒してくったり目、という服装でベルギーへ今夜から帰省して来ます。

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