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もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

歯医者の待合室で

2009-01-13 23:38:59 | Weblog
 去年の4月から通っている歯医者。
 終わるかな?と思っていると、そのたんびに別のところが傷む。不思議なほどに。
 とうとう年が明けてしまった。
 予約時間ぎりぎりに着くと、連休明けのせいもあってか待合室はいっぱい。

 4人並んで座っているばあちゃんたちの端っこにそっと座る。
 最初はBGMで流れてくるクラシックの曲に耳を傾けていたが、 
 『・・・てっぺんの方は葉がこんなにちいさくなって・・・癌に効くんだ』と大きな声で得意げに話すばあちゃんあり。『・・・メグスリノキもいいんだど。キササゲは・・・』とやっとささやくように話すばあちゃんあり。
 それを聞き役に回るばあちゃんありと、それぞれに弾んでいた。
 それで、つい彼女らの話にひきつけられていった。

 しばらくして、治療が終わったじいちゃんがでてきた。
 『○○さん、あんたなんできたの?』
 『おら、歩いてきた。田んぼの中歩いて帰るのっしゃ。』
 『んだば、おらといっしょだ。一緒に帰っぺ。』
 『ええけど、変な目で見る人がいて迷惑かけるといけねえから・・・』
 まるで、昔のうぶな若者みたいなじいちゃん。

 ばあちゃんたちは、
 『女は、こんなことは気にせずお茶飲みさ回ったりしても平気だけどもな・・・』と。
 じいちゃんは、つい最近連れ添いをなくされたのかなぁ?
 
 なんともほほえましいばあちゃんたちの心遣いとたくましさに、あらためて感心したのだった。

 小生の歯は、要観察となり来月の中頃観てもらうこととなった。
 仕方あるまい。