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今年の芍薬




今年も芍薬の季節が巡って来た。
芍薬は薔薇とともにわたしの一番好きな花だ。

近所には素敵な花屋がなく、砂を噛むような思いをしながらスーパーマーケットで買うことになってしまう(花屋は抜群に美しい店でなくてはならないというのがわたしの持論)のだが、このスーパーはいい花が入っている確率が高いので、買い物途中のちょっとした楽しみなのだ。

味気ないセロファンに雑に包まれた束を4つ購入。全部で20本。
レジのマダムが値札をスキャンしながら「あなた美人ねー」と言ってくれた(突っ込みはナシでお願いします)。芍薬が、古い少女漫画の主人公が花を背負って現れるのと同じ効果を果たしてくれたのだろうか。事実、花を抱える人はみな美しく見えるのである。


5月半ばだというのに暖房をつけた部屋の中で見る見る花びらを開き、芳香を放つ。


学校から帰って来た娘が「いつかおにわをしゃくやくでうめつくしてあげます」と言ってくれた。

想像するだけでも幸せ。

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